有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

「そうか、そういう考えもあるのか」が最初の感想でした。

 

全都道府県を目標として走る人が多いのは知っています(私も実はその一人

です。ただいま17県制覇)。

 

では世界はどうだろうか?

 

「世界の全ての国を走る」は無理であっても、テーマを決めて走るのはアリ

かもしれないと思い知らされました。

 

20代の女性が世界のマラソン大会で走る、走る、とにかく走ります。

 

6週連続出場なんてしていて、本当に普通の女性が可能なのだろうかと思っ

てしまいます。

 

もちろんタイムは気にしていません。とにかく楽しく走るのが好きなのです。

 

シリアやトルコの紛争地帯でも大会があれば走ります。

 

そこでは、走ること、沿道で応援すること、ゴールして喜ぶこと、当たり前

ですが、世界のどこでも皆同じなのです。

 

「走る」ことは人として生きていることの原点だと気付かされる一冊です。

 

 

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100ページ程度の短編と言っていい分量です。そして途中のファンタジックな

挿絵が不思議感を増大させます。

 

西遊記になぞられた3人の登場人物が、暴走したAIを制御させるべく、その

AIの設置場所に向かった開発者を追います。

 

しかし冒険小説ではありません。

 

今や誰もがAIを口にしますが、その本当の正体を誰も説明することができま

せん。

 

「とにかくAIを導入すれば難しいことも簡単に処理できるのでしょ」という

程度です。

 

それをこの作品では「AIとはこういうものではないだろうか」とある種の

仮説を提示します。

 

それは人類にとっては決して「楽園」ではありません。では、どういう意味

なのか。

 

全ての伏線がわずか100ページ程度で回収されます。

 

良き心地は「楽園」にいるように感じられる一冊です。

 

 

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著者はアントニオ猪木の実弟です。

 

ブラジル移民時代から、新日本プロレスの経営、そして副業のマテ茶などの

輸入事業までアントニオ猪木の右腕として、彼を支えてきたそうです。

 

著名なスポーツ選手は、心を許した取材相手には素顔を見せる時があり、そ

れがノンフィクションとして語られることが多いです。

 

しかしアントニオ猪木は24時間アントニオ猪木でであり、近づく人間は皆何

かしらの思惑を持っていたため、益なしと見れば去っていく人間も多かった

ようです。

 

ゆえに「本当のアントニオ猪木」を語ることができるのは実弟である著者

だけなのでであろう。

 

いや、著者でさえもアントニオ猪木とは何者であったのかは語りきれていま

せん。あのモハメドアリ戦も20年、30年後に再評価されるのですから、ア

ントニオ猪木というプロレスラーの生き様はまだまだ万人に理解されている

とは言い難いのでしょう。

 

でも、そんなことはどうでもいいのです。

 

あの、モハメドアリ戦、IWGP決勝のハルクホーガンに喰らったアックスボン

バー、極真空手のウィリーウイリアムスへの腕ひしぎ逆十字。

 

それをちょっとでもテレビで観た人にとっては、胸が熱くなり、「俺にとって

のアントニオ猪木は・・・」と、自分だけの猪木像を抱くことができる一冊

です。

 

 

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「土地家屋調査士」というマイナーな業界誌に連載されていた内容を一冊の

本にまとめて、毎回「こんな地名はどれほどあるのだろうか」というテーマ

で話が進みます。

 

「虫」の名前が入った地名、「花の名前」さらに包丁やノコギリのような

「道具」の名前が入った地名を調べまくります。

 

日本の地名は本当に多様性に富んでいます。

 

「マイナンバー騒動」でも明らかになりましたように、一言に「住所」と

言っても表記次第では、間違い、宛先不明になってしますのです。

 

地名の奥深さを楽しむ一冊です。

 

 

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10代を主人公にした「青春小説」というジャンルは確立されていますが、老人が

活躍する「老人小説」「ご隠居小説」と呼ばれることは聞いたことがありません。

 

なぜなら、これは定番のフォーマットであり、ジャンルでも何でもないからです。

 

年老いた老人が若者と出会い、自分の技術の全てを授ける・・・

 

スターウォーズのヨーダとルーク、老人と海の老人と少年、といくれでもありま

す。

 

青春小説を読んでいて、自分の10代の頃と重ね合わせ眩しく感じるのもいいですが、

「自分の後継を育てる」という未来に向けた読書も大切です。

 

たとえ後継者づくりは叶わなかったとしても、自身の知的好奇心を衰えさせては

いけません。

 

眩しい未来に向けた読書の後押しをしてくれる一冊です。

 

 

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