今日も晴天の名古屋です。
まだ紹介していなかった、ブラジルの歴史を勉強するために買った本の紹介です。
- ブラジル史 (世界歴史叢書)/明石書店
- ¥6,090
- Amazon.co.jp
高いので中古で買いました。ブラジル版のタイトルは、「História concisa do Brasil」 Boris Fausto著です。翻訳は、鈴木茂さん。とてもわかりやすい日本語です。こんな難しい本を翻訳するなんて、すごいですね。
全部通して読んでいるわけではありませんが、知りたい所を抜粋しながら読んでいます。
ブラジルの歴史については、あまり知らなくて、旅行した時に歴史がわかるともっと面白いだろうなと思うことはよくありました。
今回歴史を勉強しながら、主人に経済のことも教えてもらい、随分つながってきました。本当は、しっかり本を読めばいいんですけどね。
ここで、5分でわかるブラジルの歴史
ブラジルがポルトガル人に発見されたのは1500年。ちなみに、ポルトガル人の日本への鉄砲伝来は、1543年です。そこから、植民地時代が始まります。
1808年にナポレオンがポルトガルに侵攻したため、ポルトガル王室はリオデジャネイロに移ります。そして、1822年にポルトガルから独立し、ドン・ペドロ1世が即位します。約300年間植民地時代が続き、独立後は帝政時代となります。
奴隷貿易禁止法制定は1850年です。そこから、段階的に奴隷解放が行われ、1888年に完全に廃止されました。奴隷制度が禁止された前後から、労働力を確保するため、ヨーロッパからの移民が始まります。
帝政が終わり、共和制が始まったのは1889年です。日本移民を乗せた笠戸丸が到着したのは1908年です。
1930年から第二次世界大戦が終了する1945年まで、ヴァルガス大統領による独裁政権になります。第二次世界大戦の影響で、1942年に日本との国交が断絶され、公衆の場での日本語が禁止されます。
JKで有名なクビシェッキ大統領は、1956年~1961年です。1960年にブラジリアに遷都します。この時代、経済は好景気です。何せ、4年間でブラジリアを建設しましたから。しかしその後、インフレの急騰や政情不安、経済危機が生じました。
1964年、軍隊のクーデターにより軍政が始まり、1985年まで続きました。南米の他の国々も、同じころに軍政になっています。人権侵害などが大きな問題となり、刑務所で拷問を受けたり、国外逃亡する人も多くいました。建築家のオスカー・ニーマイヤーや歌手のカエタノ・ヴェローゾなどは国外逃亡しましたし、ルセフ大統領は拷問を受けています。
1970年代に起こった2回のオイルショックで、世界の経済は混乱しましたが、ブラジルはアルコールで走るエンジンの開発やイタイプー発電所の稼動を始めました。
1985年民主主義へ移行し、現在に至ります。1994~2002年はカルドーゾ大統領でしたが、経済安定化プログラム「レアル・プラン」を維持し、経済の自由化を進め、国営事業の大幅な民営化を実行しました。これにより、ブラジル経済は安定し、国民の平均所得は伸びました。
ブラジルでは、大統領の任期は4年で2期まで務められるので、最長8年と決まっています。
カルドーゾの後は、ルーラ、そして、現在はルセフ大統領です。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひ歴史書で勉強してくださいね。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。
