美大生MANAの旅行記。
経験したことをそのまま伝えます。
更新頻度は半年~1年に一度くらいになります。
09:Cambodia - さよならアンコール
朝、LALAは約束をやぶって、バイクで来ていた。
郊外の遺跡まで1時間くらいかかるみたいで、ずっとバイクの後ろってのはしんどいと思ったし、
長時間LALAにひっついていたくなかった。
だから今日はトゥクトゥクがいいって言ってたのに。
プラスで5ドル払うからって、ちゃんと契約したのに、だ。
しかも昨日までのバイクじゃない。豹柄のドハデなバイク。
なんつー趣味。
本人も、なんでかいつもよりオシャレしちゃって、香水までふっちゃって…
そうですよ、今日は契約最終日ですよ、だからって なにもしませんよ?
「まぁいいや。追加の5ドルはもちろん払わないからね?」と言ったが、
「今日のバイクはいいやつだから、5ドルは貰う」とか言ってくる。
もうどーでもいいです。
その代わり、プラン変更は飲んでもらった。
郊外の中でも安全な遺跡を2つだけ回ったあと、アンコール・ワットをもう一度見学。
その後、最後に、アンコールバルーンという気球に乗る。
昨日の夜、練り直したプランだ。
これなら、大丈夫だろう。
さっそく豹にまたがって出発した。
草原や村の中を1時間ほど走った。
途中、人気のない山道を走っている時、LALAが手を握ってきた。
うわ、ちょっとちゃんと運転してくれよ。
何か喋ってるけど風が強くて聞き取れない。
もう初日みたいな雰囲気になるのは嫌だったので、自分がかぶっていた帽子をわざと飛ばした。
「あ!!帽子飛んでったーー!!!!ストップストップー!!」
そんな感じで、LALAをかわし続けた。
間接的に嫌がるのも大変なんだよ…
でも、変に機嫌損ねさせて、こんなとこに置き去りにでもされたら…それこそ大変だもんね。
今日だけ、耐えろ、わたし。
まず到着したのは、『バンテアイ・スレイ』。
移動の時、楽しそうな子どもたちに出会った。
郊外の遺跡には子どもが多い気がする。
その後また30分ほど走って、『バンテアイ・サムレ』を見学。
この遺跡には、全く人の気配がなかった。
広大な遺跡の中に、私ひとりしかいなかった。
さすが郊外。
今までで一番静かで雰囲気のある遺跡で、人目を気にせず泣けたり、寝っころがったりした。
その後また30分ほど走って、アンコール・ワットへ。
郊外から戻ってくると、ほっとした。
LALAが「オススメのレストランがあるんだけど…」と言ってきたが、
私はどうしてもアンコール・ワットが見える場所で昼食にしたかった。
アンコール・ワットに一番近い屋台でラーメンみたいなものを食べた。
よし、
これで、最後。
アンコール・ワット。
夕方まで、遺跡の中でぼーーーっとした。
前回見逃していたおもしろいデバターを探したり、
お気に入りのデバターをもう一度見に行ったりした。
壁のレリーフの神話を、がんばって読んでみたりもした。
一番探し出すのに苦労したのは、「歯を見せて笑うデバター」。
なかなか場所が分からなかったし、
今にも崩れそうな足場を、壁にへばりつきながら通っていった時は、もう諦めようかと思った。
他の観光客に変な目で見られてるし。
でも、だからこそ、見つけたときには、こっちまで笑いそうになった。
そのデバターを見つけたら、ここを離れると決めていた。
そうやって決めておかないと、いつまでも居てしまう気がしたから。
帰る途中、屋台で大きなココナツジュースを買った。
それを両手で抱えながら、アンコールワットが綺麗に見える位置まで歩いた。
木陰に座って、やっぱりコレ飲み干すまでまだ居よう…とか考えた。
飲み干したココナツを捨てて、参道まで行った。
別に参道を通らなくても帰れるのだけど、
やっぱ、もっかい歩いておきたいじゃん!
初めてここを歩いた時、何度も何度も泣いて、あれちょっと可笑しかったな、とか。
もう、ここへ来ることはないのかも、とか、
いや、また絶対来るから!とか、
そんなことを思いながら、
何度も 何度も 振り返りながら 歩いた。
それから、これが本当のラストだ。
アンコール・ワットを一望できる、気球。
…しかし、私は高所恐怖症なのだ。
気球なんて本来、ガクガクブルブル間違いなしのホラーアトラクションだ。
でもま、今まで散々遺跡の高いとこ登ってきて、ね。
今更何言っとんじゃい!と。
震える手足を無理矢理動かし、乗った。
ちなみにこの気球の料金は15ドルだ。
アンコールワットへ行った際には、是非おすすめしたい。10分だけだけどね。
降りたら、またバイクに乗って走り出した。
チェンラーに向かう。
小さくなるアンコールワットを、ずっと見ていた。
チェンラーに戻ると、LALAにお礼と挨拶をした。
お金も渡した。
「今夜はパーティにでもと思うんだけど…」
このオトコ…
この際だ、と、綺麗サッパリ断ってやった。
「明日はどうするの?」と聞かれたので、
「明日はプノンペンに向かうよ。」と言った。
そしたら、
「プノンペンに友達が経営してるGHがあるから、そこに泊まるといい。MANAで予約しておくから!何時発のバスに乗るの?」
と言われ、思わず「9時…」と答えてしまった。
あーしまった。なぜ本当のことを。
このプレイボーイの友達の宿なんて、かなりアヤシイじゃないか。
本当にただ良かれと思ってやってくれてるとしたら、ごめんね だけど。
悪いけどアンタのこと、あんまり信用してないのよ、私。
適当に「わー嬉しい!ありがとう!」と言っておき、本当にお別れした。
その後は、適当にシェムリアップの街をぶらついた。
パンプキン・プリンはまた完売だった。
ふらふら夕ご飯を探しながら、ふと思った。
あれ?なんか旅に出たら、その国々によって食べ比べてみたいものがあったような……
あ
思い出した。
チェンラー横にあるコンビにへ行った。
カップラーメンとアイスクリーム。
The コンビニ食!!!!!
これぞ庶民の味!と思い込んでるわたし。
しかしレジの人はお箸もフォークもくれなかった。頼んでも。
まーチェンラーにフォークくらいあるだろ と思って部屋に戻った。
お湯入れようとフタ開けビックリ。
なんとカップの中に折りたたみ式フォークが入っていた…
うおお… 無駄にテクい…
やっぱこういうのが面白いよね。
コンビニ万歳。
アイスは、テラスでのんびり寝そべって、夜景を眺めながら食べた。
むちゃくちゃ甘かった。
(2008/02/20 21:34) in Siem Reap/Cambodia
08:Cambodia - 冒険心と恐怖心
遺跡巡り2日目。
今日は、アンコール遺跡大回りルートで行く。
そしてその後は、サンセットの有名なトレンサップ湖へ行く予定だ。
LALAの後ろに乗り、目指すは『プリア・カン』だ。
今日もいい天気だった。
暑い。
『プリア・カン』に行くには、バイクで通れる限界の場所からまたしばらく、密林の中の小道を歩くのだ。
ここでまた、驚くべき出会いをすることになる。
私は、本に載ってるプリア・カンについての歴史を読みながら、小道を歩いていた。
両側はすぐに密林。
朝早いためか、周りに人の気配はなかった。
しかし…
ガッサガッサガッサガッサ
右側から、草木を掻き分ける音がする。
?
と思いつつも、本にのめり込んでいたので、さほど気にせずに歩いていた。
ガッサガッサガッサ
ガサッ!
!!!!??
本より前の視界が、いきなり真っ白になった。
ばっと見上げると、なんとそこにいたのは、
巨大な 牛 。
右側の密林の中から、いきなり出てきたのだ。
小道が塞がる。
さーーーっと、血の気がひいた。
牧場で見る牛は、なごやかで可愛いもんだ。
でも違う。
こんな密林の中で、逃げ場は後ろしかない、しかも周りに人はいない。
そんな状況で、巨大な野生(?)動物に会うのは、恐怖以外の何でもない。
昔テレビで見た、牛にツノで突かれて空高く飛んで死ぬマタドールの映像が頭をよぎる。
そのまま、十秒ぐらいその牛と睨み合っていたと思う。(すごい長く感じた)
目を背けたら確実にやられる そう思った。
しばらくして、牛はまたガッサガッサと左側の密林へと消えていった。
………ほっ……
手汗でシワが付いた本をかばんにしまって、全速力で遺跡まで走った。
よかった…ジャングルで牛に突かれて死にましたーなんて、完全にギャグだもんね?オイシイけど。
その後は続いて、
『ニャック・ポワン』→『東メボン』→『プレ・ループ』を見て周った。
この頃から、私のひとつの遺跡見学に対する所要時間は、どんどん増えていっていた。
遺跡の中でぼけーーっと座り込むことにハマりだし、気が付けば2・3時間経っているのだ。
だから毎回決まって、LALAを探すのにも時間がかかる。
「LALA--ッ!!!」
と叫びながら探しても、遺跡の周りにはいない。
まぁ大抵は、どっかの売店のハンモックなどで寝ていた。
『プレ・ループ』から帰ってきて、やっと見つけ出したLALAを起こして「次行くよー!」と言うと、
「もうちょっとだけ寝かして…ごはんとか食べてて…」と子どもみたいなことを言うので、
仕方なくその売店でご飯を食べることにした。
暑さと遺跡への興奮で、あんまりお腹は減ってなかったハズだが、
チキンライスとココナツジュースをがっつり平らげた。さすが私!と思った。
そうしてアンコール遺跡の見学が終った後、
寝起きでふらふらしてるLALAのバイクにまたがり(大丈夫か)、
トレンサップ湖へ!
30分くらいか?かなりの距離を走ったと思う。
夕暮れは本当に、綺麗な湖なんだろうな~~とワクワクしていると、
なんだか分からない建物の前で降ろされた。
建物には、「トレンサップ湖、ボート・チケット」というようなことが書かれてあった。
え?ボート乗るの??普通に見れないの???
一応中に入ると、白い服を着た現地の人が7・8人いた。
値段を聞くと… えっ!高い!30ドル!?無理無理!!!
そう言って、やっぱ良いですって帰ろうとすると、
そこにいた全員が笑い出した。
「高い?これが高いっていうの??日本人のお嬢ちゃん♪」
「他の日本人はほいほい払ってくよ~」
そんな風に言って、私のことを小馬鹿にしてゲラゲラ笑っていた。
実に、不愉快極まりなかった。
バンッ とカウンターを叩いて、しーんとしている全員に一瞥をくれてやり、その建物を後にした。
外でLALAが待っていた。
見るなり、「チケット買えた?」と聞いてきた。
「買ってないよ。高すぎる。」と答えて、
「もうトレンサップ湖はいいから、とりあえずアンコール遺跡に戻って。今日もずっと遺跡巡りにするよ。」と言った。
「なんで怒ってるの?」とLALAは聞いてくる。
イライラを説明できるほどの英語力はなく、黙っていると、
「OK、でも、アンコール・ワットまではまた長い距離を走る。だから追加で僕に13ドル払ってね?」
と言ってきた。
は?なんで?
「最初に、3日間は専属だって、約束したよね?なんで追加で払わなきゃいけないの?絶対嫌。」
「ガソリン代とかかかるじゃん」
「だから、それも踏まえての3日間契約でしょ?」
「払ってくれないなら、アンコールには行けない。」
「なんで?第一、ここからチェンラーまでの帰り道の途中にあるんでしょ?アンコール・ワットは。何で行けないの?それともなに、最初から帰り道に追加料金とるつもりだったの?」
そんな風に散々モメた。
さっき、「すぐ金を出す日本人」と罵られたばかりで、私も感情的になっていた。
最終的に、チェンラーGHに戻る、ということで落ち着いた。
今思うと、寝起きに無駄足でイライラするLALAの気持ちも分かるが、
お客様第一の日本人の考え方からすれば、やっぱり腑に落ちない点は多々あった。
チェンラー到着。まだ昼の3時。
物事は前向きに捉えなくっちゃな!
シェムリアップのマーケットでお土産ショッピングでもしよっと♪
そう思ってLALAに別れを告げると、
「これから暇でしょ?何するの?夜一緒にBARにでも行かない?」
と誘ってきた。
こんのイロオトコ。
冗談じゃない。
もちろんお断りした。
荷物を全部部屋に置いて、お金とi-podだけを持ってオールド・マーケットに向かった。
チェンラーから一本道だったため、地図は必要ないと思った。
しばらくマーケット内を散策して、
カンボジアシルクのスカーフや、アンコールビール柄のプリントTシャツを数枚買った。
おしゃべりしながらの値切り交渉は楽しかった。
それからそれから、カンボジアといえば…やっぱ食べたいものがあった。
パンプキン・プリン!!!
名物屋台らしい、と本で読んだ。
ずっと探してたが見つからず、Tシャツを買った店のおばちゃんに聞いてみた。
「この通路を真っ直ぐ進んで、右にあるよ!」
と教えてくれた。
そのとおり、店は発見したのだが…
「ごめんね、今日は完売しちゃったの。」 と。
…ショック!!!
食べられないと分かると、よけい食べたくなるものである。
絶対にまた来るぞ!と心に決め、マーケットを出た。
その帰り道に、可愛らしいタイ料理レストランを発見。
お店の人は、女の人5人くらいで、わいわいテラスでお喋りしていた。
客はいないみたいだった。
入ってみると、なぜだか大歓迎された。
タイ風チャーハンと、ブドウジュースをいただいた。
よく話しかけてくる、可愛らしい店員さんたちだった。
その夜、部屋に戻ると、やっぱりまだそこに張り付いたままだった。
大トカゲ君。
「やぁただいま。」
いつの間にか仲良しになった気がした。
暇だったので、明日行く郊外の遺跡の勉強をはじめた。
と、ここで、衝撃の事実を知ることになる。
明日行く予定のいくつかの遺跡には、まだ地雷が残っているということ。
郊外はずっと人気のない山道が続くため、信用のおける旅行会社のタクシーをチャーターするべきだということ。
最近、遺跡内でのレイプ事件が多発しているということ。
そして、山賊に遭遇する可能性もあるということ。
…さ、山賊!?うわ、すごい!ちょっと会ってみたい!!!!
…じゃ、なかった。
すごいリスク高いじゃないか!!!
カンボジアに行くって言ったときの母親との約束は、"地雷未撤去地域には行かないこと"。
LALAに絶対の信頼があるわけではないということ。しかも前科アリ。
自分が一応、女だということ。力がないということ。
そしてきっと山賊は、私が思ってるほどカッコいいもんじゃないということ。
本の中の、郊外の遺跡に対する魅力的な文章と
リスクが付き纏うという赤文字の警告文とが。
無事に帰ることが大前提だという理性と
スリルを求める冒険心とが。
ざわざわ ざわざわ 頭の中で揺れた。
どうする?わたし、
ざわざわ ざわざわ
こんな時は決まって、恐ろしい妄想しかできないものだ。
少しだけまた、緊張で手足が震えてきていた。
そんな時だった。
フッ
急に電気が 消えた。
え?
停電だった。
完全な、真っ暗闇だった。
ドタドタと、数回転びながら、扉の方向へぶつかっていった。
ドアノブをさがして、必死になる。
たくさんの人が泊まってるはずのGHなのに、ドアの向こうからは物音一つしない。
なにが起こったの???
ドアノブを見つけ、ガチャガチャと引っ張った。
開かない!!!なんで!!????なんで!!!!!!
恐怖でいっぱいいっぱいになった。
ジェイソンの殺人シーンとか、カンボジアGH内での従業員によるレイプ事件の記事とか、スマトラ沖大地震のこととか、ちっちゃい時押入れに閉じ込められたこととか、ここにはいざって時頼れる人が一人もいないということとか、GHの幽霊のこととか、
そんなことがいっぺんに頭に浮かんだ。
落ち着け、落ち着け。
本にあっただろ、アジアでは停電はよく起こることだって。
落ち着け、とりあえずベッドに戻れ。
じっと、明かりがつくのを待った。
目はまったく慣れなかった。
しばらくして、明かりがついた。
ほっとした。
天井のトカゲは、微動だにしていなかった。
なんだか、自分を、ものすごく恥ずかしいと思った。
ただの停電に、強烈なボディブローをくらったのだ。
あたしは、何も知らない。
まだまだ、何も知らないんだ。
本物の恐怖ってのが、どんなものなのか。全然分かってない。
そんなんだから簡単に、ただの冒険心と天秤にかけるなんてことが、出来てしまうんだよ。
明日の、郊外の遺跡は、
リスクの高い場所は、避けよう。
きっとまだ、時期じゃないんだ。
恐怖に怯えて尻込みしただけじゃないか と言われれば、そうかもしれない。
けれど私は、
自分の身を守るために当然の判断をしたのだと、胸を張って言える。
自分を守ってくれるのは、自分しかいないのだ。
大切なのは、判断を誤らないことなんだ。
郊外の遺跡には、今回は、縁がなかった。
たったそれだけのことだ と。
私が下した判断こそが、運命だったんだ と、 結局はそういうことなんだ。
いつかまた、もっと強くなって此処へ戻ってくる。
そうすればいいんだ。
(2008/02/19 26:03) in Siem Reap/Cambodia
07:Cambodia - アンコール・ワットへの道
朝起きると、汗でぐっしょり。
完璧に悪夢のせい。なんて寝覚めの悪い朝…
シャワーを浴びることにした。
そういえば昨日あのまま寝たもんな。
頭から冷水をかぶっていると…
サササッ
!!!
目の前の壁を何か黒っぽい物体が横切った…
………。
わたしがこの世で一番怖いものは、なんといってもヤツ、Gキブリである。
おばけより、殺人鬼より、何よりも嫌いなんです。
まさかまさかまさかまさかm
ドタドタと部屋に逃げ込み、眼鏡を探す、
息を飲んでシャワー室を覗き、目を見張った。
…ちがった。
そこにいたのはデカいトカゲだった。
…よかった。
別にトカゲが大丈夫なわけではないのだが、Gよりは何百倍もマシだった。
気にせずそのままシャワーを浴びた。
そしてまた、最悪な事が起こった。
…きた。ほんっと最悪。
生理。
あぁもう、なんで私、女なんかに生まれちゃったんだろ。まじで最悪。
旅にかぶるのが絶対嫌だったから、わざわざ1ヶ月のうちの安全weekを選んで日程組んだのに、
よりによってメインイベントの初日に来るなんて…
これじゃぁ、遺跡探検に集中できない。
第一、生理用品ってこの辺売ってるの?
しかもさ、ほら、イライラする。
とりあえず隣にあるコンビニへ、ダッシュ。
幸い、GETできました。日本にあるメーカーとおんなじやつ^^
朝ごはんにと、パンと牛乳も買った。
GHの2階テラスで寝そべりながら食べて、
アンコールワットの歴史の本を読んだりしながら、8時頃までうだうだした。
待ち合わせの時間通りにやってきたLALAの後ろに乗り、(今日からはバイク)
さっそくアンコールワットを目指す。
快晴だった。
バイクに乗って受ける風は、サイコーに気持ちよかった。
草木のにおいがする。
いよいよ、夢にまで見た、アンコール・ワットへ…!!!
LALAが声をかけてきた。
前方に、うっすらだけど、アンコール・ワットらしきものが見えた。
どんどんと近づくにつれ、前景が見えてくる。
LALAの肩越しに見えるその景色、
朝モヤの中に霞んで見えるアンコール・ワットは本当に神秘的だった。
そして、着いた。
震えた。ほんとに。
また早足になって、参道に登る。
見えた アンコール・ワット。
ドキッとした。
恋に落ちる感覚と、全く一緒だった。
長さ約350メートルの参道。
歩きながら、何度も何度も、涙を拭った。
本当に感動した。
"感動した"って言葉が陳腐に聞こえるくらい。
何度も立ち止まった。
あたしはなんでここに立っているんだろう。
なにに、呼ばれてここまできたんだろう。
アンコールは、完璧だ。
敵わない、絶対的な"美"そのものだ。
どうやったら、何をすれば、そこに少しでも近づくことができるんだろう。
ここには、どんな人達の生活があったのだろう。
どんな思いが、思考が、恋が、争いが、あったのだろう。
誰がそれを、教えてくれるの?
途方もない、謎解きをしているようだった。
あたしの拙い思考回路では、まったく処理できないほどたくさんのものを感じてしまった。
涙がぼろぼろ、ぼろぼろ、ぼろぼろ。
私は昔から、遺跡の写真を見るだけで泣くことができる。そんな体質だった。
本物と、1対1で対峙したら、どうなってしまうんだろうって思ってた。
立っている事すら、やっとなんだと、知った。
きっと、運命だったんだろうな。
西塔門をくぐると、そこは世界が違っていた。
ここから先は、残念だけど、書けないんだ。
一言だけ添えて、写真を載せていこうと思う。
行程だけを挙げると、
「アンコールワット」→「バイヨン」→「バプーオン」
そしてトイレを探し周りくたくたに疲れ果て、昼食。
「象のテラス」→「ピミアナカス」→「ライ王のテラス」→「プリア・ピトゥ」→「プラサット・スゥル・プラット」→「北クリアン」→「アンコール・トム」→「タ・ケゥ」→「タ・プローム」→「バンテアイ・クディ」→「スラ・スラン」→「プラサット・クラヴァン」。
ここで初日の日没を向かえ、遺跡巡りは終了。
よく周ったもんだと、思う。
その後は、GH近くで見つけた南国風レストランBARで、カクテルとチキンライスをいただいた。
お店の人と少しお喋りを楽しんだ。
夕食後、チェンラーGHに戻る。
部屋に入って、シャワー浴びて、バイヨンビール飲んで、日記書いて、ベッドに潜り込んで、
ぎょっとした。
天井、しかも、上手い具合にちょーど私の頭の真上、
あの、朝の、大トカゲが張り付いていた。
………。
なにげに、肝がすわってきたもんだ。
もう怖いものなしかもしれない。
「落ちてきたら怒るからね。」
とだけ言って、そのまま眠りについた。
(2008/02/18 21:15) in Siem Reap/Cambodia



































































