manbeeのアンティーク日記-答礼人形  2009年の夏、答礼人形 「ミス三重」 が およそ80年ぶりに里帰りしました。


  昭和のはじめ、アメリカの子どもたちから日本の子どもたちに友好のしるしとして、たくさんの人形が贈られました。 わが三重県にも、約200体の人形が届けられたといいます。戦前、戦中と数奇の運命を辿って残ったのは、現在わが市に3体~三重県全体で9体の青い目の人形が残っているといわれています。 はるばるとやってきた青い目の人形のお返しに、女の子日本の子どもたちから女の子アメリカの子どもたちに贈られたのが答礼人形だったのです。

 齢90になった叔母の記憶では、それぞれが僅かずつ持ち寄って供出をしたのだそうです。わが母校でも「一銭,二銭・・・」と家からもらってきたお金を集めたのでしょうね~叔母は、三重県から贈ったから「三重子さん」という名前になったのだと、担任の先生から聞いたことを覚えていました。


  2009年8月5日から10日まで わが町のデパートで” おかえりなさい 「ミス三重」”のお披露目のもようしがありました。 実は、今回の「ミス三重」は、叔母のいう当時の答礼人形の「三重子さん」ではなく、どこかで入れ替わったようです。しかし、アメリカのネブラスカ州で戦前・戦中・戦後を通して「ミス三重」として、大切に保管されてきたことから、里帰りという運びになったのでしょうね。

 「ミス三重」は、身長81センチの日本人形~かすかに微笑んでいるようです。花柄模様のあるピンクがかったうす紫のふりそでを着て、赤の地模様に金糸銀糸をほどこした帯をしめています。県知事に帰国の挨拶をしたときには、大和なでしこよろしく、ちゃんと座ってご挨拶をしたとか~ 答礼人形「ミス三重」は、座ることも出来るんですね。

 

 およそ80年の昔、アメリカへの友情の証として、はるばる海を渡っていった答礼人形たち。現在は、44体が確認されているそうです。答礼人形「ミス三重」 (ヤッパ名前がないというのは、なにか かなしいなあ)、 待ち望んでいた三重県の子どもたちに会った後は、再び人形本舗でお化粧直しをしてもらって、2010年の5月、ネブラスカに戻る予定だとか~

 友情の証であった青い目の人形が、戦時中、「敵の国の人形」だという理由で、壊されたり捨てられたりしたということ出来事は、何度聞いても胸がつぶれる思いがします。「青い目の人形」 と この「答礼人形」の話は、 女の子日本の子どもたちと女の子アメリカの子どもたちとの友情と証として、また、戦争という哀しい時代を挟んだ歴史の証人として、いつまでも、わたしたちに平和の意味を問いかけてきます。


 あんなに「会いたい、会いたい」と楽しみにしていた齢90の叔母は、とうとう会いに行けませんでした。
                                         2009. 8. 29


manbeeのアンティーク日記-ブローチ  ローマンコインの魅力って、なんだろう~


  3~4年前の夏だったでしょうか?

 閉店間際に飛び込んだ名古屋アンティークフェアの最終日・・・各ブースでは、もう片付けが始まっていました。

「こんにちは!」

「おお、久しぶり・・・たしか・・コインだったねえ・・・・」

 短いことばを交わしながら、なじみの主が片付けの新聞紙の中から出してきたのは、錆で何も見えなくなっていたコインでした。以前からシルクロードで見つかったというコインを1つ持っているって言っていたんですね。楽しみにしてきたのに、新聞紙の中から出てきたのは、なんと錆だらけでコインか何か分からないようなモノだったのです。 シルクロードから出たというので息せき切ってきたのに、がっかりしたのを覚えています。しかし意外に安価だったので、manbeeのコレクションの仲間入りをさせようと思ったのでした。


 さて、このコインはシルクロードのどのあたりから出たのでしょうか。波乱万丈の歴史をたどって来たことが想像されます。商人によって運ばれ、砂漠の地中に長く埋もれていたか、オアシスの水中に埋もれていたか、錆の状態からするとかなり厳しい条件の中で生き抜いてきたのでしょう。幻の楼蘭?~、青のサマルカンド?~石窟寺院の敦煌?~そう、天山山脈を越えてきたのかも知れませんね。想像ははてしなく続きます。


 その後、知り合いの宝石やさんに頼んで磨いてもらうことにしました。すると、はっきり、くっきり人物が浮かび上がってきたのです。若々しい青年のようです。ルーツがたどれるはずの文字は 分かりません。裏はと言えば確かに文字も絵も分かるのですが、読み取れるほどではありません。残念!!


 しばらくして、” memory of candy ”(スリランカの原石で作ったブローチ)と名づけたブローチを作ってくれた原川さんと出会いました。原川さんは、このコインを見ると、俄然創作意欲が湧いてきたらしく、ついに画像のようなブローチが誕生?

 アンティーク風にコインに合わせた抑えた色使い、ペガサスの羽をイメージした台の下に誕生石のガーネットを一石入れてくれました。もちろん、コインとしての価値を傷つけないように穴をあけない工夫も・・・・


 ううん~ローマンコインの魅力ってなんだろう~

どうしてこんなにも魅せられるのだろうかと思います。
一つのコインから、はてしなく広がるルーツを想像する楽しみでしょうかねえ・・・・・どう、思われます?

2009,  6,  29 


manbeeのアンティーク日記-北欧カフェ2009  ホントウに長らくの・・・ご無沙汰でした~

 やっと心に余裕ができたので再開をしようと思います。 再びのブログは、ティーコージー6月の「コーヒー北欧カフェ 2009」から始めま~す。

 
 さてムーミンの登場しない「コーヒー北欧カフェ」は、実に2年ぶりであります。前回は、たしかフィンランドが舞台の「かもめ食堂」という劇場映画をあわせ見て、遠いフィンランドという国に思いをはせたのでした。

 今回はというと・・・・・まずフィンランドのアラビア窯のカップ&ソーサーが我々を迎えてくれました。1970年代のビンテ-ジものとか、シリースものクロッカスがくっきりと浮き出ています。


 まず、最初に出てきたのは、セーデルティー~ちょっとスパイシーな味の紅茶でした。チーズチーズや紫キャベツをのせたクッキーと一緒にいただきます。


manbeeのアンティーク日記-セーブルティー

 ティーコージーでは、庭の木香薔薇もすっかり落ちていて、先月花ざかりだったゆきのしたの花も自然のままに枯れかけています。いつの間にか6月のティーコージーの庭は緑一色でありました。

 ゆっくりと時間が流れます。ティーコージーでは、テーブル席も3席しかないので とても静か~おしゃべりに夢中になっていると、長いプレートに黒パンのサンドウィッチだ出てきました。黒パンのサンドウィッチは、ノルウェイサーモンにポテトにデンマークチーズ色々ハーブ ~大きな口をあけてパクリといただきました。                  
               manbeeのアンティーク日記-黒パンのサンドウィッチ
 そして、お口直しには、エルダーフラワーのゼリー そして北欧べりーのケーキと続きます。

         manbeeのアンティーク日記-ゼリー               manbeeのアンティーク日記-べりーのケーキ
 北欧の夏は、べりーがいっぱいだそうです。このケーキはブルーべりーにリンゴンべりーをアクセントにしたおしゃれな夏ケーキです。氷河をイメージしたような白いクリームの上にブルーべりー~がのっています。スポンジ部分は、manbeeの大好きな焼き菓子で、フィンランドのコーヒーロバーツコーヒーとよく合っています。ロバーツコーヒーはビターなのにさっぱりしている不思議なテイスト、そしてとても美味・・・・


 manbeeにとって北欧はとても遠い国々~いつか訪ねることが出来るでしょうか~
 オーナーのゆみさんは、先日コッツウェルズ地方へ旅してきたそうです。英国No 1に選ばれたティールームを訪ねるため~なんとオーナーは日本人女性だそうで、ゆみさんとは話が合ったことでしょう~またゆっくりと話してもらえることと思います。

 ティーコージー7月は、恒例” プロヴァンスの夏 ”ですよ~                    

                             2009、 6 、 19




manbeeのアンティーク日記-オ・ラパン・アジル  オ・ラパン・アジル

 「オ・ラパン・アジル」は、パリで超有名なシャンソン酒場なのだそうです。18世紀半ばにモンマルトルの丘に誕生して、多くの芸術家たちに愛され、今も脈々と続いているシャンソニエ・・・・アンドレ・ジルがうさぎの看板を描いたのをもじって、現在の店名「ラパン・アジル(跳ねうさぎ)」と呼ばれるようになったそうです。そういえば、看板ではうさぎが楽しそうにワインワイン片手に跳ねていたなあ~

 manbeeたちは、シャンソンを聴きに行くと言うツアーの方に同行して行くことにしました。他の人たちは、ディナー付きショーを楽しんだり、観劇にいったり~manbeeたちが、十数回もパリに来ていると言う浅香さんたちに同行する時には、「オ・ラパン・アジル」が超有名なシャンソニエだなんて知らなかったんですよ。


 開演は、9時からと言うので、この日は地下鉄でいくことに・・・場所は、地下鉄メトロ12番線ラマルコ・コーランクール駅から小高い丘を駆け上ったところにあって、建物の間からサクレ・クール寺院の丸いドームも黒く見えていました。

 店内は、つめて座っても概ね50席ぐらいでしょうか~壁には、何枚もの絵が掛かっています。この絵は、かつて出入りしていた無名の芸術家たちが、酒代の代わりに置いていったものも多数あるとか・・ピカソやユトリロも出入りしていたと言いますから、彼らの絵もどこかにあったのかも知れません。店内では、すでにピアノの演奏が始まっていました。manbeeたちが案内されたのは、ピアノの横の隅、ピアニストの指使いもしっかりと見える位置でした。
                    ユトリロのラパン・アジル  manbeeのアンティーク日記-ユトリロのラバン・アジル
 「日本人ですか?」 きょろきょろしているmanbeeたちを見て、ピアニストが聞きました。「はい~、日本語がお上手~ですね。」 「この前、ニッポンへ2週間行ってきました。大阪~、京都~、東京~鎌倉~、川越~・・・・」 ポロロン、ポロロン、ピアノを奏でながらこんな会話を・・・・そして曲の間には、 音譜春のうららの隅田川・・・音譜「花」を弾いてくれたのです。(ワタクシたち歓迎されているな。)彼は、四六時中、「音(ピアノ)が大きいですか?」とか 「この曲知っていますか?」などと言いながら、我々を気遣ってくれたのです。それにしても流暢な日本語です。

  manbeeのアンティーク日記-店内の様子

 客は次々に席に付きました。・・・・と突然、中央のテーブルに座っていた5~6人の男女が、お酒を片手に歌い始めたのです。舞台はなく、一見お客が歌い始めたのかもと見間違うほど~どうやら、これがラパン・アジルのスタイルのようでありました。薄暗い店内で聴ける歌は、あのピアフたちが歌った昔なつかしいオールドシャンソン~manbeeの知っている歌と言えば「オー・シャンゼリーゼ」ぐらいなものでしたが、歌詞は知らなくても古きよき時代の味わいが感じられました。

 「さくらんぼのリキュール」をなめながら聴き入るmanbeeたちを楽しませてくれたのは、一見ごく普通の年配の男女5~6名ほど~愛の歌や人生を語る歌には相応しい年齢です。画像の女性は、ヴィエルという古楽器を弾きながら、古謡を歌ってくれたのでしょう。manbeeには、初めて聴く歌でした。初めて見たヴィエルという楽器は、ハンドルを手で廻しながら弦をかき鳴らす構造になっているそうです。箱型手風琴といったところでしょうかね~

 あっという間の2時間でした。営業時間は深夜2:00までだそうですが、そろそろ終電車が気になる時刻となり、ころあいを見て席を立ちました。入り口でコートを受け取っていると、ピアニストの彼も出てきてくれて、帰る交通手段を説明してくれたのです。「坂を下ると、角に車タクシー乗り場がありますよ。少し行けば、地下鉄メトロです~さよならね~」「さよなら~ Thank you 」「オール・ヴォア~」

 manbeeたちは、いつまでも去りがたい心地よさを感じながら「ラパン・アジル(跳ねうさぎ)」を後にしたのでした。


 日本へ帰っても「オ・ラパン・アジル」の思い出は、我々一行に温かい眼差しを向けてくれたピアニストの彼と重なって忘れられませんでした。小柄でおん年80歳前後でありましょうか。スカッとしていて、いい年齢の重ね方をしていると感じさせるムッシュであります。過日、ネットで検索してみると、「オ・ラパン・アジル」のファンは多く、何度も日本に招聘しているという記事がありました。(それで日本語が堪能なんだ・・・)そして、我々を魅了したピアニストの名前がジルベール・カスカレス氏であることも~その記事の中で「オ・ラパン・アジル」一行の通訳をしたという筆者は、

  ショービジネスの住人たちとはまた違った信念を持つ歌手たちが存在し、活動するシャンソン・フランセー

 ズの世界は広く、豊かなものだとその時つくづく思った。

と結んでいますが、その一端をかいま見ることが出来たのは幸運だったと思います。

                                       2008、 12、 30

 







 


 


manbeeのアンティーク日記-フランスの新幹線  今回のメモリアル旅行での、 (オリエント急行ばかりが意識にあって、旅行中にはっと気づいたことですが) もう1つの企画はOld train とNew trainの両方を体験できると言うものでありました。New trainとは、フランスが世界に誇る超高速旅客列車~ いわゆる新幹線TGVであります。新幹線TGVは、2007年には試験走行で553キロを出したとか、世界高速記録を更新したといいます。


 その新幹線TGVには、モンサンミッシェル修道院へ行った帰り、レンヌ駅からパリまで乗る予定でした。この日は、終日、生憎の雨模様で寒い上にバスバスも遅れ、17:05発の列車にみんな走って駆け込むという有り様・・・しかし乗車してみると、車内はゆったりとしていて快適~ manbeeは、いつの間にかファーストクラスの心地よさにうとうととしていました。レンヌ駅からパリまではおよそ1時間半の道のりです。

 ところがちょうど18:20ごろ、フランス自慢の新幹線TGVは、途中駅のルマンで停車したまま動かなくなってしまったのです。あとで分かったことですが、パンタグラフの故障だったらしくレンヌ、パリ間方面の路線が全面ストップしたとか~。日本のように車内放送による細かい情報がないので、何がが起こったのか分かりません。
 せっかちな日本人は次第に苛立ち始めました。フランス人がみんなおとなしく待っている様子にも驚かされます。

 同じ車内に若いママと可愛いベイビーが乗っていました。ベイビーは生後6ヶ月くらいでしょうか!やっと首が据わったという感じ~その彼女がむずかり始めたのです。若いママは、早く眠らせたいと思ったのでしょう~一行の叔母さんと思しき女性は、頭から布をかぶせたり、あやしたり~しかし、ますます彼女はむずかって泣きだすのです。若いママは困って、車内を歩きますが、彼女は一向に泣き止みません。車内のフランス人は、顔をしかめて知らん振り~公共の場では大人のルールが優先するお国がらでは、さもありなん!? なのでしょうか。わが仲間うちでは、若いママに代わって彼女を抱き上げてあやすなどをしています・・・すると、彼女はにこにこと笑い始めたのです。ブルーの瞳をくりくりさせて~可愛ゆい! manbeeは、彼女に声をかけたりあやしたりする様子を見ながら、またうとうと眠りに入っていきました。

 そうして、概ね3時間~車内はなんの説明もないまま、日本人だけが苛立っています。極楽トンボのmanbeeは、軽い睡眠に入っていましたが、そのとき、列車内ではこんな素敵なことが起こっていたのです。

 ずうっと先の座席に座っていたフランスの女の子男の子女の子女の子男の子子どもたち5人が、両手いっぱいにキャンディーキャンディーを持って苛立つ乗客に「どうぞ~」と配ってくれたのだそうです。子どもたちは3歳ぐらいから小学校高学年ぐらいまでの5人~もちろん一緒にいたママの心遣いだったのでしょう。もうそれだけで、われわれの苛立ちはどこへやら・・・友達の郁さんは、となりで眠っているmanbeeの分もちゃんともらってくれたのでした。

 いつまでたっても動かない新幹線超高速旅客列車に見切りをつけて、バスバスをよんた添乗員の判断は正しかったと言えます。なんとその後、さらに待つこと3時間~われわれがパリに到着した頃に新幹線超高速旅客列車も動き出したようです。名残惜しく分かれて来たブルーの瞳の可愛いベイビーや、手いっぱいにキャンディーキャンディをもって配ってくれた子どもたちはどうしたでしょうか。


 真夜中にパリ到着をしたmanbeeたちを迎えてくれたのは、銀のイルミネーションに輝く美しい東京タワーエッフェル塔でした。早朝から雨に打たれて歩き回ってくたくたなわれわれでしたが、心の中はブルーの瞳の可愛いベイビーや苛立つ乗客にキャンディーキャンディーを配ってくれたあの子どもたちの表情に、何かしら満たされていました。いろいろ差し引いても余りあるラブラブ愉しい出来事でした。

 これが、パリが好きになった理由の1つです。やっぱ、人との出会いなんですよね~

                                2008、 12、 10


オリエント急行 ~憧れのオリエント急行~

 ミーハーを自認するmanbeeが、アガサ・クリスティーの影響なのでしょうか、退職のメモリアル旅行は、オリエント急行に乗ろうと心密かに決めていました。それがやっとこの秋に実現~ ベニスからインスブルック、チューリッヒを経てパリまで~いわゆるベニス、シンプロン、オリエント急行であります。

 2001年の夏には、イギリス国内のブルマンカーで、フォークストン駅からヴィクトリア駅までのミニ旅行を楽しんだことはあるのですが、列車で泊を伴うというのは初体験であります。


 車内の各キャビンは、狭いながらも、とても機能的でありました。(ソフャーは、夜になると2段ベッドになります。・・)木彫のキャビンはレトロな雰囲気が漂い、いつの間にか時を超えて、紳士淑女が優雅に旅を楽しんだ1900年代にタイムスリップ~ガイドブックの記載の通り、食堂車でのランチやディナーは超一流の味、食器はすべてジノリ・・・みんな正装をして、食堂車に集まります。外国の女性の華やかなこと~今回実感したことですが、どんなにおしゃれをしても、やはり日本の着物姿にはかなわないですね。同じツアーの新婚さんが着たレトロ調の着物姿には、みんなが振り返り、どこへいっても注目の的でありました。

 アフタヌーンティーは、各キャビンに運ばれてきます。アフタヌーンティーでこのボリュームですから、心して食べないと、たちまち食べ過ぎによる体調不良をきたしてしまいます。

                               アフタヌーンティーはキャビンにて

 manbeeは、この旅で心密かに1つの冒険をしたいと思っていました。それは、紳士淑女が集まるサロンカーで、スマートに、ひとりで、カクテルグラスカクテルを飲むと言うものでありました。そう、英語トレーニングであります。

 ちょうど食事が終わった頃には、サロンカーは満席でした。ピアノの生演奏をBGMに、各国の男女が、或いは数人がカクテルグラスカクテルを片手に語り合う姿が見られ、なんとも国際的~・・・manbeeは、しばらくキャビンに戻り、時間を過ごした後、サロンカーに向かうことにしました。


 サロンカーは、先ほどの賑わいからは想像もできないほど静かでした。ランプシェードの淡い光が窓に反射して、何ともロマンティック~ もう、インスブルックは通過したころでしょうか!? いよいよ決行です~

「Hello!May I sit, OK? 」 「Yes, Please~ 」 ギャルソンとにこやかに言葉をを交わしながら、夜景が美しい窓際に席をとりました。、外は時雨れてきたようです。時折窓に雨粒がかかります。・・・・さっそくメニューを持ってギャルソンが~ manbeeは、内心ドキドキしながら、 「 Good evening, well~  I'd like to have a cocktail,  OK?」と準備してきたフレーズで尋ねました。manbeeは、甘いファジーネーブルが大好きなのであります。実は、今までマドリッド、ロンドン、ソウル、そしてベニスでもファジーネーブルを注文しましたが、分かってもらえなかったんですね。それで~これはきっと日本だけの名前なんだ~と勝手に思いこんでいたので、身振り手振りよろしく「um~ Peath liqueur, orange juice, mix!・・・・」と説明にかかると、ギャルソンは、すかさず「 fuzzynavel?」 というではありませんか。 さすが国際列車の、豪華列車のギャルソンです。知っていたんですね。manbeeは、ファジーネーブルが世界共通なカクテルだということも初めて知ったのでした。しかしギャルソンは、申し訳なさそうに「But,madam~・・・」と言いながら、ウォッカベースでもよいかと聞いてきました。”もちろん”と答えましたが、暫らくすると、彼は、(超一流のサービスを提供するという評判とおり)、客の欲するカクテルを持って現れたのです。「This is a fuzzynavel」(と聞こえたのですが・・・)と笑いながら~

 manbeeは、しばらくピアノの音色に耳を傾けていましたが、疲れからか、ファジーネーブルに酔ったせいなのか眠くなってきました。このところずっと寝不足気味だったのです。manbeeは、ギャルソンに、ファジーネーブルが美味しかったこと、満足したことを伝えて、「Bill, please~」と。 しかし この、「Bill, please~」は、ギャルソンに伝わらなかったらしく、何度も聞き返されました。「Check, please~」と言い換えれば良かったのですが、そんな余裕はありませんでした。manbeeは、得意のジェスチャーでペンを走らせ書く真似をしたんですね。 これでOK~

 「Good night~」 支払いを済ませた後、ギャルソンとにこやかに挨拶を交わして、マイキャビンに戻ったのでした。同室の郁さんは、もうすっかり白河夜船の体(てい)でありました。


 こうしてmanbeeのハラドキ英語修行は、終わりました。今回の英語トレーニングは、まあまあだったかな!?

                                     2008、 11、 30

 





広い館内・・・  一年8ヶ月ぶりの国立中央博物館です~

 とりわけ多忙な今年の夏休みの間に、3日間だけ休暇をもらうことができました。manbeeは、何をしようかと考えた結果、やはりソウルへ行こうと決心しました。一年8ヶ月前に訪れたときに、出合えなかった6世紀後半の金剛弥勒菩薩半跏思惟像がずうっと気になっていたのです。しかし・・・・・

 
 あれから一年余が過ぎ、国立中央博物館では、今、何が展示されているのでしょうか?

 気になったmanbeeは、友達がソウルへ行くと言うので、果たして展示されているかどうか問い合わせてもらうことにしました。7月下旬のことであります。その返事はと言うと、6世紀後半の金剛弥勒菩薩半跏思惟像は、現在修理中につき、いつ公開されるのかは未定だと言うではありませんか。ううん~

 でもいいや、静かな国立中央博物館でゆっくりと一人過ごすのも楽しいかも~

 そうだ、今回は、博物館好きの恵美ちゃんを誘おう~急遽思い立ったmanbeeは、恵美ちゃんに同行してもらうことにしました。かくして、熟年の野次喜多珍(?)道中が実現したと言うわけであります。


 6世紀後半の金剛弥勒菩薩半跏思惟像は、なんと なんと 展示されていました。

それにしても合点がいきません。たしか、修理中とのことではなかったのか~身振り手振りももどかしく尋ねてみると、お目当ての6世紀後半の金剛弥勒菩薩半跏思惟像は、この8月から展示されているとのことでありました~何という幸運でしょう。ラッキー、ラッキー、 ラッキー以外の言葉が見つかりません。manbeeは、すっかり舞い上がってしまいました。


 はたせるかな、6世紀後半の金剛弥勒菩薩半跏思惟像は、仏教彫刻室の個室で、静かに瞑想をしていました。
                   優しいお顔~

 やさしい面立ち、 流麗な衣文の線、引き締まった体躯、わずかに頬に触れる繊細な指、どれをとっても第1級の仏像だと思います。素晴しい~ 朝鮮の人々の重い祈りを一身に受け留めながら、こうして千年以上も静かに瞑想を続けてきたのでしょうかねえ。それにしても何という孤独・・・ 

 ”あっ”と声を上げた恵美ちゃんの驚き、予備知識を持たない初対面だっただけに、深い感銘を受けている様子が伝わってきます。 ハングルではなんと言えばよいのでしょうか~ 学芸員の方に、日本語と片言の英語を使って、身振り手振りで感動を伝えました。


 国立中央博物館は、何とこの日は入場無料~

 歩きつかれてお茶をしていたとき、ふと、知り合いに似た女人がいたので、思わず、「伊勢の白木のおばあちゃまですか?」と聞くと、その人はにこにこと笑って振り向き、「私は、日本人ではありません。ソウルに住んでいるんですよ。」と、答えてくれました。 manbeeは失礼を詫びながら、妙齢な女人のあまりの流暢な日本語に、一瞬、朝鮮と日本の暗い歴史を思い出しました。


 manbeeは、再び6世紀後半の金剛弥勒菩薩半跏思惟像の前に立ち、思わず手を合わせたことでした。

                                      2008、 8 、30

 
休耕田  わが町に突如現れたビオトープ?

  毎朝のウォーキングの楽しみは、いろいろな人に出会うこと、そして野生の生き物を観察することであります。

 わが町に突如現れたビオトープ? 実は、数ある休耕田の中のひとつ~ 雑草がはびこる休耕田もたくさんある中で、この場所は、いつも水をたっぷりと湛え、何とも涼しげであります~

 生き物たちもよく知っていて、子育てをするカルガモの親子や、天をつんざくような鳴き声のけり、美しいシラサギなどが羽を休めています。水面には、ミズスマシやアメンボ・・・その上を飛び交うトンボたち。野鳥類は、警戒心が強く、近づこうものなら一斉に飛んで行ってしまいますので、近くで観察することは、manbeeにとってなかなか至難の業です。 
                             トンボ シオカラトンボ

 この春には、この休耕田に2羽のカルガモが泳いでいました。5月・6月ごろは、数羽のひな鳥が親ガモの後にちょこちょこついて泳いでいるのを発見~ 今は、もう巣立ったのでしょうか、親鳥と見間違うほどに大きくなって泳いでいます。

           みんな仲よく~

 足の長いけりは、どこの田んぼでもよく見かける野鳥~子育て中は一段と甲高い声で鳴いています。甲高い声で鳴いている周辺をよくよく見ると、小さなひな鳥が葦や苗の間にいることがあって、ああこれは~敵から子どもを守るための威嚇なんだなあと思ったものです。野鳥も人間同様、子育て中は大変なんですね。羽を広げると羽の内側は白くてとても優美?

                         シラサギの舞い シラサギ

 シラサギは、わが町の低地に繁茂する竹林に集団で巣を作っています。昨今、雲出川の砂地に降りて餌をついばむ姿をよく見かけます。

          休耕田に咲く花 雲を映して
 また一方、休耕田のなかには、こんな可憐な花も見られます。雑草・・・と言ってしまえばその通りなのですが、どなたかがおっしゃったとおり「雑草と言う名の花はない・・・」と思うので、ゼヒ調べてみようと思います。

 

 3月の下旬に田植えが始まり、8月末からは稲かりが始まります。~わが町の愛すべき田園風景~

すずめ脅しの鈍い音やコンバインの音が響く頃には、このビオトープ?に集まる生き物たちも姿を見せなくなるのでしょうね・・・・

 早朝ウォーキングの楽しみでもある”野鳥の集まる休耕田”は、わが町の残したい風景のひとつなのです。

                                      2008、 8、 14


  
  

 


ティーコージーのテラス   8月のティーコージー

 今年の夏は、とりわけ暑いような気がします。暑い8月のティーコージーは、アンティーク月間~

今年は第2日目に出かけました。初日は、今年も店内がごったかえす勢いだったようです。ティーコージーの、アンティークフャンは多く、キャリーバッグを持って買い占めていく人もいるのだとか~この日は平日だったこともあって、manbeeたちは、ゆったりと楽しむことができました。

 やはりこの時期ですから、デプレッショングラスが多く、フャーヤーキングの日用雑器類も所狭しと並べられていました。デプレッショングラスは、少々のことでは割れないと言う特徴がいいですねえ~

      フャイヤーキングの食器      デス バイ チョコレート

 今月のケーキは、チョコレート「Death by chocolate」。Death by chocolateとは、よくぞ言ってくれました。とても濃厚でビターなチョコレートケーキです。ほのかな酸味が利いているのは、中にラズベリーが入っているからだとか~本当は、コーヒーコーヒーと合うと思うのだけど、この日はくろすぐりとラムの紅茶でいただきました。ヨーグルト風味のミックスジュースはさっぱりとしていて、ビターなチョコレートケーキとの取り合わせが絶妙・・・・


 デプレッショングラスは、いつまで見ていても飽きるということがありません。繊細で美しい~ この日は、バラの文様のポット、シュガー入れ、カップ&ソーサーなどがセットになってデスプレーされていました。           
                           デプレッショングラスがいっぱい

 manbeeは、アンティークであっても出来るだけわが生活ライフに合うものを探します。ただ今、朝食のときのスープカップ、ヨーグルトカップは、モロゾフのプリンカップを使っています。さて、ヨーグルト用のカップはないかしらと見てみるとありました、ありました。クリスタル色で、使いやすそう~ これなら毎朝のヨーグルトをおいしくいただけそうです。 文様は、具象ではなく花などを図案化したもので、これもなかなか面白い~

 それから目に飛び込んできたのは、ビスケットプレートです。シルバープレイテッドでカナダ製~机上においてビスケットやあられをつまむのに最適でしょう~ オーナーのゆみさんが、しっかりと磨いてピカピカにしてくれました。

     ビスケット プレート   デプレッショングラス

友達の郁さんは、英国製のカップ&ソーサーを見つけました。これもなかなか上品です。manbeeは、美濃の陶器市で買ったのムーミンのミルクカップ(確か800Yen)が気に入っていますので、今回もJast looking only~


 ほっ星さん、

今月は予約なしのアンティーク月間~ 濃厚なチョコレート「Death by chocolate」もおいしかったよ。

 忙しい ほっ星さんですが、「忙中閑あり」といいます。 ぜひぜひティータイムを楽しんでね~走る人


                                2008、 8、 12 


   

 

 






 
ティーコージー  ティーコージーの7月は、恒例 南仏プロヴァンスコーヒーカフェ~

 今年も登場しましたよ~

 毎年、manbeeが楽しみにしているのが、このプロヴァンスコーヒーカフェです。プロヴァンス地方・・・南仏の温暖な地中海性気候と石灰質の大地ってものの本には書いてありますから、きっとイギリスの田舎とは違うのでしょうね~夏は、向日葵やラベンダーが大地一面に花開き、野菜や果物も豊富だとか~

 今月のメニューは、ラタトゥ-ユ(野菜のハーブ煮込みらしい)のベーグルサンドウィッチ、チーズオレンジケーキ、そして、ようこそのミニジェルに、プロヴァンスらしいハーブティー~
                       ベーグルサンドウィチ

 友達の郁さんは、アイスティーを注文しましたが、manbeeはホットティーを所望しました~実は、今日のティーカップが素敵なんです。

 デプレッション グラス~ アメリカの大恐慌時代から製造されてきた機械での型押しガラスといえばいいでしょうか。機械生産で安価なために美しいこのガラスはたちまち大ブームを起こしたそうです。デプレッション グラスは、たくさんのグラスメーカーがこぞって製造しました。マクベスエバンス社、アンカーホーキング社、それにあの有名なフャイヤーキングもそのようです。色も、ピンクの他にグリーン、アンバー、クリスタルなどいろいろ~今日のティーコージーのデプレッション グラスは、フェデラル社のものだそうで、チェリーブロッサムの模様が素敵です。オーナーのゆみさんは、先月のカナダ行きの際に見つけて来たそうです。

 繊細でクリアーな色合い~ そういえばmanbeeも持っていたなあ。デプレッション グラス・・・大急ぎで探しました。ありました、ありました。

デプレッショングラス manbeeのデプレッション グラスは、今のところ活躍の場がないけれど、アイスなんか入れるといいのかも~模様は、メープルリーフ~さて、いつごろのものでしょうかね。デプレッション グラス・は、1920年~1960年ごろに製造されたと言うことですから、アンティークという訳ではありません。でも、たいへん美しいガラスです。                           
                                           オレンジケーキ


  さて、7月のプロヴァンスコーヒーカフェ~ もうひとつの楽しみは、オレンジオレンジケーキ。オレンジの香がするシンプルなケーキです~毎年、テイクアウトを希望するほど大好きなケーキです。


 ほっ星さん、8月はアンティーク月間ですよ。ぜひ、ご一緒に~