開運に行ってきました!(2) | << 真菜板だより >>

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池袋「味里」、高田馬場「真菜板」、鳥取県智頭「うどん家&真菜板」と47年間の日本酒人生の最終章は長野県諏訪にて幕を開けました。
個性豊かな日本酒、とくに無濾過生原酒にこだわって、料理と酒のマリアージュを楽しむお店です。

番頭のばんです。


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前回に引きつづき、真菜板でもおなじみ、「開運」醸造元

静岡県掛川市の土井酒造場の訪問記です。

(今回は番頭のみ単身でうかがいました)


この時期は、仕込み・瓶詰め・出荷と大忙し。

土井社長も長男の弥市さんも、最前線で蔵人さんたちと

一緒に作業に追われています。


番頭は、邪魔にならないように蔵を見て回ります。

精米機が休みなく動いている、その脇の倉庫には、出番を

待つ兵庫県産の特等山田錦がうず高く積まれていました。<< 真菜板だより >>-山田錦

原料に対する妥協のなさに、またまた圧倒されます。


あまり邪魔にならないうちに帰らないと…と思っていると、

「酒の味を見てかなきゃしょうがないだろ」

と社長の温かいお言葉!

「ですよね~っ!」と、一も二もなく試飲に突入してしまい

ました。


この日見せていただいたのは、大吟醸1、純米3、本醸造1

の計5種をタンクから、それに瓶詰めされている純米吟醸の

雄町と、静岡県産山田錦で仕込んだ「あさば一万石」。

さすがにどれも見事な出来です。

中でも純米の粒のそろい方には恐れ入りました。


しぼりたての新酒は、まだガスを含んでいて、ともすれば味も

荒くて飲みにくいこともあるのですが、開運は新酒の時から

まとまりよくてなめらかな味わいです。

華やかさと味わい深さが両立した、少し軽めの酒質が開運の

身上ですね。
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大吟醸から本醸造まで、どれもこれもおいしくて、試飲のはずが

いつしか酒宴に突入していました…

「腹が減ったろう」、とウナ重まで登場。

これがまた開運の純米無濾過によく合うんだなぁ!


いつしか日もとっぷりと暮れ、あたりは闇となっておりました。

あわてて春のツアーの打ち合わせなどして、お暇いたしました。


土井社長、蔵のみなさま、

いつもながらご馳走様でした!…もとい、ありがとうございました!