著者初のホラー小説という触れ込みですが、単なる
ホラーの中にも現代社会への警告が含まれている気
がする内容でした。
たった一人の他人との距離感がおかしい人が、集団
に存在するだけで、その集団がその人に扇動されて
しまいます。
この本では、その扇動の結果が殺人などの被害へと
発展してしまいます。それは怖い。
しかし一般社会でも起こりうることと思います。
変な距離感ではなく、逆に抜群の説得力を持ち、他
人のフトコロに入り込むことが得意な人間による扇
動は、殺人どころか国を滅ぼすことにもなりかねな
いです。
まさーにホラーですね。
社会派ホラーといったところの一冊です。
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