氣になる玉手箱展(7) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《シャドーボックス》

シャドーボックスとは17世紀のヨーロッパで流行したデコパージュの技法の1つで、その後アメリカに伝わり、立体的に発展して出来たハンドクラフトです。デコパージュとはフランス語で、切り抜く、切り裂くなどと言う意味です。紙に描かれた模様や絵の切り抜きを貼って物の表面を飾り、コーティング剤を塗り重ねていく工芸です。17世紀中頃、ヨーロッパで広まり、フランス上流階級の婦人の間で流行しました。

・・・吉田さんの作品はとても人気です。若い学生さんが気に入られて、大きな作品はちょっと無理があったので、小さな作品を購入していただきました。

★「記憶の玉手箱」★

1995年1月17日 午前5時46分。阪神淡路大震災が発生し、私たちの大切なものを数多く奪っていきました。あの震災から、まもなく26年を迎えようとしています。

http://117notsudoi.jp/

震災でお亡くなりになられた方を追悼するとともに、震災で培われた「きずな・支えあう心」「やさしさ・思いやり」の大切さを次世代へ語り継いでいくため、2022年1月17日(月)に「阪神淡路大震災1.17のつどい」を、神戸市中央区の東遊園地で行います。

 

・・・作品は「記憶の断片」というタイトルで、阪神淡路大震災に捧げた作品です。

・・・東日本大震災に捧げる作品には、「ランドセル」を用いました。

《参考》「満月の夕べ」

"満月の夕"の中には被災地の"リアル"があった。例えば詞の中に出てくる「吐く息の白さが踊る」や「たき火を囲む」というフレーズ。それはその空気感が伝わるくらいの実に生々しいものだった。この曲を最初に聴いたときは、初めて被災地に入ったときのことを思い出しいくつもの情景が一瞬でフラッシュバックして蘇ってきたほどだった。地震の起こった1月、2月の神戸という場所は、とても寒い季節であった。港町であり六甲山系の山並みを望む坂の町でもある神戸。そこは冬場、晴れた日であっても午後ともなると"六甲おろし"と呼ばれる冷たい風が山から吹き下ろし、気温が急激に下がってくる街である。公園や校庭に避難した被災者やテント村で寝泊まりするボランティアたちは、陽が沈むと寒さしのぎにたき火を前に集まり、身を寄せ合っていた。すぐ横には倒壊した建物がそのままの姿である。そうした現場では火が最も恐ろしい存在なのだったが、同時にそれは一番温く有り難いもの、そして「場」であった。こうした被災地の現場の空気感や肌触りや匂いといったものは、その場に立脚しなければなかなか感じ取ることはできないものだろう。歌詞の中に出現するフレーズとは、そうしたもののシンボルであり、オブラートの無い「リアル」そのものであった。"満月の夕"の「満月」とは、地震発生日の夜の月がそうであったことに由来するというが、それと同時に共作者の一人であるソウル・フラワー・ユニオンの中川敬が想い浮かべていたもう一夜の原風景は、長田で観た或る夜の光景だという。

 

・・・けいはんな記念公園で開催された「月のアート展」出品作の裏面は、2021.3.11に捧げる作品です。

・・・「氣になる玉手箱展」では、ギャラリー内「防空壕」を「記憶の玉手箱」として常時公開しています。見学を希望される方は、スタッフにお声がけください。