・・・大阪市立美術館はこれから改装に入りますが、改装を終えた京都市美術館へ。「人間浄瑠璃」「モリムラミュージアム」そして「迷宮劇場」、森村★三連発の仕上げです。と同時に新しくなった「京都市美術館」そして騒動になった「野外彫刻」を確認するという★「3つ」の目的を果すために、久しぶりの京都なのです。
《京都府立図書館》
606-8043京都市左京区岡崎成勝寺町/075-762-4655
https://www.library.pref.kyoto.jp/606-8343
日本で最初の公立図書館「集書院」を源流として、明治31(1898)年に、京都御苑内に設立されました。現在の場所には、明治42(1909)年に移転しました。平成7(1995)年の阪神・淡路大震災により図書館建物に深刻な被害がでたため、建物を新築することになった。ただし、★武田五一設計の建物についてはその文化財的価値を考えて建物のファサードが保存されることになった。新館は2000年に竣工し、平成13(2001)年に地上4階地下2階建の新館に建て替わりました。
★サンクンガーデンの「こもれび」が美しくなりました/2016.4.27
https://www.library.pref.kyoto.jp/?p=5930
当館の地階閲覧室に光を取り込んでいるサンクンガーデン(半地下式の庭)に設置している彫刻「こもれび」を、作者★抜水政人先生にメンテナンスしていただきました。彫刻を特殊な布で磨き上げて、蜜蝋をぬり、新たに生まれかわってます。ご来館の際、ぜひご注目ください!
【抜水政人】
1955鹿児島県に生まれる。1976嵯峨美術短期大学立体造形科卒業。1981京展出品。(京都市美術館、以後1996年まで)1983彫刻NOA工房を設立、あらゆる分野の仕事に取り組む。1986工房を現在の(西京区大枝沓掛町)に移す。1991二紀展出品。(東京都美術館、以後毎年)1991豊中景観水路公園モニュメント設置。1994京都彫刻家協会会員となる。1997京都府庁1号館ロビーモニュメント設置。2001★京都府立図書館サンガーデンに「こもれび」設置。
【土谷武】(1926~2004)
当初は具象彫刻を手がけていたが、1965年頃より抽象に移行。石や鉄を組み合わせて幾何学的な造形を構成。晩年には木材も用いて素材の緊密な組み合わせを造形的に表現した。2004年10月12日心不全のため死去。78歳。1926年、京都府生まれ。清水焼の窯元の長男だったが、家業を継がずに彫刻を志し、東京美術学校に入学。平櫛田中らに師事した。57年新制作協会会員となり、61~63年パリ国立美術学校に留学。スタートは裸婦・胸像などの具象であったが、留学先のパリで転機を得て、帰国後、抽象に転じる。個展以外にも、新制作展、現代日本美術展、また神戸、箱根の野外彫刻展で作品を発表。現代彫刻展(神戸)大賞、現代日本彫刻展(宇部)大賞、ヘンリー・ムーア大賞展優秀賞、平櫛田中賞など受賞多数。96年には紫綬褒章も受章。多摩美術大学教授や日本大学大芸術学部美術学科教授を歴任。代表作に「門」「植物空間」などのシリーズがある。
【富樫実】
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/19298
大規模改修のため2017年4月から長期休館している京都市美術館。この敷地内に設置してあった富樫実による野外彫刻《空(くう)にかける階段’88-Ⅱ》(1990)が、20年3月のリニューアル開館に伴い再展示されることが京都市議会文化環境委員会で明らかになった。撤去騒動を経て、京都市側は同館での再展示を決定。当初の外観を維持しつつ、作品内部に縦方向の鋼棒を複数本通し、建築基準法に則った強度を確保することで市と作者が同意したという。再展示に当たっては作品の根元部分を地中に埋め込み、新たにつくられる基礎部分と結合させるため、高さは従来の11メートルより2メートルほど低くなる。また展示場所については、万が一の場合に道路側に倒壊する可能性を鑑み、当初の展示場所から南東方向に移すという。なお再展示工事は★2019年4月に施工が開始され、8月までに完了する予定となっている。
https://www.city.tsuruoka.lg.jp/static/publicart/
1931年 山形県鶴岡市(旧櫛引町)に生まれる。1948年 岩手県一関市において、仏師佐久間白雲に師事し仏像彫刻を学ぶ。1957年 京都市立美術大学彫刻科(現・京都市立芸術大学)卒業。1963年 ユーゴスラビア国際彫刻家シンポジウムに日本代表として参加。1964年「空にかける階段」シリーズの制作を始める。1967年 フランス政府給費留学生選抜・毎日美術コンクール展にて大賞受賞。フランス政府給費留学生として、国立パリ美術学校彫刻科に学ぶ。フランス政府賀状コンクールにて大賞受賞。1974年 京都成安女子学園常務理事となる。1992年 京都府文化賞功労賞受賞。1993年 成安造形大学学部長となる。1996年京都美術文化賞、京都市文化功労者受賞。1999年紺綬褒章受章。★2019年11月25日逝去。京都市文化功労者、成安造形大学名誉教授、鶴岡市名誉市民。
・・・亡くなられる寸前に「再設置」されて、ホッです。
《京都市京セラ美術館》
606-8344京都市左京区岡崎円勝寺町124/075-771-4334
https://kyotocity-kyocera.museum/
昭和8年(1933)11月、昭和天皇の大礼を記念して開設。京都画壇をはじめとする近代日本画の名品を多数所蔵している。★2020年3月21日のリニューアルオープン後はコレクションルームが新設され、四季ごとの所蔵品を楽しめる。建築家の青木淳(同館館長)と西澤徹夫が改修を手がけ、日本で現存する公立美術館のなかでもっとも歴史ある建築の意匠を生かしながら、より開かれた美術館として生まれ変わった。本館は帝冠様式の外観をそのままに、建物の中心に位置する中央ホールを通って館内の各スペースや日本庭園などの外部施設へ往来できるようリノベーション。南回廊1階には、京都画壇の名品を中心に紹介する「コレクションルーム」を新設し、これまで使われていなかった2つの中庭を公開している。北回廊側はガラスの大屋根を介して日光が差し込む「光の広間」として開放。南回廊の中庭「天の中庭」では、新鮮な外の空気にふれられるスペースで収蔵品の展示やワークショップなどを行う。地下1階部分は、美術館の新たなシンボルとなるガラスのファサード「ガラス・リボン」が取り入れられ、パフォーマンスやイベントなどの野外活動にも活用される憩いの広場「京セラスクエア」を正面に見ることができる。また現代の表現に焦点を当てる展示室「東山キューブ」、新進作家を支援する「ザ・トライアングル」を新設。伝統と革新が交わり進化する「京都」を体現するような、様々な時代・ジャンルの芸術を発信する。
・・・新館へ。