2025浄厳院への道(20) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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浄厳院「鐘楼」一層目の「土間」は「遺跡発掘現場」のイメージで構成するつもりですが、「土間」で忘れてはならないのが・・・高校の恩師「吉村尭先生」宅を紹介しておきます。
★「吉村家住宅」
583-0881羽曳野市島泉5-3-5
https://yoshimuratei.org/
吉村家住宅は、畿内の代表的な近世豪農の住居です。建物の一部には、桃山時代の書院造りの建築様式が残っています。元和元年(1615年)の大坂夏の陣でそれまでの建物を焼失し、直後に創建されたと考えられています。昭和12年(1937年)、主屋が民家としては最初に国宝指定を受け、昭和25年(1950年)には重要文化財に再指定されました。主屋は、何度も増改築を経て、原型がかなり崩されていましたが、昭和26年から28年に亘って解体復元修理により、約400年前の姿に復元されています。吉村家の祖は、近世以前よりこの地に住みついていたが、近世に入り帰農し、江戸中期以降、丹北、八上(現在の羽曳野、松原、八尾、大阪市)の両郡内十八ヶ村の大庄屋をつとめました。
★日本の伝統的な建築には、「土間」と呼ばれる独特の文化的な特徴があります。土間とは、家の中にある床がない空間のことで、地面がむき出しになっていたり、「三和土(たたき)」赤土・砂利・消石灰を混ぜて圧縮した土の床があったりします。土間は、主に玄関や玄室の近くにあり、外履きのまま出入りすることができる空間です。日本の家屋では、古くから土間が存在し、その起源は古代★竪穴式住居にさかのぼることができます。竪穴式住居は、地面を掘って住居空間を作り、その床は地面そのもの、つまり「土間」でした。時代が進むと、住居の形状は立体的なものへと変化し、畳や板の間といった新たな床材が登場します。土間は特別な位置づけを持ち続け、玄関や重い荷物を置く物置として用いられるようになりました。日本の住処は、靴を脱いでの生活習慣であり床材の選定は直接触れるものとして、耐久性や意匠性だけでなく★材質感を重視して選ばれています。日本にある床材として、土間、板の間、畳の間があり、いずれも★自然素材で作られ古くから親しまれています。古くから★日本の風土で育まれ親しまれてきた土間、板の間、畳の間は、現在の住まいにも和の感じられる日本らしい床材としてデザインに取り込まれています。