開運に行ってきました!(1) | << 真菜板だより >>

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池袋「味里」、高田馬場「真菜板」、鳥取県智頭「うどん家&真菜板」と47年間の日本酒人生の最終章は長野県諏訪にて幕を開けました。
個性豊かな日本酒、とくに無濾過生原酒にこだわって、料理と酒のマリアージュを楽しむお店です。

番頭のばんです。

昨日は暦の上の大寒でした。寒いわけですよねえ。

でも、酒造りにはこの寒さが勘どころ。<< 真菜板だより >>-土井酒造場

いまは酒造りの真っ最中です。


そんな忙しい蔵元さんを訪ねてきました。

うかがったのは静岡県掛川市の土井酒造場。

真菜板でもおなじみ、「開運」醸造元です。

(こんな日にきてゴメンナサイ!)


土井社長も、前夜は東京で酒の会だったそうですが

お元気そうでなにより。

ちょうどこの日は撮影も入っていたようで、

私もなるべく造りと撮影の邪魔にならないように

静かにしていました。

(ただし最初だけでしたが…)


蔵では大吟醸の米を洗っているところでした。<< 真菜板だより >>-洗米

他の蔵ではまず見ない形式の洗米機で洗っています。

土井社長ご自慢の逸品です。

なんと10kgの米を洗うのに700Lもの水を使って

その水流と圧力で糠をきれいに洗い去るというもの。

訊けば目が飛び出るほど高いんだとか。


蔵の規模からするとものすごい設備投資なんですが、

それが効率化ではなくて、「いい酒」を造るため、

というのがいかにも土井社長らしいところ。

伝統的な手仕事と、最新の機械設備の

それぞれの良いところをうまく組み合わせて

あれだけ素晴らしい酒を安定して作っているんですねー。

恐れ入りやした。


40%に精米された特上の山田錦は

磨かれてほどよく水を吸い、まるで真珠のようでした。


(次回につづく)




<< 真菜板だより >>-山田錦40%