上空 高く
タイミングが良いと、心地よく飛んでいる 飛行機を、我が家のアウトリビングから、目にすることができます。
ライフオーガナイザー®︎、インテリアコーディネーターの八木真里子と申します。
アウトリビングを設計していただくとき
このスペースを室内空間に繋げたら、
ゆったりした空間が設けられる
リビングと同じくらいの広さのアウトリビングは、設けるかどうか、そこから打ち合わせを綿密に重ねた場所でもあります。
遊び心満載の設計の先生、私達家族、
徹底的に、想う想いを空間に反映させていきましょう、と意気投合。
家族に心地よい空間を創れて初めて、お招きした方も楽しめる、
そのような想いから、想いを形に整えていただきました。
ガラスを仕切りに、外と中を一体化
リビングのモダンさと趣を変え
ゆったりくつろげるよう、
縁側を設けて
和のテイストで、離れの部屋の小さな和室をしつらえて見ましょうら
とのご提案があり、いろんなアイデアから足し算し続けたのがこちら、アウトリビングに出て向かう、離れ
です

縁側では、
ご近所様、道行く人からの声は聞こえても、
視線を感じることなく、外を日常家族でいつでも感じられるような設計の中にあります。
主人が、煙草を吸うため
家族の誰よりもこちらに座って、考え事をまとめたり、昼夜いつでも、空を眺めております。
空を眺める

そうなのです、こちらアウトリビングには
屋根をつければ、雨の日も濡れずに
奥にある 離れ に行けたはずが
その日の天候、四季を感じることは大切ですね
と、屋根の一部を、額縁のように切り取って、いますので、外は、空をそちらから眺めることで、感じることができるようになっています
ガラスがつけられていない、大きめな天窓をイメージしてくださるといいかなと思います。下の方に、写真を加えてあります。
つまり、雨の日には、家の一部で、家の部屋に行きたくても、傘をさして行くことになります笑
一部を開口(くり抜いたように)した屋根のない額縁のような空間からは、
雨、雪、夏の日差しの強さ
総て、自然体で
感じながら、楽しんでいます

縁側の扉を開けると、
2畳足りないくらいの空間ですが、
畳の香りがする空間、家族との時間、家族の空気を感じながらも、1人になれる空間があってもいいよね、と
室内で、同じ空間にいながら、視線を合わさないような作業をする空間設計を
あえてすることは、ご家族が共に過ごすことに大切なこと、
家族といる安心感と、その上でも1人の時間を持って自分の空間、時間を創る
暮らしのなかでは、共に暮らす家族であっても、個の時間というのも大切
同じ空間で、この目的を叶えるには、たくさんの考え方があり、それぞれのご家族の心地よいスタイルを考えることになります

さて、我が家のことにお話を戻しますと、こちはの 離れ は
躯体と離れてはいません。ところが、室内からはこちらには通じない設計になっており、
アウトリビングに出て、初めて向かえる空間
ということから
離れ
と呼ぶことになりました。
こちらの壁紙
とことん遊んで見ましょう
面白みは、
控えめに考えると
無難にまとまってしまうので、
思い切った色にした方が、面白く
リビングダイニングからも、窓を通して見えるこちら、観る愉しさも欲しいですね、と
紅色の壁に
限られた空間であるがゆえに
この色がアクセントカラーであっても負担にならない むしろ 面白さを感じる空間が完成したように思います
屋根には、
しっかり、一部の空を作品のように、空を
額縁に収めるかのような
くりぬかれている様子が、なんとなくこちらでイメージしていただけるかと思います。
この縁側から、上を向いた時、
上空の飛行機が、この額の中をゆったりと過ぎ行くタイミングを目にできた日は
なぜでしょう
童心に戻ったかに高揚感が
あります。

何かいいことがありそう
などと思ってしまうのですよね

何するでもなくても、
頭を緩められる時間を、こちらで過ごすこと、
心地よい毎回です。
さて、個人的なことなのですが
本日は
今は、亡き私の祖父、離れて暮らす私の父
偶然にも2人が、同じ日に誕生した日。
この額縁から、朝の空、夜の空を眺めながら
飛行機であちらこちらの国へと飛んだ父
俳人だった祖父が、満鉄赴任時代、遺した句集
日頃、思い返すことのないことに、想いを寄せながら、いつも通りの日を過ごしたいと思います。
住まいを、これからリフォームされる方、新築されている方がいらっしゃいましたら
自分の心地よいを、空間に創ることに妥協せず
自分らしさを、形にしてみてください。
そして、多くのこだわりを叶えようと
いう思いの方、ぜひ貫いてみてください。
そこに、自分にとって心地よさがあるときには、可能性の模索をしながら、
第三の案に切り替わっても、お造りになれる案は必ずあるはずなのです。
我が家も、わがままな提案を
整えていただきながら
家づくりを愉しみました。
細やかなエピソードなど、
時折、綴らせていただきたいと思っております。
少し個人的な想いを重ねて綴りました本日
お読みくださり心より感謝しております。
素敵な、お一日からの8月を過ごしくださいませ