911号室 20141104 | つんこのブログ(肺がん&脳転移 闘病日記)

つんこのブログ(肺がん&脳転移 闘病日記)

脳出血のため左半身麻痺、重度障害者の妻。2014年10月、小細胞肺がんが脳転移した状態で見つかりました。
2017年2月に亡くなるまでの2年余り、山あり谷ありの日々。悲しいことだけではなく、楽しいこともいっぱい!
私が記録したメモや記憶をブログに綴っていきます。

2014年11月4日9時半に大学病院に入院した。

 
9階911号室。脳神経外科の病棟。病室は4人部屋で、割と病状の重そうな方ばかり。ナースステーションのすぐ前の部屋だから当然か。
 
荷物の片付けもそこそこに、MRIに呼ばれる。部屋に戻り担当医から治療の説明を受ける。
 
今日明日と様々な検査を受け、11月10日の午前中に手術の予定。頭頂部の大きな腫瘍に溜まっている水を抜くための管(ポート)を取り付けるらしい。水を抜いてもまた溜まるので、すぐに抜けるようにするらしい。頭に穴をあけるなんて恐ろしいことには変わりない。
 
 
あっという間に昼食タイム。妻は食欲がない。元々、食事は自分の好きなものを少しだけ食べ、あとはお菓子やアイス(こっちが主食?)を食べるような人。
 
しかも見るからに旨くなさそうな病院食。
入院中は食物に困る。毎日、妻の好きな物を持って来よう。
 
向かいの中年女性はどこかが痛いのか、ずっと唸っている。夜も唸っているだろうから、妻は眠れるのだろうか。
 
斜め前の人は、高齢の女性。旦那さんが毎朝9時に来て、夜6時に帰っていく。仲のよい夫婦のようだ。
 
隣の人は中年の女性で、ずっと本や雑誌を読んでいる。たまに話しかけてくれる。この部屋で一番頼りになりそうだ。
 
何よりも妻は体が不自由なので、うまく入院生活を送れるかが一番心配だ。健常者なら普通のことが、妻にとっては大変なこと。トイレにいく、冷蔵庫から飲み物を取り出す、歯磨きをする、着替えをする・・・何をするにも一人だと厳しい。
看護師には障害の説明とサポートのお願いをした。
 
夜8時に面会終了。家族も帰らないといけない。でも今は1分でも1秒でも一緒にいたい。
 
ぼくが帰った後、妻が困らないかどうかとても心配。妻は障害者になって9年。僕はずっと妻を支えてきたし、毎日、一緒に寝ていたから本当に心配だ。
 
後ろ髪を引かれながら病室を後にする。
エレベーターへの廊下を歩きながら、涙が出てきた。今夜、一緒に過ごせないだけで、とても寂しい。
 
しかし、これからの治療や病気による症状の方がもっと怖い。さらに妻を失うことになるかもしれないなんて、お先真っ暗だ。