2022年本屋大賞作品「同士少女よ、敵を撃て」の著者による次の作品です。
今回は第二次世界大戦最中のドイツが舞台です。
その頃のドイツと言えばヒトラー率いるナチスが国全体を統治していた時代です。
しかし時は戦争末期でもあり、ナチスに反旗を翻し、密かに抵抗を試みる若者たちも
いたようです。
自分たちの街に敷設されている鉄道レールの行き先には何か秘密があるらしい、と
その正体を突き止めるために旅に出た若者たちに待ち受ける「真実」とは。
日本もそうだと思いますが、敗戦によって目覚めて民主化へ舵を切ったかのように
思われがちですが、ドイツは戦争中からすでに「このままでいいはずがない」と考え
ていた者たちがこれほどいたことは、それがその後のドイツの躍進と成長を支えていた
のだな、と感じます。
まさに最近日本のGDPはドイツに抜かれましたが、その原動力の原点がここにあるの
では、と思わずにはいられない一冊です。
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