解禁オノマトペ(82)宮沢賢治① | すくらんぶるアートヴィレッジ

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解禁オノマトペ(82)宮沢賢治①
★宮沢賢治はオノマトペの達人
私たちが日常で使うような「さらさら」「キラキラ」などのオノマトペも、賢治の手にかかれば予想もしなかったシーンで使われ、またそれが文章世界を豊かで鮮やかなものにしています。また、賢治が地元の岩手弁や勉強していたエスペラント語などをもとに作ったといわれる独自のオノマトペも愉快です。
★青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/462_15405.html
どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
山奥の小学校に転校生・高田三郎がやってくる物語、★「風の又三郎」の冒頭です。「どっどど どどうど…」と「ど」という力強い音をリズムに乗せて繰り返すことで、「青いくるみ」も「すっぱいかりん」も吹き飛ばしてしまう風の荒れている様子が伝わってきます。まだ熟していないくるみやかりんを吹き飛ばす、という自然の力の無情さも加わって、なにか人間には逆らえないもの、大いなる力の存在を感じさせます。
★畑中純公式ウェプサイト
https://x.com/KukitaniOnsen
漫画家・版画家 畑中 純の世界。 1977年『月夜』(話の特集)でデビュー。1979年「まんだら屋の良太」を週刊漫画サンデーにて連載スタート。以降、漫画作品の連載と並行し、版画家としても活動する。2007年より、東京工芸大学芸術学部マンガ学科教授をつとめた。2012年6月13日死去。62歳没。
★文字の絵本「風の又三郎」宮澤賢治/デザイン:吉田佳広
https://robundo.com/robundo/ichirin/archives/950
宮沢賢治の名作『風の又三郎』をもとに、グラフィックデザイナー吉田佳広が制作した「文字の絵本」。文字の形や配置を自在に操り、タイポグラフィによって物語の情感や風景を視覚的に表現している。絵本のように展開されるページ構成を通じて、物語の新しい読み方を提示するとともに、文字とデザインの関係性を体感的に示している。
★「やまなし」
二疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。
「クラムボンはわらったよ。」「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」
2匹のカニの兄弟が話している様子から始まる短編「やまなし」の一節です。「かぷかぷ」という不思議な笑い声のオノマトペ、どんな風に笑っているように想像するでしょうか?「やまなし」は賢治童話のなかでもとりわけ不思議なお話で、この一節に出てくる「クラムボン」は結局正体が分からないまま終わります。「青じろい水の底」という語から連想される揺らめく陽の光や細かに湧き上がってくる気泡などと相まって、なんとも幻想的な場面です。
★「佐川美術館」リニューアルオープン
524-0102滋賀県守山市水保町北川2891/077-585-7800
https://www.sagawa-artmuseum.or.jp/
同館は1998年に佐川急便株式会社の創業40周年記念事業の一環として開館して以来、日本画家・平山郁夫、彫刻家・佐藤忠良、陶芸家・樂直入の常設展に加え、折々に開催される企画展を通じて滋賀県内をはじめとする多くの方々に芸術に親しむ機会を提供してきました。2025年10月より始まった約9か月に及ぶ今回の改修工事は、開館以来となる大規模なものとなりました。老朽化が進んだ設備のメンテナンスに加え、数々の建築賞を受賞した建築美を損なわないよう配慮しつつ、時代とともに変化する美術館へのニーズに対応できるよう機能整備が図られました。
★魔法の美術館Ⅳ/2026年7月1日(水)~2026年9月6日(日)
https://www.sagawa-artmuseum.or.jp/plan/2026/04/post-175.html
三つある穴に話しかけると画面上に言葉が出現する。しばらくすると、足が生えて歩き出した。寄り添ってくれるような花、牙をむいた獣、広がっていく鳥のようになったりする。話しかけた言葉によって色や大きさは異なり、飾りが付いたりする。「飛行機」と話しかけてみたら、文字に羽が生えて飛び立っていった。「ワンワン」と言うと文字が茶色になり、耳や尻尾が現れた。語尾がはっきりしないと正しく認識しないことがあり、予想もしない現象も楽しめた。実際に発言した言葉が動く様子を視覚的に楽しみながら、★“言葉は生きている”を実感する。言葉を大切にしよう、好きな言葉、自分の名前、推しの名前を話しかけてみるなど、楽しみ方は無限です。
「kotonoha」Ponboks(本多大和)作
https://pook.studio/works/kotonoha/
#長浜国際芸術祭