新ムシムシ工作(8) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・堺・山之口商店街《玉手箱プロジェクト》の第3回「氣になる玉手箱」展(2022.1.10~26)に、これまで取り組んできている「ムシムシ工作大集合」も展示することにしました。けいはんな記念公園での展示がコロナ緊急事態宣言で断念せざるを得なくなったことのリベンジでもあります。

・・・これまで「氣になる玉手箱」展では、直接作品に「さわる、ふれる」「うごかせる」ことを重視してきました。さらに第3回展では「参加する」をコンセプトに加えました。

・・・「ムシムシ工作大集合」では、ただ見るにとどまらず「昆虫採集」(3匹まで持ち帰れる)してもらおうと考えています。ということで、またまた「ムシムシ」を大量生産しなければならないわけです。

 

《NEWS1》2021.9.29共同通信より

新種のゴキブリ化石3種、福井 県立恐竜博物館、勝山で発見

福井県立恐竜博物館や九州大などの研究チームは29日までに、同県勝山市北谷町にある約1億2千万年前(白亜紀前期)の「手取層群北谷層」から発見されたゴキブリの化石5種類のうち、3種を新種と特定したと明らかにした。チームによると、日本の白亜紀の地層から複数種のゴキブリ類が報告されるのは初。当時の進化を知る上で重要な情報という。研究成果はドイツの国際学術雑誌のオンライン版に掲載された。見つかった新種の化石は背中を覆っている「翅」の前側の部位で、長さ約6~10ミリ。福井にちなんで「ペトロプテリクス・フクイエンシス」などと名付けられた。

《NEWS2》雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2021年11月号より

日本でゴキブリの新種3種、発見者は自宅で50種を飼う「ゴキブリスト」

日本に60種ほどいるゴキブリ。害虫とされるが、人家に姿を現すのはわずかで、ほとんどの種は自然界で朽ち木などの腐食質を食べて生きている。2020年11月と2021年6月、日本産のゴキブリの新種が3種も立て続けに発表された。静岡県の磐田市竜洋昆虫自然観察公園の職員、柳澤静磨さんが法政大学の島野智之教授、鹿児島大学の坂巻祥孝准教授らと共同で研究して発見したものだ。3種とも“ 美麗種”とされるルリゴキブリ属で、大きさはそれほど違わないが、上翅に特徴的な模様がある。与那国島のウスオビルリゴキブリは不明瞭な黄赤色の帯、奄美大島などに生息するアカボシルリゴキブリは三つの黄赤色の紋、宮古島のベニエリルリゴキブリは基部の黄赤色の微毛と中央部の明瞭な黄赤色の帯が特徴だ。ウスオビとベニエリは絶滅のおそれがあるため、「種の保存法」に基づく緊急指定種に指定され、捕獲・殺傷・販売などが制限された。同法でゴキブリが保護されるのは初めて。「ゴキブリは嫌われていますが、生態系の一つのピースであって、分解者として重要な役割を担っています。自然を保護するには、生態系を広くとらえて保護することが必要です」と柳澤さんは話す。柳澤さんは自らを「ゴキブリスト」と呼び、自宅で国内外産の50種ほどを飼育している。だが、3年ほど前まではゴキブリが大の苦手だったし、幼い頃は昆虫図鑑のゴキブリも見たくないと、セロハンテープでページを貼り付けていたほどだという。柳澤さんをゴキブリストに変えたのが、2017年に仕事で訪れた石垣島で出合ったヒメマルゴキブリだ。この種の雌と幼虫はダンゴムシそっくりの姿をしていて、危険を感じると、ころんと丸まる。「それまでゴキブリに抱いていたイメージが完全にリセットされました」と柳澤さんは話す。その後は休暇ごとに沖縄などの離島へ採集旅行に出かけ、自宅で繁殖を始め、2018年からは職場の昆虫館でゴキブリ展を開催。そこでは50種ほどを展示し、アイドルグループさながらに「GKB48総選挙」を実施して来館者に「推しゴキブリ」を選んでもらっている。「よく見てもらって、おもしろい種類がたくさんいることを知ってほしい」と言う柳澤さんは、来年の展示に向けて構想を練り始めている。

★「美しいゴキブリ」宮古島で新種発見★初の法的保護

見た目の美しいゴキブリの新種を沖縄県の宮古島で発見し「ベニエリルリゴキブリ」と命名した、と鹿児島大学などの研究グループが発表した。絶滅の危機にひんしているとみられ、種の保存法の「緊急指定種」に指定された。ゴキブリが法的に保護されるのは国内初という。ゴキブリは人間に嫌われがちだが実は害虫は一部で、研究グループは「美しい種がいることも知ってほしい」という。宮古島では1990年代頃から、前羽の付け根に赤みを帯びた黄色の微毛、中央部に同じ色あいの帯状の紋様を持つ独特の美しいゴキブリがまれに見つかっていたという。既知の種とは特徴が異なり、研究グループはDNA解析の結果も踏まえ「ルリゴキブリ属」の新種と結論づけた。学名はユーコリディア・ミヤコエンシス。オスの全長は12.5~13ミリ。宮古島でのみ見つかっている。国内のルリゴキブリ属は、沖縄県の石垣島と西表島に生息する「ルリゴキブリ」の1種のみが知られていた。昨年11月、研究グループが鹿児島県の奄美大島など4島に分布する「アカボシルリゴキブリ」、沖縄県の与那国島にのみ生息する「ウスオビルリゴキブリ」の発見を発表。今回の1種を加え、国内は4種となった。今回のベニエリルリゴキブリは宮古島でも生息できる環境が非常に限られ、絶滅の危機にひんしているとみられる。野生のルリゴキブリ類はオークションでの取引もあり、新種として注目を集めると種の存続に悪影響となりかねない。そこでウスオビルリゴキブリとともに、種の保存法の緊急指定種として今月1日から3年間、捕獲や殺傷、販売などが禁止されることになった。ゴキブリは国内ではクロゴキブリ、チャバネゴキブリなどが人家でも見かける害虫として広く知られる。病原菌を運び、ふんや死骸がアレルゲンとなるほか、見た目の不快感などのため忌避されている。ただ研究グループによると、南西諸島から東南アジア、南アジアにかけて分布するルリゴキブリ属は、いずれも美しい青い光沢や、鮮やかなだいだい色の紋などを持つ「美麗種」。人家に入らず、森林の朽ち木の中などで“大人しく”暮らしている。国内に分布するゴキブリ62種のうち人家に定着しているのは6種で、残りは人間とほとんど関わらないという。ゴキブリは国内ではクロゴキブリ、チャバネゴキブリなどが人家でも見かける害虫として広く知られる。病原菌を運び、ふんや死骸がアレルゲンとなるほか、見た目の不快感などのため忌避されている。ただ研究グループによると、南西諸島から東南アジア、南アジアにかけて分布するルリゴキブリ属は、いずれも美しい青い光沢や、鮮やかなだいだい色の紋などを持つ「美麗種」。人家に入らず、森林の朽ち木の中などで“大人しく”暮らしている。国内に分布するゴキブリ62種のうち人家に定着しているのは6種で、残りは人間とほとんど関わらないという。研究グループの鹿児島大学農学部の坂巻祥孝准教授(害虫学)は「ゴキブリも生態系の1ピースであり、森林では分解者として重要。保護が必要と考えられる種には、たとえ人間が嫌うものであろうと適切に対応すべきだ。今回の発表により、多くの方に先入観なく自然を理解し、生き物を保護することへの関心を持ってほしい」と述べている。研究グループは磐田市竜洋昆虫自然観察公園(静岡県)、国立科学博物館、鹿児島大学、法政大学で構成。成果は日本動物分類学会の学会誌「スピーシーズダイバーシティー」に6月17日に掲載され、鹿児島大学などが7月5日に発表した。