厚生労働省では、シックハウスの検討会が開かれるんですね。
第12回シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会 配布資料に
いろいろなことが書いてありました。
東京都健康安全研究センターの
「シックハウスへの東京都の取組みと室内空気汚染の近年の傾向」
を読んで、疑問に思っていたことが一つ解消されました。
ちょいと失礼して、抜粋させてもらいますね。
テルペン類について
・木の芳香成分。杉、松、ヒノキなどの針葉樹に多く含まれる
・テルペン類は空気中で酸化されやすく
刺激性の強いアルデヒドに変化することが問題視されている
α-ピネン →(酸化)→ ピノンアルデヒド
・EU諸国では、α-ピネンについて、
人の吸入暴露による呼吸器への刺激を考慮して、
最小影響濃度(Lowest concentration of interest:LCI)が
示されている
α-ピネンのLCI
デンマーク 250μg/立方メートル
フランス 450μg/立方メートル
ドイツ 1400μg/立方メートル
ふむふむ。
天然のものといえども、空気中に漂う濃度が高ければ毒になる。
体内の解毒途中でもアルデヒドが作られるでしょうから、
それが血液に乗って全身を流れちゃうってわけですよね。
ってことは、
α-ピネン濃度が低くても、解毒能力が低い人にとっては
体の負担になっていると考えて良さそうですよね。
あっ。
微量でも、脳が反応しちゃう化学物質過敏症の場合は…
清々しい香りも、日々励んでいる解毒の妨げになるってことでしょうか。
それを考えると、アロマって結構怖いものだったりして。
反応の自覚があるのは松だけですが、
スギもヒノキもだめなのかもね。
元気な頃、畳の防虫目的でヒノキの精油を使いましたけど、
あれは自分にとって良くなかったに違いない。
これからは、虫と仲良く生きていきます。
日本でも、α-ピネンの最小影響濃度が決まるといいですね。
仮にα-ピネンだけ規制値が決まっても、
焼け石に水かもしれませんが、それでもいいです。
少しでもシックハウスとか化学物質過敏症に
皆が関心を持つようになることも重要だと思いますので。