解禁オノマトペ(10)虫の声③
★『枕草子』の作品名は後世★誰かが名付けたもので、意味については正確にわかっていません。そのため、多くの学者達のさまざまな説があり、有力な説は5つあります。
■引用説/『枕草子』には清少納言本人が書いた「あとがき」があります。あるとき、内大臣が、帝と中宮(皇后)・定子に、貴重な紙の束を献上しました。定子は清少納言に「帝はこの紙に『史記』を書き写していらっしゃるの。こちらは何を書けばいいかしら」と質問します。清少納言は★「枕にしましょう」と即答します。それを聞いた定子は「それなら、あなたにこれをあげます」と紙の束を清少納言に渡しました。
■普通名詞説/「枕」はしゃれだけには留まらず、掛詞になっているという説。寝具の「枕」に掛けられた別の意味とは、「枕草子」です。当時、「枕草子」という言葉は普通名詞として使われていました(その意味については諸説あり)。たとえば『枕草子』と同じ時代に書かれた『栄花物語』には、いろいろな色の錦を枕草子のように作ってと書いてあります。さらに『枕草子』は、作品名が後世で確立する以前では『清少納言枕草子(紙)』とも呼ばれていました。つまりあとがきでの清少納言の受け答えの意味は、「帝が『史記』を書くならば、こちらは「枕草子」を書きましょう」となります。
■日記帳説と歌枕説/「枕草子」という普通名詞の意味には諸説があり、有力なのが「日記帳説」と「歌枕説」です。清少納言は、これら2つのどちらかの意味を『枕草子』という作品名に込めたのではないかとも考えられています。日記帳説では、「枕草子」は枕元に置く日記帳や備忘録のような書物という意味です。『枕草子』のあとがきの続きで清少納言は、わたしの心の中だけで自然と考えることを、軽い気持ちで書きつけてあると言っています。『枕草子』が日記帳や備忘録として書かれていた可能性をうかがわせます。歌枕説では、「枕草子」は歌枕の解説書というような意味になります。歌枕とは和歌を詠むときのネタ(題材)のことです。和歌の技術が進歩していく平安時代、歌枕の辞書や解説書は貴族たちの必読書でした。「春夏秋冬」や「かわいいもの」など、さまざまな題材に触れて感想を語る形式の『枕草子』。これもまた、歌枕の説明を目的に書かれたものだと推測できます。知識人の清少納言に歌枕解説書を書いてもらえば、それを参考にして歌詠みができます。また『枕草子』は、定子あてに書いたものを一冊にまとめた書物ともいわれています。
■百人一首/小倉山荘
https://ogurasansou.jp.net/columns/
★藤原定家(1162~1241)は,子為家(1198~1275)の舅宇都宮頼綱(蓮生入道,1172~1259)から依頼され,古来の名歌を選び障子色紙に書き記した。この色紙が小倉百人一首のもとになったといわれている。
■続『小倉百人一首』あらかるた
出てくる虫といえば★きりぎりす。めずらしい歌題ではありませんが、なんと『万葉集』にはきりぎりすの歌は見あたらず、秋の虫では★こおろぎを詠んだ歌が七首あるだけです。
1552:夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこほろぎ鳴くも/2158:秋風の寒く吹くなへ我が宿の浅茅が本にこほろぎ鳴くも/2159:蔭草の生ひたる宿の夕影に鳴くこほろぎは聞けど飽かぬかも/2160:庭草に村雨降りてこほろぎの鳴く声聞けば秋づきにけり/2264:こほろぎの待ち喜ぶる秋の夜を寝る験なし枕と我れは/2271:草深みこほろぎさはに鳴くやどの萩見に君はいつか来まさむ/2310:こほろぎの我が床の辺に鳴きつつもとな起き居つつ君に恋ふるに寐ねかてなくに
・・・行く先々で出会うの「小倉山荘」、長岡京本店にも行ってみたい!
★長岡京「小倉山荘」本町店
541-0051大阪市中央区★備後町3-2-6★敷島ビル1階/06-6265-9021
https://ogurasansou.jp.net/store/2017/06/16/166/
★長岡京「小倉山荘」伏見店
612-8045京都市伏見区★南浜町271/075-621-7852
https://ogurasansou.jp.net/store/2017/06/16/148/
長岡京「小倉山荘」では創業以来、『小倉百人一首』の贈答歌を題材とした四季折々の菓子づくりを通して、皆様の絆結びのお手伝いに努めております。小倉百人一首で名高い藤原定家。その別荘として知られる小倉山荘。小倉山荘の屋号はそんな定家の雅な心を現代に引き継いだもの。京都嵯峨野★小倉山にほど近い長岡京に本店を置き、和歌と同じように人を想う心のこもったお菓子づくりを行っております。銘菓「をぐら山春秋」をはじめ、四季折々の宮人の心や小倉百人一首にちなんだお煎餅、おかきの数々は、商品というモノだけの枠を超えた心を伝える絆を深めるブランドとして全国の方々に愛されております。
