・「ラブカは静かに弓を持つ」安壇美緒 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

2023年度の本屋大賞2位の作品です。

 

一時期、実際にニュースなどで話題になった、

音楽教室で教材に使用する楽曲に著作権は発生

するのか、が題材です。

 

音楽教室と日本著作権協会が裁判で争うことに

なるのが確実視されているこの案件を、有利に

進めるために日本著作権協会がある音楽学校へ

生徒として社員を送り込みます。

 

つまりスパイです。

 

チェロの経験を買われてのスパイに選ばれた主

人公はその音楽学校で、ある理由で中断してい

たチェロ演奏の楽しさ、美しさ、そして生徒同

士の適度な距離感の関係に幸福な時間を見つけ

ます。

 

「いつかは全てを明らかにして、ここを去らな

ければいけない」と思い悩む主人公。

 

その主人公を救うのがチェロという楽器が持つ

不思議な魅力なのです。

 

なんだか楽器を習いたくなる一冊です。

 

 

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