娘の成人式 20150112 | つんこのブログ(肺がん&脳転移 闘病日記)

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脳出血のため左半身麻痺、重度障害者の妻。2014年10月、小細胞肺がんが脳転移した状態で見つかりました。
2017年2月に亡くなるまでの2年余り、山あり谷ありの日々。悲しいことだけではなく、楽しいこともいっぱい!
私が記録したメモや記憶をブログに綴っていきます。

12日は娘の成人式。

前から妻は「このタイミングでの入院は避けたい」と言っていた。

そりゃそうだ。母親にとって娘の成人式は一大イベントだ。何としてでも晴れ姿を見たいだろう。

昨年、一緒に晴れ着を選びに行き、写真の前撮りも見た。しかし成人式当日には、祝福して娘を送り出したかっただろう。

せっかく楽しみにしてたのに・・・・
しかし時間的に病院へ寄るのは難しい。
妻に伝えるとがっかりした様子。

妻がとてもかわいそうでならない。

なんとか出来ないものだろうか?

【成人式当日のスケジュール】
6:00      自宅を出発
6:30      美容院到着(西神中央)
9:30      ヘアセット・メイク・着付け完了
11:00    友人と待ち合わせ(新長田駅)
12:00    成人式会場入り(ノエビアスタジアム)
13:00    成人式開始(14:00終了)
15:00    会場付近で娘を拾って自宅へ
16:00    自宅でドレスに着替え
17:00    自宅を出発
17:30    中学校の同窓会開始(舞子ビラ)

びっくりするような過密スケジュール!
僕は芸能人のマネージャーのように、運転手をつとめる。

僕「ママにお前の晴れ姿を見せたいねん。ごく短時間でも病院へ寄ろうと思う。」

娘「どのタイミング?」

僕「着付けが終わったら、ポートアイランドへ車を飛ばす!友達との待ち合わせには少し遅れるかもしれんけど。」

娘「わかった。ママ喜ぶやろな。その時まで内緒にしとこ。」

話はまとまった。あとは着付けが予定通りの時間に終わるかどうか?

前日は夜まで娘と病院にいたが、妻を一人病室に残して自宅へ戻る。

さあ、当日の朝を迎えた。

娘を起こし、少し早めの5:45に出発し、6:15に美容院到着。

着いた時間によっても、微妙に順番が変わるかもしれない。

「だいたい3時間かかりますから、お父さん、頑張ってお待ちください。」といつもの美容師に言われた。

この美容師は妻と娘、両方の担当をしてくれている。しかし、妻は髪の毛がなくなり、「この美容院にはもう行けない」と言う。

予定通り、9:30に着付け完了。料金を支払い、9:40に出発。ナビの最短ルートでポートアイランドへ。祝日の朝の道はすいている。目一杯飛ばして、10:05に病院到着!

4階病棟に上がり、ナースステーション前で看護師に祝福の声をかけられ、病室へ急ぐ。

10:10に病室到着。ドアをノックした。土日祝の病棟は静かで、朝夕の看護師と食事の配膳しか来ないはず。

誰だろう?という感じの妻の声。「はーい」

娘「ママ!来たよ!」

妻「えー、なんで?」

僕「ママ、見たかったやろ?」

妻「来てくれたの?うれしい、ありがとう!」

妻は娘の姿を、目に焼き付けるように見ている。

妻「すぐに行かないとダメだよね?」

病室で記念写真を撮って、30分もたたずに出発。妻は名ごり惜しそうに娘を見ている。

「パパ、ありがとう。」

娘を新長田駅に送り、僕は病院に戻る。

成人式が終わる時間に娘を迎えに行き、自宅経由で舞子ビラへ。17:30にマネージャーの業務が終了。

長い一日だった。妻はとても喜んでくれた様子。少し無理はしたけど、頑張って良かった。今日は自宅でゆっくり休もう。