妻の退院後、僕は4日間会社へ行った。
4日間連続で仕事へ行くなんて、妻のがんが判明してから初めてのことだ。
続けて仕事をするって、しんどいことだと久し振りに感じた。
さて、そろそろいい加減に、家族旅行を確定させなければならない。
仕事中に宿をネットで探していたが、3月の湯布院は満室だらけ。
良さそうな所はどこも一杯!
キャンセルが出ると思って毎日見ていたが、出ない。
妻と旅行をするときにはいくつかの条件がある。
まずエレベーターがあること。次にベッドの部屋であること。そしてバストイレ付き。他にも色々。
食事は部屋食か、またはレストランの場合は部屋からそれ程遠くなく、段差や階段がないこと。もちろん料理の内容や見た目も大事。
それに、貸切風呂があれば最高だ。
こんな条件を満たす宿はそう多くない。
しかし現状ではあまり贅沢なことは言っていられない。泊まるところ自体がないのだ!
ところが先日から見ていたところ、常に空室のあるホテルがある。
ホテル森のテラス、という所だ。湯布院の中心部から離れているからか?
建物は洋館風で雰囲気はとても良い。部屋はバストイレ付きで、食事はフレンチ。貸切風呂もあり。
わからないところは、エレベーターの有無と、レストランまでの距離。
電話で確認すると、エレベーターがない。妻の障害を伝えたところ、2階まで階段を使うしかないようだ。
妻に言うと、「私は大丈夫だよ!」という。僕と娘の二人でささえればなんとかなるかな。
レストランまでも何とかなりそうだ。
もうここに決めるしかないようだ。予約をポチッ。
あとは交通機関。今回は2泊3日で湯布院でゆっくりする旅だ。
電車では駅の混雑や乗り換えが大変だ。昨年はフェリーで九州をマイカーで回ったが、今回は日程的にフェリーは無理。
となると、飛行機とレンタカーだ。
大分空港への路線は伊丹からだ。幸い往復とも座席の確保が出来た。レンタカーも予約OK。ホッとした!
伊丹まではマイカーで行き、空港の駐車場に停めておこう。
あとは湯布院での過ごし方を、妻とガイドブックを見ながらだいたい決めた。
妻は白い馬の馬車に乗ることと、湯の坪街道での散策を楽しみにしているようだ。
僕が会社に行ってる間、ガイドブックをかなりボロボロになるまで熟読していた。
最初に旅行を提案したときには、なんか面倒くさそうにしていたが、かなり楽しみにしているようだ。
自分がいつまで生きられるか。またいつ頃まで元気でいられるか。毎日ひとりで考えているのだろうか。
妻に希望があればそれをかなえる。また妻ができるだけ楽しく、そして快適に過ごせるように色々と考え、希望を引き出すことができるようにしていきたい。