ご相談を受けた中学生のお姉ちゃまに、私ができることは、
○自分でできたことをご両親に認めてもらえること
○お友達を呼べるお部屋にする方法を伝えること
○お片づけを習慣化したくなる楽しさを感じてもらえるようにすること
そこで
お姉ちゃまに手書きでお手紙を書きました。
内容は
○お母様は、ずっと愛情を注いで下さっている事
○願った空間は、心がけで叶う事
を綴りました。
お嬢様の片付けたい熱意が冷めることのないよう、いつでも力になることも、伝えました。
お片づけの方法は、
お子様でなくても共通しますが、
久しぶりに目にしたものに手が止まってしまうことです。これは、自然なことなので、敢えて、注意事項などにはしませんでした。
お子様に、一番大切なお願いとして掲げたことは1日のお片づけ時間を決めること でした。
○片付け始め、もっと片付けたくなっても、
1日15分から20分集中して終え、
もっとしたい気持ちは、
翌日の課題にしましょう
○短時間でお片づけするので、範囲の小さな一箇所を選ぶこと
○片付ける場所でない場合
例えば、
書くものを目にしたら、
シャープペンシル.ボールペン、マジックな ど、書くものをお部屋から集めてみましょう
○集めたら、
大好きなもの.使っているもの.使いたいもの
使えない.壊れているもの
上記のものでも思い出深いもの
今後使わないもの
などに、分けてみましょう
分けたものを、一度ペーパーバックや、ジップロックに入れて、
気持ちで分けたものを、グループにしてみましょう
というようなことを伝えました。
私が、現場に行かないことから、事細かな説明ではなく、ヒントになることを伝え、やる気になっている気持ちを、行動に移せるようにしました。
数週間後(写真掲載許可済)
ここまで、自分で整えることができました
段ボールの中は、分けたものが入っています。
きっと、自分でできる感覚を持たれたことと思います
お友達を呼びたい、という本人の目的が行動に結びついたのだろうと思います。
最初に理想にいただいていた画像は、
インテリア性の高いもので、
ショールームのようなイメージ写真でした。
イメージ写真そのままを再現できないことは、住まうための空間の心地よさ、利便性は一致しないからですが
大きな面=
壁面、ウィンドウトリートメントや、 ファブリック、カーペットなど
お片づけの後、少し対価を伴うアレンジで工夫することは、理想に近づける可能性
と考え、
まず、
お片づけの楽しさを 日々感じてもらうことを優先しました。
とても素晴らしい努力に、驚かされました
ところが、
しばらくして、このお部屋が再び
○テーブルなど、置く場所ができると、ついついものを置いてしまう
○分けたものの、
思うところあって、探しものをしたために、下の段ボールを開けたがために、上のものが崩れた
○日々の行動習慣と片付けたものの位置が合致していなかったために、使うものが、以前と同じ場所に戻ってきた
このようなことは、お子様でなくても、よくあることです。
私からの指示には、事細かな方法は、伝えませんでしたから、ここからが再びのスタートになります。
見た目の美しさより、
日頃の習慣を理解して、その習慣を変えないお片づけをすることが、達成した空間維持につながります。
そのためたは、自分の行動、癖を認識して
○行動に無理のないよう、使う場所に使うものを置くように、考えてから工夫する
○見た目にこだわらず、日頃、自分のものをどのように扱っているか、扱っている方法のままを活かして、心地よい工夫を探す
これは、
お嬢様一人で頑張るにはハードルの高いことです。
お手伝いに入ることは、解決策にはなりますが、
今のご家族にとって、
第三者が入ることが、ベストか
お母様のお気持ちをよく聞き、私が娘を育てていたこの時期も考え
今、優先すべきは、
お母様とお嬢様との対話の時間や、
お母様とお嬢様とが、お片づけという 日常のことを通し、心を通わせることが大切ではないかという思いがありました。
そして
お母様が、とても素晴らしい決断をしてくださいました。
それは、
お母様自身が、家族の集まる空間のお片づけをしている姿を、お嬢様に見ていただく
という方向性を決めてくださったことです。
家族の集まる空間を、どのようにするかのご相談もいただきました。
お母様ご自身が、インテリアを選んだり、簡易図面を描くことが好きな方でしたので、
平面図は、いただきましたが、
限られた空間に置けるサイズ感、テイストのご相談が主な内容で、
お片づけは
お子様にお渡ししていた手順に則って
お母様も工夫してくださることになりました。
さて、お母様はどのような工夫をなさったでしょう
続きは、第3章に。