入院してからいくつかの検査と診察を経て、今日は手術日。
今日、2014年11月10日は30回目の結婚記念日。こんな日に手術とは!
僕は朝9時に病室入り。妻は不安な様子。努めて明るく話しかけるが、緊張しているようだ。頭に穴をあけるんだから、仕方がない。
11時20分に看護師が迎えに来て、手術室へ入る。手術室の入り口で妻を見送る。可哀想で仕方がない。なんでこんな目にあわなあかんのや。何も悪いことしてないのに。涙が出る。
手術は1時間半の見込み。僕は病院の敷地内をうろうろする。全く落ち着かない。ドラマでもこんなシーンがよくあるが、ほんとにそのまま。
9階病棟のエレベーター前で待つことにする。
13時すぎに戻ってきた。局所麻酔なので目をあけている。「おかえり」と声をかけると、妻は目で合図した。ナースステーション内の病室に入る。
しばらくして話ができるようになった。妻は不安なのか機嫌が悪く、やたらと僕を責める。
今と全く関係ないことを言うので、、僕が適当な返事をすると、またそれに腹を立てているようだ。
一旦病室を出て、30分後に戻る。今日も夜8時までいるつもりだったが、「早く帰り」と言われ、仕方なく6時すぎに病院を出た。一人になりたいのかな。
帰ってから妻に手紙を書く。妻に手紙を書くのは初めてだ。妻からは毎年、誕生日と結婚記念日の2回、手紙をもらっている。
手紙には僕の率直な思いを書いた。僕は75歳まで生きるから、妻には70歳まであと11年、生きて欲しいと書いた。でも妻は、次の正月を迎えることができるのだろうか?