こんばんは
サンパウロは、くもり時々雨
22度でした。
今日も涼しかったです。
さて、リマ旅行のラルコ博物館の続きです。
◎生贄儀式の世界
人身御供は、色々な古代文明で見られます。
◯モチェ文化の生贄の儀式
ペルー北岸、地方発展期(紀元前1世紀〜紀元後800世紀)
死は生につながる重要なプロセスです。この器で表される人身御供は、冬から春への春分に関係していると考えられています。農業において、雨季の始まりを意味する春分は重要でした。
前から
後ろから
全てのイラスト
生贄を刺している絵や生贄の血の杯を神に捧げている絵が描かれています。
◎儀礼の器の世界
古代アンデスの最も重要な儀式は、繁栄や生贄、死者崇拝などに関わる物でした。
これらの儀式に使われた器はとても重要でした。
器は、粘土、木材、金属などで作られました。
◯儀式用脚付杯
ペルー北海岸線、チムー文化、地方王国期(紀元8世紀〜13世紀)
素材はマテ(ヒョウタン)
表面に焼き画装飾をした容器とネコ科動物の形をした持ち手付きの木製台座。
◯儀式用容器
ペルー北海岸、シカン文化、地方王国期(紀元8世紀〜13世紀)
素材は金メッキ銅と銀
ネコ科動物の牙とつり上がった目を持つ神の顔が描かれています。
◯儀式用金と銀の器
ペルー北海岸
二元性や相反しながらも補完し合う力の存在をあらわします。金は太陽や昼、乾季、男性を、銀は月、夜、雨季、女性を象徴します。
◎儀礼的な戦いと音楽
古代アンデスの主な儀式は、音楽や舞踊をともないました。自然の様々な素材から、打楽器や管楽器を作り出しました。
◯ポーラ(棍棒状武器)の頭部
北海岸(紀元前13世紀半〜紀元後8世紀)
素材は金属、石
ポーラは、古代アンデスの戦闘や儀礼等において使われた鈍器です。持ち手部分は木製です。
◯金・銅合金の上衣
ペルー北海岸(紀元後1世紀〜8世紀)
素材は金属、セラミック
吊り状または薄板状の貴金属装飾をした上衣は、着ている人の動きに合わせて、光や音を発しました。
ビクス文化の金・銅合金円板とモチェ文化の土器
◯ワリ文化のミイラ
ペルー南部の山々、ワリ期・地方王国期(紀元後9世紀〜13世紀)
4、5歳程度の子どものミイラ包みです。
頭飾りから垂れた三つ編みは、人間の髪で作られています。
◯葬儀用の仮面
ペルー北海岸、地方発展期・地方王国期(紀元後1世紀〜13世紀)
素材は金属
仮面は、死者のアイデンティティの重要な象徴で、死者は仮面に表現された人物に変化しました。
◎黄金と装身具
古代アンデスの為政者の衣装や装身具は、生存中および死後の身分を示すシンボルでした。
◯黄金の首飾り、腕輪、ベルト、指輪
ペルー北海岸(紀元後1世紀〜16世紀初頭)
◯黄金の鼻飾り
ペルー北海岸、ビクス文化・形成期(紀元前13世紀半〜紀元後1世紀)
金や、金と銅の合金作られたビクス文化の鼻飾りで、ジャガーの象徴と考えられています。
◯黄金の鼻飾り
ペルー北海岸、モチェ文化、地方発展期(紀元後1世紀〜紀元後8世紀)
耳飾りは、アンデス社会の権力者を特徴づける最も重要な装身具でした。
◯王冠、頭飾り等装身具一色
ペルー北海岸、ピクス文化、形成期(紀元前13世紀半〜紀元後1世紀)
◯銀の鼻飾り
ペルー北海岸、チムー文化、帝国期(紀元後14世紀〜16世紀初頭)
銀は夜や月、星の世界だけでなく、死者の世界とも結び付けられていました。
◯銀の耳飾り
ペルー北海岸、モチェ文化、地方発展期(紀元後1世紀〜紀元後8世紀)
◯天然石と貝殻の首飾り
ペルー北海岸、南海岸(紀元前13世紀半〜紀元後8世紀)
素材は石と貝
◯貝殻とクリソコラの胸当て、トルコ石と黄金の胸当て
ペルー北部沿岸(紀元前1250年〜西暦800年)
素材は貝殻、石、金属
◯貝殻、石、骨、木製の装身具
ペルー沿岸(紀元前1250年〜西暦1532年)
素材は貝、石、骨、木
早期から、洗練された綿密なデザインの施された貝殻、石、木製のビーズ細工が作られました。
◯黄金の頭飾り
ペルー北海岸、モチェ文化、地方発展期(紀元後1世紀〜8世紀)
頭飾りは、最高権力の象徴であり、その色や輝き、図像等を通じて、頭飾りを身につけた人物の張自然的な性質を知らしめました。
◯金の葬儀用具一式
ペルー北海岸、チムー文化、帝国期(紀元後14世紀〜16世紀初頭)
古代アンデスの冶金技術は、チムー文化において最盛期を迎えました。世界の博物館の中で、唯一存在するチムー文化の金製装飾具一式です。
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