過食嘔吐を繰り返していた頃です。
いつものように指を喉の奥に入れて吐き出していると、吐き気が治まらない。
吐くのを止めたくても嗚咽が止まらない。
涙が出てきてますます気分が悪くなる。
救急車を呼ぶべきか・・
携帯を手に取ろうと思っても、手が動きません。
しだいに手も足も痺れて動かなくなりました。
「終わらない・・・
このまま逝くのか・・・」
その後は救急に着くまで記憶が曖昧です。
口に何か付けられて、点滴をされていました。
そこで過呼吸発作という言葉も、自律神経という言葉も初めて聞きました。
そこから何度か神経内科に通うことになります。
学校では相変わらず話す相手もいない毎日。
数ヶ月して、小遣い稼ぎにアルバイトを始めました。
学校に許可を取って、ファミレスでのアルバイト。
そこでは同じように学校に行きたくなくて退学して働いてる人、働きながら専門学校に通っている人もいて、とても居心地が良い場所でした。
学校が休みの日や放課後は、時間いっぱいシフトを入れてもらいます。
「ななちゃん、この日の出勤お願いできる?」
私は生まれて初めて必要とされていると感じ、とても嬉しく思いました。
さらにそのバイト先の年上の先輩に初めて
「好き」
という言葉を言われます。
初めてできた彼氏でした。
それからはもう、学校よりもアルバイトと彼氏が優先の生活になっていました。
学校は休みがちになり、毎日のように彼と一緒にいました。
「せっかく手に入れた幸せを逃したくない!」
彼に嫌われないためには、ずっと一緒にいるためにはどうしたらいい?
考えれば考えるほど分からなくなります。
言葉だけでは何の保証もない。
愛情表現の仕方が分からなかった私が出した答えが、
「モノとカネ」。
これがあればずっと一緒にいられる、そう思っていました。
とはいえ、高校生のアルバイト。
収入にも限界があります。
彼の誕生日が近付き、何か高価な物をプレゼントしたいと考えました。
そこで、今で言う「パパ活」を知ることになります。
「パパ活」と言えば響きがマシかもしれませんが、いわゆる「売り」「援交」でした。
罪悪感も全くないままに、ただただ彼と一緒にいたいがために、こんなことに手を出してしまいました。
また続き書きます(^_^ゞ