・「宮脇俊三の紀行文学を読む」小牟田哲彦 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

鉄道関連の紀行作家として「テツ」以外にも

名前が知れ渡っている宮脇俊三氏。

 

その作品をリスペクトも込めて振り返るのが

本書です。

 

廃線歩きをメジャーにしたのも、このひとの

作品からだと言っていいでしょう。

 

鉄道に興味が無い人でも旅情溢れると感じさ

せる文章を書いたが、実は文章に写真を掲載

するのは良しとしなかったそうです。

 

それほど「読ませる」ことにこだわっていた

と言われています。

 

今や地方の鉄道は絶滅危惧種ですが、鉄道黄

金時代にローカル線に乗車して、その沿線の

風景やそこに暮らしていた人々の記録は、第

1級の風俗資料と言って差し支えないと思い

ます。

 

いずれ宮本常一の「忘れられた日本人」並み

の名著になるでしょう。

 

現代ではもう見ることができない風景が頭を

よぎりますが、それでもどこかへ行きたくな

一冊です。

 

 

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