みんな神様がきめたこと~マナ@1歳のひみつ日記~ -13ページ目

ガンバレ新米弁護士さん!

今日、ママの弟のおじちゃまが来ました。
おじちゃまは新人弁護士として某地方都市に行くので、引越し前のご挨拶です。
カワイイお嫁さんのりみちゃん(仮名)も一緒です。
二人は新婚さんなのです。


私が生まれたとき、ママの実家でおじちゃまとしばらく一緒に暮らしていたらしいのですが、
まったく覚えていません。
いつもおじちゃまに会うと人見知りしてしまいます。
今日も顔を見るなり泣いてしまいました。
おじちゃまはちょっと傷ついているようでした。
なにしろおじちゃまは色黒・多毛・濃顔でパパと全然ちがうのです。
似ているのは背の高さとメガネだけです。


りみちゃんにはすぐなついてすり寄っていった私ですが、おじちゃまにはなかなか慣れません。
でもすごく気になるので、パパにしがみつきながらチラチラ視線を送っていました。
怖いもの見たさというのでしょうか。
時間がたつにつれ、おじちゃまは安全と判断した私。
パパのところからおばあちゃまのところ、りみちゃんのところ、と少しずつ距離を縮めていき、
最後にやっと抱っこされました。


あんよをしたり、いい顔をしたり、音楽にあわせて踊ったりと、大サービスの一日。
おじちゃまたちが帰ったあとは疲れ果ててすぐ寝てしまいました。
でも途中で怖い夢を見て号泣して起きてしまい、ママに抱っこされてもしばらく泣き続けました。
「大丈夫だよ~、変なおじちゃんもう帰ったよ~」とママにあやされ、やっと眠ることができました。


そうそう、おじちゃまは今日素敵なものを持ってきました。
キラリンと輝く弁護士バッジです。
小さな白木の箱に入った、菊の中央に天秤のマークのバッジ。
とても気に入ったのですが、さわらせてもらえませんでした。
ちょっと味見してみたかったのに…。


これから新米弁護士としてバリバリがんばるおじちゃま。

万が一弁護士軍団に入ったら氷川くんを紹介してください。


おじちゃま

よろしくね

人の歯を勝手にみがくな!

歯がなかなか生えてこない私。
上下2本ずつ生えたあとが続きません。
遅い方が虫歯にならなくていいとも言いますが、
本当に生えてくるかどうかママは少し不安のようです。
というのも、ママ自身生まれつき親知らずが1本もないのです。
生えてこないのではなく、もともと存在していません。
「大人では珍しいですね。このごろ子供には増えてきてますけど」と歯医者さんに言われ、
「進化してるってことですかね?」と調子に乗って聞いたところ、
「いや、退化でしょう」とにべもなく答えられたママ。
最近、歯が欠損している子供が多いというし、遺伝だったら…、と心配しているようです。

しかし、私にとって重大なのはそんなことではありません。
問題は歯みがきなのです。
ごはんのあと、ママは必ず私の歯をみがくのですが、そのやり方が乱暴きわまりないのです。
「歯をみがくよ~。あーんして~」とはじめは優しい声を出すママ。
私はもちろん口を開けません。
するとママは私のあごをつかみ、無理やりこじ開けてきます。
その時点で私はすでにギャン泣きですが、
ママはひるまず歯みがき用のティッシュを突っ込み、私のなけなしの歯をみがこうとします。
私はすぐさま口を閉じ、「ギギー!」とティッシュを噛んで抵抗。
ついでにママの指もゴリッと噛んでやります。
「いてーっ!!」
鬼の形相になり、私をはがいじめにするママ。
問答無用で指を突っ込み、ゴシゴシゴシゴシみがきあげます。
私はなすすべもなく泣きわめくばかり。
毎日毎日、この修羅場が繰り広げられているのです。

最近では、歯みがきティッシュを見ただけで逃げるようになった私。
指にはめるブラシを使ってみたり、おもちゃを与えてみたり、歯ブラシをくわえさせてみたり、
ママはいろいろと策を練ってきますが、どれも成功していません。
そもそも、口を開けさせられてヘンなものを突っ込まれて、おとなしくしていられるわけがないのです。
ごはんは大好きだけど、食後にあの恐怖が待っているかと思うと憂鬱です。


歯みがき

イヤアアアアアア!

ちょっと遅くなったけど

10月6日はパパの誕生日でした。
が、お仕事が忙しくて帰ってこられませんでした。
いつもよりはごちそうを作っていたママでしたが、
そんなこともあろうかとケーキまでは用意していなかったようです。
不幸中の幸いと申しましょうか。
「ま、祝うほどの歳じゃないし」と言っていたことはヒミツです。


というわけでお誕生日には間に合わなかったのですが、
ママのあげたプレゼントは「雪メガネ」でした。
雪だるま型の小さなレンズで、それを通して雪を見ると結晶が見れるらしいのです。
確かにかわいいのですが、あまり雪の降らないこの地域で
そんなマニアックなものをあげてどうするのでしょう。
「へ~、かわいいかわいい」とパパの感想は棒読みでした。
でも心優しいパパはちゃんと携帯のストラップにつけていました。


ママの少女趣味はまあいいとして、そのプレゼントを
「マナちゃんからよ!」と言って渡すのはやめてほしいです。
私が生まれてからというもの、家族の誰に渡すカードにも「マナちゃんより」と書くママ。
そこで勝手に人の名前を使わないで下さい。
とりあえず私の名前を出しておけば場が和むだろう、という安易な発想はいただけません。


そんなことよりパパの話でした。
私はみんなに「パパそっくり」と言われています。
とくに日本人離れした色の白さはパパゆずりです。
それだけならよかったのですが、残念なことに頭の大きさまでゆずられてしまいました。
どれくらい大きいかというと、出産前のエコーでBPD(頭の直径)が10cm以上あり、
下から生めない場合は緊急帝王切開、という話になっていたほどなのです。
幸い安産でしたが、生まれたときの頭囲はなんと37cm、成長曲線ぶっちぎりでした。
最近ではどうにか普通サイズに近づいてきたものの、まだまだ予断を許さない状況が続いています。


パパはいつも忙しく、毎週のように出張で日本全国へ出かけます。
帰りも遅いし、土日も出勤のことが多いです。
それでも私はパパが大好き。
パパが帰ってくると「ウキー!」と喜び、抱っこされればピタリと寄り添って顔を見つめます。
頼まれれば肩モミモミもしてあげます。
今日もパパのところに行きたい一心で3mも歩きました。


「マナちゃんはいいねえ。毎日遊んで、食べて、寝て。何の悩みもないよねえ…」
としみじみ呟くパパ。だ、大丈夫でしょうか。
私のカワイイ笑顔で癒してあげられたらいいけど…。


パパ

楽しいおすそわけ

英国貴族のようにゆったりと食事をとる私。
今日も優雅にランチを楽しんでいました。
オートミールの食感や菊菜の野性味、淡白ながら甘みのある白菜などを
モグモグモグモグ…と歯茎で咀嚼しつつじっくり味わいます。
頬杖をついて見守っていたママは、退屈したのか
はたまた何かのサービスのつもりか知りませんが、突然「むすんでひらいて」を歌い始めました。
両手を開いたり閉じたりする振りつきです。
私は上あごにはりついた白菜を取ろうと手をつっこんでいるところだったので
あまり乗り気ではなかったのですが、お愛想程度に片手をグーパーしてあげました。
すると「むすんでひらいてができるの?スゴイね~」とほめられたので、
「ムフー!」と鼻の穴を広げ、両手を高速でグーパーしてもっとスゴイところを見せてやりました。


少し話は戻りますが、昨日のおやつの時間のことです。
私が大好きなベビーボールを食べていると、「ママにもちょうだい」と言われました。
私は両手に持ったベビーボールを交互に見て少し考えましたが、
1個だけママの口に入れてあげることにしました。
「ありがとう」とママはニコニコして私の頭を撫でました。
気をよくした私は、ベビーボールを10個ほど次々にママの口に入れてあげました。
「ありがとう、マナちゃん!もうナイナイしようね!」
とママはなぜかおやつの入れ物をあっちにやってしまいました。


そして今日のおやつの時間。
私がまたママにベビーボールをあげようとすると、ママはすかさず
「マナちゃん、今日はおばあちゃまに『どうぞ』してあげたら?」と言いました。
言われた通りおばあちゃまの口に入れてあげると、
「アラッ、おばあちゃまにくれるの!? まー、ありがとう。おりこうさんね~。おいしいわ~」
とリアクションは上々です。
そんなに喜んでもらえるなら、こちらとしてもあげた甲斐があるというものです。
私はうれしくなり、昨日よりもハイスピードでおばあちゃまの口にどんどん入れてあげました。
「アー!」「アー!」と軽く千本ノック状態です。


するとおばあちゃまは突然席を立ち、おじいちゃまを呼んできました。
「マナちゃん、今度はおじいちゃまにあげてね!」
もちろん私は言われた通りにしました。
「おいしいよ~。おりこうだね~」とおじいちゃまがとろけそうな笑顔で喜んでくれたので
もっとあげようと入れ物を見ると、もう空っぽになっていました。
大好きなベビーボールが…。
私はおじいちゃまにあげようと伸ばしていた手をぐいっと自分の方に曲げ、
最後の1個を急いで口に入れました。
人間、自分に余裕があるからこそ人に優しくできるのだと実感した午後でした。


どうぞ

食事をめぐる冒険

だんだん舌が肥えてきた私。
出されたものを何でもパクパク食べていた頃と違い、好き嫌いが出てきました。
大好きなのはさつまいもと白いごはん。嫌いなのは噛みにくいおかず全部。
とくに嫌いなものはブロッコリーです。

あのツブツブした舌触りと、茎の部分がなかなか噛み切れないのがイヤなのです。


それなのに、ママは最近ブロッコリーを熱心にすすめてきます。

今日の朝もお昼もブロッコリーでした。
ゆでた房を小分けしてお皿に入れて、「おいしいよ~」と言うのですが、

ママの「おいしいよ~」はおいしかったためしがありません。
「ハイ!」と顔の前にお皿をつき出されましたが、横を向いて「いりません」と意思表示しました。
ママがブロッコリーをちぎって口元に持ってくると、のけぞって拒否します。
「おいしいのに。マナちゃんが食べないならママが食べちゃうよ」とママは自分で食べてみせますが、

そんな小芝居には乗りません。
ごはんを指さし、「アー!(そっちをたべさせろ!)」と指示しました。
ママはしかたなくごはんをくれましたが、ブロッコリーをスプーンに一緒に乗せてくるのです。

私はスプーンを押し返し、フン!と鼻を鳴らして不快の意を表しました。
するとママは、卑怯にもブロッコリーをこっそりごはんで隠して食べさせようとするのです。
人を疑うことを知らない私は素直にスプーンを口に入れてしまい、噛み切れないブロッコリーを

くっちゃくっちゃくっちゃくっちゃと一生懸命噛んだので、あごが疲れてしまいました。


どうにかブロッコリーを飲み込む私の様子を見て、ママはまたしてもお皿をつきつけてきました。

どうやら手づかみで食べさせようとしているようです。
私はブロッコリーをむんずとつかみ、そのままポイッと床に投げ捨てました。
「あー、もったいない。食べ物を粗末にしちゃダメでしょ」と怒るママ。
そして性懲りもなくお皿を近づけてくるので、私はまたブロッコリーをつかみ、ポイッと投げ捨てました。

が、今度はママに怒られないように可愛く首をかしげ、「アー?(アレ?どうしておちちゃったの?)」と

天真爛漫さをアピールすることを忘れませんでした。
パパなら一発なのですが、ママには通用しなかったようです。

「かわいい顔してもダメ!」とブロッコリーを全部ごはんに混ぜられてしまいました。


オエッとなりつつもどうにか食事を終え、テーブルに水の入ったコップが置かれました。

私が迷うことなく手を突っ込むと、「おてて入れないよ!お行儀悪いよ!」とママはまた怒るのです。
これは心外です。手づかみして手が汚れたから洗っただけなのに。

ママはフィンガーボウルを知らないのでしょうか。私はマナーにはちょっとうるさいのです。


それにしても、コップで水を飲むのは難しいです。

コップを顔に近づけるのではなく、顔の方をコップに近づけて飲むので、

コップの中に顔が埋まった状態になってしまいます。

いつも鼻のまわりに丸く跡がついて笑われてしまうのです。
早く上手になって、ママを見返してやりたいところです。


コップ

子ザルと呼ばないで

「マナちゃん」「マナティ」「マナのすけ」などといろんな名前で呼ばれる私ですが、

ひとつ気に入らないことがあります。
それは、「子ザルちゃん」と呼ばれることです。


確かに髪の毛はモンチッチ風だし、少し背を丸めて考え事をしている姿は

どことなくサルに似ていないこともないかもしれません。おまけに申年生まれです。


しかし、街を歩けば「色白でお人形さんみたい」と言われ、

毎日うっとりと鏡を見つめて笑顔の練習を怠らないこの私。

気安くサル呼ばわりされるのはプライドが許しません。



今朝のことです。
野球中継が始まったので、私は急いでテレビの前にハイハイしていきました。


私は野球が大好きで、いつもかぶりつきで見てしまいます。

とくに好きなのは松井選手です。

おじいちゃまが毎日「松井カレンダー」を見せて

「ほら、これが松井君だよ」と教えてくれたため、私もすっかりファンになってしまったのです。


今日も松井選手が登場したので、私はすかさず松井カレンダーを指さし、

「アー!(みてみて!)アー!(まついくんよ!)」とみんなに教えてあげました。


するとどうでしょう。

いつもならほめてくれるママが、私を見てげらげら笑い、「サル!サル!」と言うのです。
「サル山のサルが一番好きなテレビ番組は野球なんだって。

マナちゃんはやっぱりサルだよ!」と…。



ひどいです。

私はただ純粋に野球が好きなだけなのです。

なぜサル認定されなければならないのですか。


しかも、それを聞いたおばあちゃままで爆笑しているのです。
私は本当にサルなの…?と悲しくなってしまいました。


傷心のままベビーサークルの中でおとなしく遊んでいたら、

「子ザルちゃんがオリの中で遊んでる~」とママはまた私を笑いものにするのです。

そればかりか、私におやつをくれようとしたおじいちゃまに

「サルにエサを与えないで下さい!」とまで言うのです。



ここまでコケにされて黙っているわけにはいきません。


その後、私はママがトイレに入ろうとするとドアをこじ開けて邪魔し、

洗濯物を干すときは洗濯バサミをくわえて逃走し、

台所ではお砂糖の袋を破って床をザラザラにしてやりました。


もちろんおりこうにお昼寝などせず、5分おきに目を覚まして泣き、

夕飯の支度をさせませんでした。
ママも少しは反省してくれたかな?



サル

サルじゃないもん…




怒ってるんだから!

一日のうちでいちばん楽しみな時間、それは離乳食タイムです。
私の食事のしかたはいたってのんびり。
一口をモグモグモグモグモグ…と1分ほどかけてじっくり味わい、

テーブルに落ちたごはん粒をていねいに拾って口に運んではまたモグモグモグモグ…。

その合間に窓の外をながめたり、スプーンをしゃぶったり、おつむてんてんをしてみたりと

食事の時間を満喫しています。


ところが、今日のお昼はさんざんでした。
まず、出てきたメニューが変。

半透明の糊を焼いて固めたような、見たこともないシロモノだったのです。

ママはお好み焼きだと言い張りますが、どう見ても違います。

フォークで切れないお好み焼きがありますか。
ママは直径10cmほどのその物体を強引にむしり取り、「おいしいよ~」と私の前に差し出しました。

私はイヤイヤながらも空腹に勝てず、一応口に入れてみました。

が、無理です。とても噛み切れません。

まだ奥歯も生えてない私にこんな固いものを食べさせるなんて、ママは何を考えているのでしょうか。
モグモグモグモグモグモグ…と延々あごを動かし続け、ようやく飲み込むことができました。

ママが懲りずにおかわりを勧めてきましたが、私は口を開けず、そっぽを向いて断固拒否しました。
「そんなに固かった?」と自分用に作った分を食べようとしたママは

お箸が通らないほど固いのを見て、さすがに無理だと悟ったようです。

「さくさく粉で作ったから固くなっちゃった。今度は別の粉でおいしいの作ってあげるからね」

と言っていましたが、もう結構です。


そんなわけで一口しか食べられなかったので、結局いつものおかゆを用意してもらうことになりました。

湯気の立っているおかゆをママがちんたら冷ましているので、

空腹の私は「アー!(はやくしろ!)」と催促しました。
ママがやっとスプーンを口に入れてくれ、モグモグしようとした瞬間、

中から熱いおかゆがジュワッと出てきました。

私はとてもビックリし、涙目になって口をパクパクさせました。

ママがあわてておかゆをスプーンでかき出したので、やっと楽になりましたが、

しばらくは怒って横を向いていました。


私の受難はさらに続きます。
なんとか無事に食事を終え、お水を飲んでいたときのことです。

ママがコップに手を添えて飲ませてくれていたのですが、

私が上手に飲めていたのでもういいと思ったのか、途中で手を離しました。

すると思った以上にコップが傾いてしまい、中のお水がドバッと鼻に入ってリアルにおぼれかけました。

私はまたまたビックリして泣いてしまいました。


こうして書いてみると、原因はすべてママにあるではないですか。

私はちっとも悪くないのに、楽しいお食事を台無しにされてしまったのです。

フツフツと怒りがこみあげてきました。
仕返しとして、明日は指でこね回したベチャベチャのごはん粒をママに食べさせてやるつもりです。


離乳食

はじめての恋のお話

私の初恋は、五月の風とともに訪れました。


あるさわやかな午後のこと。
いつものようにリビングで遊んでいた私の耳に、その人の歌声がとびこんできたのです。



「黒豆マメマメ~~イソフ~ラボン・ボン・ボン!」



私はハッと振り向き、テレビの画面いっぱいに映っているその人を見ました。
少年のような瞳に、澄んだ歌声。
そして彼の唇からこぼれる心地よいリズムのメロディに

すっかり釘付けになってしまいました。


「マナちゃん、このお兄ちゃん好きなの?これ氷川きよしくんだよ」とママが教えてくれました。
それが彼との出会いだったのです。



それからというもの 「黒豆マメマメ~」と黒豆ココアの歌が聞こえてくると
何をしていてもすぐに動きを止め、食い入るように画面を見つめる毎日でした。
最後の「マメマメパワー!」というセリフのところでは、
「アー!(ぱわー!)」という合いの手も忘れません。
あまりにも好きなので、ときどき間違って「黒豆麦茶」のCMにも反応してしまったりするほどでした。



そんなある日、私にとって至福の時が訪れました。
氷川くんの2時間スペシャル番組が放送されたのです。
グッチ裕三のつまらない寸劇のときは居眠りしていた私ですが、
氷川くんのワンマンショーが始まると目がランランと輝き、
テレビに近寄っていってかぶりつきで見ました。


特に良かったのは「ズンドコ節」です。
私は前後左右に身体を揺らしてリズムを取り、キャーキャーと黄色い声援を送りました。
その熱烈ぶりにママたちがびっくりするほどでした。



こんなに大好きな氷川くんなのに、
あるときからパッタリ「黒豆ココア」のCMを見かけなくなってしまったのです。
ママはいつもハウスのCMをやってる時間に合わせてテレビをつけてくれていたのですが、
出てくるのは「ウ~コン~のち~か~ら~(ガンバッ)」ばかり。


私がショボンとしていると、「秋になったらまた始まるよ」となぐさめてくれましたが、本当でしょうか。
そろそろ涼しくなってきた今日この頃、復活が待ち遠しいです。



パパ

でも、本当にいちばん好きなのはパパなのです。

魅惑のベランダ

華麗な伝い歩きで家の中の探検にいそしんでいる私ですが、
一ヶ所だけ行ってはダメと言われているところがあります。
それは、ベランダ。
ママが洗濯物を干しに出て行く場所です。

お恥ずかしい話ですが、少し前まではママがベランダに行ってしまうと寂しくて泣いていました。
後を追おうと必死にハイハイして窓ガラスに頭をぶつけ、号泣したこともあります。
あんな透明さで純真な私をだますなんて、何と憎い窓ガラスでしょう。

しかし、今の私は違います。
ガラスの向こうに素敵な世界が広がっていることを知っているのです。
それというのも、私があまりにも泣くので洗濯物を干せないママが、
しかたなく私をスリングに入れてベランダに連れて行ってくれたからでした。
はじめて見る、6Fからの景色に私はうっとり。
空や川やビルや車を飽きずにながめました。

以来、ベランダに近寄っていっては外に出ようとがんばっているのですが、
窓が重くてなかなか開きません。
このように、窓ガラスにへばりついては外界に憧れる毎日です。


ベランダ
早く人間になりた~い…

はなくそ大戦争!

生後すぐから、私とママとの間で激しい攻防が繰り広げられていたはなくそ戦線。
私の鼻の穴の成長に従ってはなくそが詰まることもなくなり、ここしばらくは友好関係が保たれていました。
しかし今朝、そのかりそめの平和は破られたのです。

火種は昨夜からくすぶっていました。
私がめずらしく「クゥ~クゥ~」といびきを立てて口呼吸していたらしく、夜中におっぱいを飲んだときに

「マナちゃん、お鼻つまってるの?」と聞かれたのです。
が、私はおっぱいを飲むのに夢中で無視。暗かったせいもあり、その場はそのままおさまりました。
そして朝、いつものようにママによじのぼって起こし、目覚めのおっぱいをもらっていた時のことです。
おっぱいで口をふさがれているので鼻呼吸していたのですが、息を吸うたびに「スピー!」と音がしていました。

「ゴクゴク…スピー!ゴクゴクゴク…スピピー!」と鼻を鳴らしつつ飲んでいたら、

ママが突然おっぱいを離しました。

そして私の顔を押さえつけたかと思うと、ぐいっと鼻の穴を乱暴に広げたのです。

「あー、マナちゃん、おっきいはなくそがあるよ!取らなきゃ!」となぜかうれしそうなママ。

いそいそと綿棒を取り出してきました。
「じっとして~。痛くないよ~」と優しい声を出し、私の鼻の穴を狙ってきます。

私はもちろん大暴れ。

数ヶ月前にはなかった軽いフットワークでママの攻撃をかわし、パンチやキックで反撃に出ました。
鋭い蹴りがみぞおちにヒットし、「ぐえっ」とうめき声を上げるママ。
次の瞬間、ママの顔から作り笑いが消えました。そして無言のまま私の体を押さえつけ、

強引に綿棒を突っ込んできたのです。
グリグリグリグリ…と容赦なく鼻の穴をこねくり回されましたが、はなくそは取れません。
「ギャオー!(やめろー!)アンギャー!!(なにすんじゃー!!)」と泣き叫ぶ私。

すると、その拍子にはなくそがピョコンと飛び出しました。
それをすかさずキャッチし、「取れたよ!マナちゃんよかったね!」と会心の笑みを浮かべるママ。
はなくそ戦争、またしても敗北です…。
その後、敵におっぱいを誘われましたが、情け無用、ときっぱり断りました。

それにつけても、「はなくそ」というネーミングは何とかならないものでしょうか。

「目やに」「耳垢」「へそのゴマ」と他の場所は気を遣った言い回しをしているのに、「はなくそ」とは…。

あまりにストレートすぎます。
やはり私にふさわしく、「はなプッチ」などのカワイイ呼び名で呼んであげたいものです。


はな