美術館「えき」KYOTO
牧野邦夫の生誕100年を記念した展覧会
生誕100年 昭和を生きた画家
牧野邦夫 ーその魂の召還ー
残り10日余りとなりましたが
これまでにたくさんの方々に来ていただき
「芸術って面白い」
「独特の世界観に終始釘付け」
「どんどん引き込まれる」
などたくさんの嬉しい評価が聞こえてきており
私はもちろん 千穂さんも大変喜んでおります
牧野邦夫を知らなかったという方々にも
写実と幻想の作品 牧野ワールドに
惹かれた方も多くおられて
牧野邦夫という画家がいたことを少しでも
知ってもらえたことを嬉しく感じています
本当にありがとうございました
今回出品されている作品は
個人蔵の作品が多くあり
次に観れるかどうかもわかりません
残り10日余り
まだ牧野を知らない方も是非この機会に
足を運んでくだされば嬉しいです
今展覧会に出品されている「大坊珈琲店の午后」
大坊珈琲店は
東京・表参道交差点の近くにあった実在のお店
ビルの取り壊しで40年近く営業していたお店は
2013年に惜しまれながら閉店したと言います
コーヒー愛好者にとっての憩いの場だったとか
牧野を知らなくても もしかしたら
この絵を見たことがある方も
いるのではないでしょうか
牧野は1981年から南青山にアトリエを移し
その頃によくこの店を訪れていました
この絵が完成した際に
店主の大坊さんにお見せしたようです
絵は画商さんの手に一度渡りましたが
牧野没後 大坊さんが手に入れて
お店の正面のドア横の壁に
10年近く掲げられていました
絵が描かれたその場所に
その絵がかざってあるのって何だか素敵![]()
大坊珈琲店をご存じの方の話だと
当時のお店そのままの姿がここにあるのだと
この絵の中の
千穂さんの後ろに見える時計の下に
この絵は掲げられていたようです
千穂さんの後ろカウンターの奥で
コーヒーを入れているのが
大坊さんではないでしょうか
何故かそこには服を着た犬もいて
三角帽子の後ろ姿の男は
髭面だけど牧野なのか??
時々自分の絵にこっそりと三角帽子姿で
登場している牧野なので もしかしたら・・・
千穂さんの前に座って
テーブルの下でスケッチしている
牧野の姿が浮かびます
写実と幻想が混じりあっている牧野の絵は
その場を知っている人にとっては
とても不思議で面白いと思ってもらえる
作品ではないでしょうか![]()
「大坊珈琲店」を調べてみましたら
向田邦子さんや村上春樹さんも
通っていたというお店らしいです
もしかしたら彼らも
この絵を見ていたかもしれないですね
この頃に牧野が描いた絵には
そんな都会の一部を切り取った絵も多い
またいつかご紹介できれば・・・
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