婿だった父親は単身赴任、母親は仕事と酒と男で帰ってこない。
母方の祖父母と一緒に生活していた幼少期。
母の手料理はほとんど食べた事がない。
唯一のおにぎりはファンデーションの臭いと味で気持ち悪かった記憶。
中学の時、大きな鞄に荷物を詰めた母は、
「絶対迎えに来るから」
と、今思えばドラマで聞いたようなセリフを残して家を出ていった。
そして、男と同棲。父親とは離婚。
親が家に居ないのは当たり前のことだったから、何の感情もなく。
「そう」
みたいな感じ。
ここ3年ぐらいで祖父母が他界して、それをきっかけに母親と連絡をとるようになった。
鬱であること、パニック、摂食障害もあることを話した。
私 「摂食障害って、母親との関係が影響しているらしいよ」
母 「へー」
・・・そっかぁ。だよねぇ。その反応。
どうでもいいんだよねぇ。
だから捨てたんだよねぇ。
知ってる!知ってた!わかってたし!
姉は母と縁を切っている。理由も理解できる。
戸籍上だけでもあの人の子供であることに恥ずかしさを感じることもある。
親を選べないってこういうことなんだろうな。
自分の娘にはこんな感情をもって欲しくないな。