番頭のばんです。
昨日は暦の上の大寒でした。寒いわけですよねえ。
いまは酒造りの真っ最中です。
そんな忙しい蔵元さんを訪ねてきました。
うかがったのは静岡県掛川市の土井酒造場。
真菜板でもおなじみ、「開運」醸造元です。
(こんな日にきてゴメンナサイ!)
土井社長も、前夜は東京で酒の会だったそうですが
お元気そうでなにより。
ちょうどこの日は撮影も入っていたようで、
私もなるべく造りと撮影の邪魔にならないように
静かにしていました。
(ただし最初だけでしたが…)
他の蔵ではまず見ない形式の洗米機で洗っています。
土井社長ご自慢の逸品です。
なんと10kgの米を洗うのに700Lもの水を使って
その水流と圧力で糠をきれいに洗い去るというもの。
訊けば目が飛び出るほど高いんだとか。
蔵の規模からするとものすごい設備投資なんですが、
それが効率化ではなくて、「いい酒」を造るため、
というのがいかにも土井社長らしいところ。
伝統的な手仕事と、最新の機械設備の
それぞれの良いところをうまく組み合わせて
あれだけ素晴らしい酒を安定して作っているんですねー。
恐れ入りやした。
40%に精米された特上の山田錦は
磨かれてほどよく水を吸い、まるで真珠のようでした。


