夏の萩津和野旅行 その⑨ 津和野カトリック教会と乙女峠マリア聖堂 | icchonaのだらだらブログ

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100名城めぐりをしています。
城めぐりにかこつけていろいろお出かけしいます。
史跡めぐりは楽しいな^^)/



津和野に行ったのはもちろん津和野城が目的でしたが

津和野で一番行きたかったのは「乙女峠マリア聖堂」


江戸時代後期のキリスト教の弾圧で有名な「浦上4番崩れ」で殉教した

信者たちを供養する場所です。



私の大好きな作家、遠藤周作さんの小説「女の一生」には、

ここで起こった迫害の実話がモチーフになって書かれたシーンがあります。


あまりに残酷な拷問シーンだったのでずーっと心に残っていました。


まずは、

津和野の町中にある

津和野カトリック教会に行きました。




とても素敵なゴシック調の教会なんです!




こうやって取ると外国っぽい?

そんなことないか。

日本にある教会ってどれもかわいらしくて好きです(^^)/




こちらの教会ですが、中が畳敷きになっている珍しい教会なんです。




カトリック教会では、キリスト様が十字架にかかっているのしか見たことがありませんが

こちらの教会は違うんですね。


左はマリア様ですが、右はヨセフでしょうか?洗礼者ヨハネでしょうか?




マリア様。おきれいラブラブ




ステンドグラスもかわいいラブラブ

畳にステンドグラスの光が写っている


素敵な教会ですが、隣の資料館には津和野での

キリスト教徒迫害の資料が展示されています。

 



無人の売店もあったのでこちらのおメダイと

津和野での迫害された信者たちの信仰を

子ども向けの絵本のようなものもあったので購入しました。

もりちゃんという女の子にお菓子をあげるから棄教するに言ったら

もりちゃんは、パライソ(天国)にはもっと素敵なものがいっぱいあるから。

と断ったというお話が載っています。

(ざっくりした説明でごめんなさい)


おメダイの台紙にかいてある聖書の言葉が素敵!


「たがいに愛しあおう 主が愛してくださったように」


台紙の言葉を選ぶか、おメダイの柄を選ぶか悩みました。


さて。

津和野の信仰の歴史も学んだし。


「乙女峠マリア聖堂」に向かいます。


津和野カトリック教会から少し離れているので車で移動します。

駐車場にくるまを止めて山を少し登ります。







道の隣には綺麗な水が流れています。


聖地に向かう道は、なんだか空気も違う気がします。


そう!

乙女峠は、日本で唯一聖母マリア様が降臨した場所なんですって!




少し開けたところにでると





小さくてかわいい教会が見えてきました!




ここにも人がいなくて

自由に入れるようになっています。




聖堂の中はこんな感じ。


マリア様のきれいな像がいらっしゃいます。




津和野の信者の人たちの話がステンドグラスに表されてます。


左「祐二郎、雀の親子を見て神の愛をさとる」

右「5歳のモリちゃん、お菓子の誘惑に「天国の味はもっとおいしい」と答える。」





左「転び者のつぐない」

右「殉教者の血はキリスト教の種である」




左「明治元年 長崎浦上キリシタン流罪」

右「津和野乙女峠で入牢」




左「守山甚三郎、高木仙右衛門ほか同士氷攻め」←こ・・・怖い

右「安太郎三尺牢で聖母マリアのまぼろしをみる」←まぼろしっていっちゃってるけど・・・・・。


ともすれば、重い内容ですがとても素敵なステンドグラスで浄化されている感じ。





ちょっと影があってわかりにくいですが

乙女峠の広場の地図です。







そして、そして。

これが、三尺牢に閉じ込められている安太郎のところにマリア様が現れた所。

三尺牢の狭さがわかります。




ちょっと怖いけど、

氷攻めの池?





聖母マリア様と殉教者のリリーフもあります。





もちろん十字架も。


乙女峠まつりというのがあるそうですが、ここで式典が行われるのかしら?


小さいけれど、とても神聖な特別な場所のようなところ。


今回の旅で一番行きたかったところです。