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すくらんぶるアートヴィレッジ

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《PROJECT80》24
敬愛するイサム・ノグチが教えを乞うた「重森三玲」の追っかけは今後も続きますが・・・もう一人の師★「北大路魯山人」についてふれておきたいと思います。魯山人のコレクションで有名な「何必館」へ。
★《何必館・京都現代美術館》
605-0073京都府京都市東山区祇園町北側271/075-525-1311
コレクションは20世紀を代表する芸術家の★北大路魯山人、日本画家の村上華岳、洋画家の山口薫の作品を中心に、国内外の近現代の絵画、工芸、写真など。なかでも美術館を開館するきっかけになった村上華岳のコレクションは日本有数の質と量を誇る。最上階の5階には茶室があり、目の前に造られた坪庭「光庭」は時間とともに表情を変える自然光のシルエットと緑の対比が、息をのむ美しさ。建物は館長★梶川芳友氏が設計、心に静けさが広がり作品とじっくり対話できる空間です。
イサム・ノグチは名古屋の八勝館に宿泊した際、北大路魯山人の器を見て後日、彼の窯を訪れます。李香蘭(山口淑子)と結婚したイサムが住まいを探していることを知った魯山人は離れの「田舎家」を提供。イサムはその日本家屋にアトリエを新築し、制作に励みました。
★「イサム・ノグチ 庭の芸術への旅」(新見隆著/武蔵野美術大学出版局)
https://www.musabi.co.jp/books/b463064/
「私は長く、彫刻と社会とのあいだに、新しい関係がつくりだされなければならないと考えてきた」見果てぬ場所。誰のものでもない場所。庭は、文化の原器であり、人間の原器である。
北大路魯山人とイサム・ノグチ、この2人に共通するものは★諸芸術を総合した美意識を持っていたことで、さまざまな分野において優れた業績を残しています。
「モダニズムもアヴァンギャルドも、へったくれもない。生で裸の人間の世界があり、とりつくろった芸術の言い訳など許されない、生きることへの真摯さがそこにはある。たしかに魯山人は、モダンだ。作陶のほとんどを古陶磁の写しに終始したことも、前衛の創造性など鼻にもかけない、逆説的なモダニティーと言える。~略~かたちは、心のあり方いがいのものではない。さもしさと温かさ、傲慢と小心、そして野放図と繊細。これらはじつは相反する性癖でなく、磨かれた真の個性のなかでは、稀有なかたちで共存するものだということが、魯山人を見るとわかってくる。」
「じつはこれらの感性は、まったくノグチその人にもぴったりとあてはまるものなのである。ともに根なし草だが、それは強靭な根なし草であって、あらゆるものにこだわりがなく、屈託もないが、孤独で自由だ。」
★魯山人著作集(青空文庫)
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1403.html
★『独歩』1952年2号
「日本では、誰もが、イサムのデザインしたものは、なにがなんだかわからないという。これももっともな話で、私のごとく朝夕を近隣に接しているものでさえ皆目なにがなんだかわからない。・・・・・・好み は全く異なっていても、作るところの作品が示す直曲、全ての線にいささかも無理のない、誤りのない点は賞賛に値する。……いかなる形態をとるにしても、その素質の美しさは、これを芸術価値あるものとして許せるものである。……イサムはピカソより美しく感じる。」

浄厳院その後(9)
★ブロンズギャラリー中国青銅器の時代/特集展示「殷周青銅器・解体新書」
2025年9月27日(土)〜2025年12月14日(日)
https://www.artpr.jp/senoku-kyoto/bronze-gallery2025-2
約半世紀ぶりのリニューアルを迎えた泉屋博古館では、世界最高峰とも称される住友コレクションの青銅器を、新しくなったブロンズギャラリーにて一挙に公開。動物をかたどったユーモラスで愛らしいものから、金属ならではの厳しくも優美なる造形まで、中国古代の青銅芸術を存分にお楽しみいただけます。秋季は殷周青銅器の鋳造技術にせまる特集展示を公開。奥深き殷周青銅器の世界へとみなさまをご案内いたします。模と範が生み出す青銅芸術──いまから約三千年前の殷周時代、古代の工人たちのイマジネーションと超絶技巧によって生み出された青銅器の数々は、美術工芸の「模範」としてのちの時代に大きな影響をおよぼしてきました。複雑繊細な殷周青銅器の造形はいったいどのような技術によって生み出されたのか。その謎に当時の鋳型づくりの角度からせまっていきます。台湾中央研究院歴史語言研究所、★芦屋釜の里との共同研究にもとづく成果をご紹介します。謎多き殷周青銅器の鋳造技術にせまる特集展示を開催。台湾の中央研究院歴史語言研究所×福岡★芦屋釜の里×京都の泉屋博古館(本館)の三者共同で、中国古代の★鋳型づくりの技術を解明する研究に取り組み、その成果を一挙公開。復元制作の様子をおさめた動画なども交えながら、鋳物の技術についても詳しくわかりやすくご紹介します。鋳型づくりをイメージすることで、青銅器の造形がより直感的に理解しやすくなります。
★《芦屋釜の里》
807-0141福岡県遠賀郡芦屋町大字山鹿1558-3/093-223-5881
https://www.town.ashiya.lg.jp/site/ashiyagama/
室町時代に名品として人気を呼びながらも時代とともに生産が途絶え、★「幻の茶釜」となっていた「芦屋釜」。芦屋町にある「芦屋釜の里」、「茶釜だけの展示は全国的にも珍しい」といわれる同施設ですが、★2024年11月に新たな展示室を増設し、リニューアルオープンしました。茶道がまだ「茶の湯」と呼ばれていた時代に、茶の湯釜の最上級品として当時の都(京都)を中心に愛されていましたが、江戸時代初期にはその生産が途絶えてしまったと言われています。国の重要文化財に指定されている茶釜9点のうち8点が芦屋釜というのも、650年の時を越えても人々に愛される理由を物語っている。その技術水準と芸術性は今もなお高い評価を得ています。「芦屋釜を復興させよう!」という思いで1995年(平成7年)に開園した「芦屋釜の里」。開園当時から芦屋釜の展示も行ってきましたが、国指定重要文化財に指定されている芦屋釜8点においては所蔵することが叶わない状況でした。重要文化財8点のうち7点は、東京・京都・福岡の博物館などに所蔵され、残りの1点は長い間所在不明となっていましたが、平成28年に民間にあることが判明。これを最後のチャンスだと考えた芦屋町は、所有者との交渉などを経て、令和2年11月に★悲願の入手を果たしました。しかし、当時の設備では重要文化財を収蔵展示するための条件をクリアしておらず、文化庁との協議を経て、資料館を増築することが決まりました。・・・また行ってみたい資料館が増えました!

浄厳院その後(8)
★《泉屋博古館》606-8431京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24/075-771-6411
https://sen-oku.or.jp/
住友コレクションとして世界的に知られる中国古代の青銅器と鏡鑑を中心に、住友家収集の東洋の美術工芸品約3500件を保存・公開する美術館。館の名称は江戸時代の住友家の屋号「泉屋」と900年前に中国で編纂された青銅器図録「博古図録」からとっている。青銅器館では、青銅器・鏡鑑をテーマ別に展示、青銅器を系統的に辿ることができる。2号館ではそのほかの美術工芸品(中国や日本の書画・工芸、茶道具、文房具など)を折々のテーマで順次企画展示する。設立1960(昭和35)年、2025年創業65年目の[泉屋博古館]が、2025年4月26日(土)リニューアルオープン。1970年に竣工した1号館は、同年に開催された★大阪万博の際に、世界各国から訪れる人々をもてなす迎賓館として誕生した。展示室のリノベーションや増設、収蔵庫の増設、新しいバリアフリー設備や衛生空間の整備など、ホスピタリティとサステナビリティに富む美術館へと生まれ変わった。国内外で高く評価された当館の主役である★青銅器コレクションを展示する「青銅器館」もリニューアルし、また1986年に竣工した2号館には新たな展示室を新設。念願のミュージアムショップも誕生し、オリジナルグッズも登場。緑豊かな東山の魅力はそのままに、多くの来館者が癒やされる空間となる。
★銅は、人類がもっとも古くから利用しはじめた金属である。19世紀デンマークの考古学者クリスチャン・トムセンは、人類の先史文明を「石器時代」★「青銅器時代」「鉄器時代」という3つの時期に区分することを提唱した。
★青銅とは銅を主成分として★錫(および鉛)を含む合金を指すが、青銅器の使用以前に錫を含まない自然銅を使用していた文化を銅器時代または金石併用時代と称する場合もある。青銅器は当時においては貴重品であり、鋳造には貴重な金属原料と燃料、多くの労働力と高度な技術とを要したため、青銅器を所持できる者は強大な権力をもった支配者層に限られていた。

浄厳院その後(7)
「鐘楼」1層目土間は「遺跡発掘現場」イメージ、★「銅鏡」として「CD-ROM」を配置した。特に調査研究せず安易な展示となったため、その後、反省もこめて★「泉屋博古館」を訪問することにしました。「蹴上」下車、「南禅寺」経由で・・・
★「琵琶湖疏水施設」国宝・重要文化財への指定について
https://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000341284.html
2025年5月16日、国の文化審議会において、琵琶湖疏水の諸施設を国宝・重要文化財に新たに指定することについて、答申が出されました。琵琶湖疏水は、明治23年の竣工以来、豊かな水の恵みで、京都市民の皆様のくらしを守り、まちの産業や文化を支えており、水道、水力発電、舟運、かんがい、庭園、防火用水等、総合的な役割を通じて、明治維新において衰退の危機に瀕した京都のまちの再生と発展を支えた都市基盤施設です。今般の答申では、「西洋技術の習得過程にあった明治中期において、当時の土木技術の粋を集めて築かれ、世界的に高い評価を得た、類い希なる構造物であり、明治日本における都市基盤施設の金字塔である」と高い評価を受けました。「重要文化財」として指定される施設は、大津市から京都市にかけて、24か所の施設で、そのうち、5か所が「国宝」として指定されることとなりました。今後、官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)となる予定です。今もなお、現役で活躍している琵琶湖疏水の役割や価値を将来にわたって継承するとともに、魅力創造・情報発信を更に進め、文化を基軸としたまちの魅力・豊かさの向上につなげてまいります。

ギャラリー&オフィス「いろはに」★常設展では、サポーターズが分担して当番をしています。私は主に「日・火+調整日」の★《ひひひ》に在廊します。本日(12/09)はアート・スリッポン制作が進みました!いろいろなご要望にお応えして~「折蟹」や「箸置き」など持参してありますので、どうぞ都合の良い日にお立ち寄りください。