著者である木村銀治郎氏は大相撲の行司だそう
です。木村姓ですからね。
しかし我々がTVで観る取組みの軍杯を挙げてい
る姿は、行司の数多くある仕事のホンの一部で
しかないそうです。
番付表の作成や(あの筆文字で書かれたような
アレですね)、場内アナウンスなども行司の仕
事らしいのです。
そして著者は「輸送係」を担っています。
相撲と言えば地方巡業です。本場所以外にも全
国へ出向く際の移動の手配は重要な仕事です。
現代ではバス輸送の割合が増えているそうです
が、それでも都市間の移動は鉄道です。
それこそ鉄道さえも主流でなかった時代の地方
巡業とは、どういう状況であったのか。
それを手配する行司の苦労と共に、移動手段の
時代の移り変わりを楽しめる一冊です。
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