先日、テレビのニュースで食物アレルギーの事を取り上げていました。
アレルギー対策のため、検討中の「アレルギー疾患対策基本法案」の内容が24日に報道されたからです。
去年の12月に小学生の女の子が、給食のチーズを食べて亡くなったそうです。女の子は牛乳アレルギーがあり、乳製品が入っていると知らなくて、間違って食べたそうです。
今や食物アレルギーの子は、赤ちゃんで10%、小学生以上では1~3%ほどいるそうです。40人のクラスに、約1人いる割合です。食物アレルギーは、怖い病気です。
うちの次男は、食物アレルギーです。赤ちゃんの頃は、常に体を掻くので、顔や体がジュルジュルでした。夜寝る時は、掻かないようにいつも私が次男の両腕を握って寝ていました。
生後6か月ぐらいの時に、血液検査で牛乳、卵
、小麦
にアレルギーがあることがわかり、母乳だったので私が食物除去をすることになりました。牛の物、鶏のもの、小麦は全てだめと言われました。
大好きな牛乳が飲めない。パンもケーキも麺類もすべて食べられない。その時のショックは大変なものでした。何を食べればいいんだろうと、途方に暮れました。
米、大豆、魚、豚肉、野菜、フルーツ。幸い、しょうゆとみそは大丈夫だったので、調味料はみそ、しょうゆ、ケチャップ、ソース。マヨネーズはマヨドレで代用しました。
それからは、買い物をする時は必ず、原材料を確認しました。洋菓子はほとんどだめで、せんべいやポップコーン、ラムネ、あとは和菓子を食べました。
外食が限られ、食事はほとんど手作りになりました。
その時は私も必死でしたが、食物除去を始めてから次男の皮膚の状態がどんどん改善していったので、私もがんばれたんだと思います。
1歳3か月で断乳し、私は何でも食べられるようになりました。しかし、次男は引き続き食べられません。
そして、1歳4か月の時にカナダへ引越しました。パンが主食の国で、小麦が食べられないのに大丈夫か?と、とても不安でした。
食物アレルギーの人はカナダにもいるので、Weat Free(小麦抜き)の商品や豆乳の製品が色々ありました。それも、私の家の近所に自然食品のお店があったので、とても便利でした。
小麦抜きのパンやワッフル、豆乳のアイスやヨーグルトなどは、常備していました。
旅行に行くときは、炊飯器とサランラップ、ふりかけ、アレルギー用レトルトカレー(星の王子様)などを、必ず持っていきました。ホテルも大体はキッチン付の所に泊まっていました。
まあ、色々大変でしたが、2歳で加熱卵は食べられるようになり、3歳で少量の小麦が食べられるようになりました。これで、フライなどぐっと食べられるものが増えました。マックのハッピーセットのチキンナゲットも食べられました。
通常、小学校に入るまでに90%の人は食べられるようになると言われますが、次男はもっと時間がかかりました。10歳で小麦が食べられるようになり、12歳で生卵が食べられるようになりました。
ラーメンを初めて食べたのが、小学校4年生の時。今ではラーメンが大好きです。
まだピーナッツだけは、完全除去しています。しかし、今でも小麦を食べた後に運動するとじんましんが出ることがあるので、気をつけています。
見た目には湿疹もないので、食物アレルギーがあるとは全くわかりません。でも、アレルギーのある食物を食べると、じんましんがでたり、呼吸が苦しくなったり、力が入らなくなったりと本当に苦しそうです。今までに、カナダで1回、日本で1回、ブラジルで1回の計3回救急車に乗りました。
ブラジルでの救急車体験はこちら
食物アレルギーのある子はもちろん、その家族も大変です。自治体によっては、学校給食も対応してくれますが、基本はお弁当となります。
食物アレルギーでアナフィラキシーにならないよう、病気についての知識をもっと広く知ってもらうこと、2度と悲劇が起きないよう、親だけではなく、学校や近所の方などみんなで子どもを守っていく必要がありますね。
子どもの食物アレルギーでがんばっている母たちに、エールを送りたいと思います。無理をせず、自分のできる範囲でがんばってください
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