解禁オノマトペ(74)オノマトペ三段活用①
★チャリ・チャリンコ・じゃりんこ
★自転車の昔の言い方は「一人車」「自走者」「西洋車」
自転車が日本に初めて入ってきたのは、★江戸時代の終わり頃といわれています。(諸説あります)幕末期・慶応年間(1865~1868)のことで、当時入ってきたのはミショー型(ベロシペード)と呼ばれる自転車だったと推定されています。ペダルが前輪に直接取り付けられた原始的な自転車です。「自転車」という言葉が初めて使われたのは、★1872(明治5)年のことです。竹内寅次郎という人物が1872年に東京府(現・東京都)に提出した自転車製造・販売の許可願書で最初に使われ、それ以降広まっていったそうです。翌1873(明治6)年発行の錦絵(浮世絵)には早くも「自転車」の名称が見られており、自転車の名称がすぐに広まったことがわかります。以後「自転車」という呼び方が一般的になりました。名古屋を中心とした地域で「ケッタマシン」という呼び方が使われていました。「ケッタ」は「蹴った」という意味で、ペダルを蹴って進む機械という意味合いがあります。「チャリンコ」という呼び方は、★1960年代ごろから使われ始めたと言われています。日常会話では「チャリ」と略されることが多く、特にシティサイクル型の自転車は「ママチャリ」、原動機付き自転車は「原チャリ」と呼ばれる派生語もあります。もともとは東京の下町などで使われていた地域限定の方言で、1970年ごろから一気に広まり、日本各地で使われるようになったと言われています。自転車屋や関連メーカーの人間で、この呼び名を使う人はほとんどいません。「響きがチープ」「チャリ屋と呼ばれたくない」など、個人的な意見もありますが、その根底には自転車があまり大事に扱われていなかった時代に対する苦い思いが反映されているのかもしれません。「チャリンコ」の語源にはいくつかの説があります
(1)自転車ベルの音
自転車のベルの★「チャリンチャリン」という音から生まれた擬音語説。最も有力とされる説で、1960年代初頭の東京下町で使われ始めたとされています。
(2)韓国語由来説
韓国語で自転車を意味する「チャジョンゴ(자전거)」からの訛化という説。ただし、広く支持されているわけではありません。
(3)子どものスリに由来する説
戦後、子どものスリを★「じゃりんこ」と呼んだことから転じて自転車を指すようになったという説。直接的なつながりは不明瞭です。1945年8月15日は、日本軍の兵士にとっては戦争の終わりだったかもしれない。だが、親を失い、路上に放り出された子どもたちにとっては、長い長い苦しみの人生のはじまりだった。そのことを、私たちは記憶しておかなければならない。
https://gendai.media/articles/-/66375
「やんちゃで元気な子供」というニュアンスが強く、「ガキ」「ガキんちょ」と同じような意味で使われます。また、少しくだけた親しみや冗談を込めた表現としても用いられます。
★『じゃりン子チエ』/はるき悦巳(1947~)
『漫画アクション』(双葉社)1978年10月12日号から1997年8月19日号まで約19年間連載された。全786話。2020年6月時点で累計発行部数は3000万部を突破している。第26回(1980年度)小学館漫画賞受賞。1981年4月★高畑勲監督によりアニメ映画化され、その後1981年10月、1991年10月と二度にわたりテレビアニメ化された。そのほか、1980年代から2010年代にかけて度々舞台化、ゲーム化されている。学生時代より「ベニヤ板3枚分」もあるような大きな絵を専門に描いており、置く場所が無いため展覧会に出品しても、そのまま預けっぱなしで取りに行かなかったという。そのような状況だったため、絵を縮小することばかり考えていて、結局、30才前後で漫画に落ち着いたという。★つげ義春を深く尊敬し、特に初期の頃に、つげ義春の画風が顕著に出ている。アシスタント経験は無く、全て独学であるため、スクリーントーンを使用しないなどの特徴がある。
★「砂利」という言葉は、もともと劇場や寄席などの舞台関連の隠語として使われていました。この隠語では、大人の客の中に紛れ込んで観劇している子どもの観客を指して「砂利」と称していました。ガキ同様、子供を軽視したニュアンスで使われることの多い言葉のため、そのニュアンスを弱くしたり、女の子に使う際には、語尾に『子』を付けたじゃりん子が使われる。由来については諸説ある。ジャリを石や岩に比べ、砂利は小さい(細かい)ことから子供にみたてたという説。砂利が細石(さざれいし)の『細(さざれ)=細かい、小さいの意』からきていることからとする説。また、舞台から見た丸刈りの子供客の集まりが砂利に見えたからという説もある。
#長浜国際芸術祭
解禁オノマトペ(72)ヤッホー②
★「ヤッホーッ!!」と大きな声で叫ぶと,どこからか 「ヤッホーッ」 と返ってきます。 場所によっては, 「ヤッホーッ, ヤッホー, ヤッホー」 と,続けて何度か返ってきたりします。「ヤッホー」という言葉は、山で大声を出すことで山びこが返ってくることを楽しむための掛け声として広まりました。特に、★ドイツ語の「Juchhe(ユッヘー)」や「Juhu(ユフー)」が語源とされる説が有力です。これらの言葉は★喜びや興奮を表す歓声で、特にアウトドアや登山の場面で使われていました。
★山賊の歌/作詞:田島弘/作曲:小島祐嘉
雨が降れば 小川が出来 風が吹けば 山が出来る
ヤッホ ヤホホホ さみしいところ ヤッホ ヤホホホ さみしいところ(中略)
風が吹けば 波が立ち 波が立てば 船が沈む
ウッシー ウシシシ 他人の物は ウッシー ウシシシ おいらの物さ
★日本の労働歌や祭りで使われるリズミカルな言葉「やっこらせ」「やっほ」「ほいさっさ」などが合成・変化して「ヤッホー」になったという説もあります。さらに、山ではなく「海」を起源とする説。昔、海の男たちが船上で網を巻いたり、荷物を運んだりする時に「yo-heave-ho」と声をかけ合った。中世の海洋用語に由来しており、特に労働者や船員が共同作業をする際に発音した音から派生しています。「heave」は「引き上げる」を意味し、「ho」は合図のための声として機能します。Heave: 引き上げる、引っ張る (引き上げる)Hoist: 吊り上げる (吊り上げる)それが明治時代以降に日本に入り、「ヤッホー」になったという。さらにさらに、米国の漫画★『ブロンディ』を起源とする説。主人公ブロンディが2階の窓から子どもたちに「ご飯ですよ、いらっしゃい」と呼びかける★「yoo-hoo」を日本語に訳す際、「ユー・フー」では字面が悪いため、「ヤッホー」とした。これが山登りなどで定着したという。
★『ブロンディ』(Blondie)
https://comicskingdom.com/blondie
ミュラ・バーナード・チック・ヤング(Murat Bernard "Chic" Young、1901年 - 1973年)によるアメリカ合衆国の新聞連載漫画。ブロンディとダグウッドの日常を描く。1930年から連載が開始された。
https://www.loc.gov/exhibits/blondie/
この漫画ですっかりアメリカナイズされたのがモンキーパンチ★加藤一彦さん(1937~2019)です。彼の独特のデッサンとか動きのスピード感は、後に出回ったスーパーマンなどのアメリカン・コミックの影響ですが、加藤さんが独自の画風に走るきっかけが「ブロンディ」だったそうです。
★わたしの金子みすゞ/著★ちばてつや/解説:里中満智子(ちくま文庫)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480438393/
カラーイラストと文章でマンガ界の巨匠が伝える、金子みすゞの世界。自然や子供たちの姿が、自身の体験を織り交ぜながら描かれる。
大漁(たいりょう)
朝焼(あさやけ)小焼(こやけ)だ。
大漁だ。 大羽鰮(おおばいわし)の 大漁だ。
濱(はま)は祭(まつ)りの やうだけど
海のなかでは 何萬(なんまん)の 鰮のとむらひ するだらう。
「どうして、みすゞさんはこういうことが考えられるのかな。こんな大漁の光景を見たら、普通は『わあ、すごいな』『よかったな』としか思わないよね。本当にすごい人です。食べ物のあふれている時代だからこそ、僕たちはこの詩の心を大切にしなければならないと心から思う。僕はイワシが大好きで、骨も残さずに全部食べるようにしています。それが僕流のイワシに対する『とむらひ』なんです」
#長浜国際芸術祭




