ライフオーガナイザー®︎、インテリアコーディネーターの八木真里子と申します。
勿体無い空間
本日は
落ち着く空間は、計算されていることがある
ことを綴ってみたいと思います。
■お子様が、ものに囲まれた小さな空間が好き
■わんちゃんは、狭い所で身を小さく丸めたり、テーブルの下で落ち着いて眠ったり、潜ることが好き
■大人は、夜、照明が落ちて穴蔵のような場所だと、落ち着いて、お話ができる
思い当たること、私にもあります。
ご専門の方は、ご存知なのですが
ヒューマンスケール
が関係しているようです。
以前にご紹介した尾崎三千子先生の雑談では、
●オープンカフェでは、パラソルがなぜあるか?
と問われました。
日焼け防止、外を感じつつ暑さ凌ぎ
その程度のことしか思いつきませんでした

が、
空は心地よいけれど、あまりに頭上になにもない空間で、人は安心してお話も弾まないので、パラソル一つで、グッと人との距離感、心に安心感が出るからよ
と、パラソルの効果は、外的な要素だけでなく、ヒューマンスケールに大きくかんけいしていることを教えてくださいました。
■自宅の勿体無い?空間…いえそれは■
さて、我が家のベッドルームは、穴蔵のようなイメージで創りたい言った時、
建築士の方は、大賛成だったのです。
「天井高を、2,100㎜まで落としましょう。落ち着く空間になります」
2,600㎜天井高を確保できるところ、あえて500㎜の空洞を作り天井を創る図面、
現場監督からは疑問と半ば反対される姿勢が。
2,100㎜は、ベッドの高さを400㎜とすると170センチの方がベッドに立つと頭が天井につく高さです。
けれども、ベッドの上に立つ方はいません。
(部屋を何かと兼用する場合は、このアイデアは💡再考しなくてはなりませんが)
横になった時、天井との距離が近い方が落ち着くとのこと。
事例として、観光地のホテルなど、こだわったホテル、落ち着くなぁと感覚的に感じるホテルの室内は2,100㎜天井高が多い、それは、観光地のホテルの目的は、ゆっくり眠ることだからです、と教えてくださいました。
なるほど💡
観光した後に伺うホテル、
確かに、夜チェックインして、眠る程度、あとは、ベッドに座って、女の子なら女子会でしょうか
素敵な空間に目が留まって、天井高を意識したことがなかったように思います。

そこまで計算されて設計されているのだなぁと改めて教えていただきました。

朝が弱く、目も悪い私は、まず
メガネ探す、光を感じる余裕があまりないのですが

天井を下げた 500㎜あったら、なにか工夫はできるものなのですが、その
勿体無い余白がもたらす豊かさ
というものがあることを、日々感じます。
仮に、寝室と何かを兼用するお部屋では
天井高を変えなくても、
視線を下に持ってくることで、落ち着いた空間はできます。
テーブルにランプを置いているカフェもその一つですが、自宅でも、間接照明や、床に近いところに照明があるだけで、落ち着きます。
小さなお子様には、
常にこの状態ですと、視力に影響しますが、
やんわりした光のもたらす効果も、心身に効果的なので、時間を決めたり、場所を決めて、そのような一隅を作って、天井のシーリングライトを消して、床に近いライトで過ごす時間も、落ち着くと思います。
そこには、
たくさんの片付かないものも、
光のいたずらで、夜だけ限定
片付いてないことを忘れさせてくれる一瞬もあったりするからでしょうか

忙しくて、少し片付かなくて落ち着かない日には、光で工夫して明日に備えることも、悪くないですよね。落ち着いた光で、お部屋の過ごし方のイメージを立て、するべきことを考えてみてください

そして、お家を建てる時に、もし可能であれば、天井の高さを思い切って、下げてみること、そんな工夫もあると
ご参考になれば嬉しく思います。
自宅の工夫は限りなくあります。
どんなことを叶えたいか、心に思うことを整えると、すべきことが自ずと見えてきます。
長く過ごす空間を、心地よく整えていく時間に、どのような工夫があるといいのか、そのような幾つかの具体的な方法を、一緒に考えていけるように、といつも思っております。
お読みくださってありがとうございます
