《ユキノシタ》(雪の下、虎耳草、鴨脚草、鴨足草、金糸荷、学名:Saxifraga stolonifera、英: Strawberry Geranium)Wikiより
ユキノシタ科ユキノシタ属の植物。別名、イドクサ、コジソウ。山地の湿った場所に生育する草本で、観賞用に庭にも植えられる。脈に沿って縞模様の斑が入った円い葉をつけ、初夏に下2枚の花びらだけが大きな白い5弁花を咲かせる。細い枝を伸ばした先に、新しい株を作って繁殖する。春の山菜として食されるほか、薬用にも使われる。和名ユキノシタの語源については諸説ある。一説には、雪が上につもっても、その下に枯れずに緑の葉があるからとする説や、白い花を雪(★雪虫)に見立て、その下に緑の葉があることからとする説がある。このほか、葉の白い斑を雪に見立てたとする説、垂れ下がった花弁を舌に見立てて「雪の舌」とする説などがある。
《参考》「雪虫が教えてくれること」地層科学研究所より
https://www.geolab.jp/science/2004/11/science-018.php
雪虫は冬の季語でもあります。文字通り虫の呼び名なのですが、北海道では雪虫が飛ぶと一、二週間後には雪が降ると言われています。正式名称はトドノネオオワタムシといい、体が白い綿で覆われた★アブラムシの仲間です。樹木の根から吸汁する害虫とされています。春にモクセイ科のヤチダモやアオダモなどに寄生し、夏から秋にかけてトドマツの根につきます。晩秋には再びモクセイ科の樹木に戻っていきます。雪虫は体長が数mm程度で、体を覆う綿のために強風の日には飛ぶことができません。そのため移動性高気圧に覆われて風が弱くなった時を見計らって雪虫がトドマツから飛び始めるのです。高気圧が通り過ぎた後には強い冬型の気圧配置となり雪が降りやすくなる、こういったことから「雪虫が飛ぶと雪が降る」と言われるのでしょう。ただ、雪虫が季節を感じるメカニズムについてはまだまだ謎が多いようです。温度変化や日の長さの変化、あるいは雪虫の餌となるトドマツ樹液の成分の変化も関係するのではないかとも言われています。
・・・今回の「山上公園」行きは、虫探しが大きな目的でもあります。ムシシ
《室生山上公園芸術の森》
633-0421奈良県宇陀市室生181/0745-93-4730
https://www.city.uda.nara.jp/kouen/kyouiku/leisure/kouen/murouartforest/news/geijutsnomori.html
アートアルカディア計画のシンボル事業として整備されたもので、道の駅とは対になる施設です。(道の駅が『地』をイメージして創られているのに対し、当公園は『天』をイメージして創られています。)彫刻家★井上武吉氏(平成9年逝去)の構想を、ダニ・カラヴァンの手によって空間全体が彫刻作品となっています。地すべり対策後の跡地を活用し、地すべり対策の視点と地域振興(山の上のモニュメント構想)の視点から、彫刻家ダニ・カラヴァンがデザイン監修を行ってきました。このため、整備にあたっては、公園(カントリーパーク)の事業手法を取り入れたため、やむを得ず「山上公園」の名称を使っているが、通常の公園とは性質が異なり、完成したものはダニ・カラヴァンの芸術作品となっています。このため、「芸術の森(ArtForest)」としてのコンセプトを明確にしながら、現在は作品としての維持管理に制約はあるものの細心の注意を払いながら管理を行っています。
★緊急事態宣言発出のため、令和3年6月20日(日曜日)まで宇陀市外にお住いの方の入園を制限させていただきます。また、コロナウイルス感染拡大防止のため、来園時の「マスク着用」の徹底をしていただき、室内(施設棟・ビジターセンター)でのお食事はご遠慮ください。ご不便をおかけしますがご理解、ご協力をお願いいたします。
http://www.city.uda.nara.jp/sanzyoukouen/concept/
《NEWS》2021.5.30産経新聞より
イスラエルの環境彫刻家、ダニ・カラヴァン氏死去、90歳 世界文化賞「ネゲヴ記念碑」「大都市軸」
自然や都市など環境と一体となった壮大な作品で知られ、第10回高松宮殿下記念世界文化賞(彫刻部門)の受賞者でもあるイスラエルの環境彫刻家、ダニ・カラヴァン氏が29日、同国テルアビブで死去した。地元メディアが伝えた。90歳。イスラエル建国前の1930年、テルアビブで生まれ、著名な造園家だった父親の影響を受けた。フィレンツェ(伊)やパリ(仏)で絵画とフレスコ画を学び、米ニューヨークで舞踏家、マーサ・グレアムらの舞台美術を手がけた。その後、彫刻家のイサム・ノグチやブランクーシらの影響を受け、環境彫刻へと表現を展開していった。それらは砂漠や公園といった環境と一体になった大規模なもので、抽象的なかたちが特徴。「私の作品は他の場所に移せば死んでしまう。置かれた場所で息づくのだ」と生前語っていたように、その場所から着想して制作され、陽光や木や水、風も含めて、訪れる人が全身と五感で感じられるものを目指していた。カラヴァンの国際的評価を不動のものにしたのは、テルアビブ近郊の砂漠の高台にある「ネゲヴ記念碑」(63~68年)。自身の経験から平和への思いは強く、スペイン・ポルトボウの岸壁に向かって鋼製の箱を設置した「パッサージュ ヴァルター・ベンヤミンへのオマージュ」(90~94年)では、ナチスの手から逃れてこの地で死んだ哲学者を悼んだ。他の代表作に、パリ近郊の都市、セルジ=ポントワーズを貫く全長3キロ以上、制作約40年にわたる「大都市軸」などがある。日本でも、札幌芸術の森美術館(札幌市)や★室生山上公園芸術の森(奈良県宇陀市)、霧島アートの森(鹿児島県湧水町)などに周囲の自然を取り込んだ作品がある。
・・・合掌
《参考》「七ツ井戸」/橿原市観光協会より
https://www.kashihara-kanko.or.jp/spot/093.html
昔からここは「山本のお大師さん」と呼ばれ信仰されてきた。今から約1100年前此処に雨露だけを凌げるのうな一軒のあばら屋があったそうです。ある日貧しい身なりの坊さんのような人が立ち寄りこの家の老婆に「水を少々・・・」と乞うたが、「昔からこの辺りは水が不自由で難儀な所です」と老婆は言ったが、近くに桜川という小川があり、その水を汲み急いで帰ってきてその坊さんに「この水は冷とうございます。どうぞ。]と差し出した。旅人は旨そうに頂いたのである。暫くして旅人が持っていた杖で地をトントンと突くと不思議なことにそこから水が湧き出したのである。今まで水で苦労してきた村人は大変喜んだそして此処を「杖突き井戸」「お杖の水」とも呼んだそうだ。ある日村人たちが此処に水の出る事を教えて下さった人は・・・と思案している時、一人の黒染めの衣を着たお坊さんが通り、その方が「弘法大師(空海)様だと教え、大事にお祀りしなさいと」言って立ち去った。村人たちは有難やと喜び感謝しながら井戸の側に小さな祠を建て、井戸から出た石を「お大師さんの形見」として祀り、大師堂としたのである。お堂も姿を変えながら今日に至り、今でも由緒ある「お水」を頂に来る人が絶えません。畝傍山の周辺には六つの井戸が掘られ、お大師さんの「七ツ井戸」と伝わっているが、現在も使用されてるのはこの井戸だけである。
・・・いろいろな地域に「弘法の七つ井戸」があるようですね。さらに「七不思議」というものも。
http://mitsue-kanko.jp/sightseeing/%E6%95%B7%E6%B4%A5%E4%B8%83%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0/
《波型の土盛り》棚田の宿「ささゆり庵」より
https://sasayuri-ann.jp/ZAO/RES/murou_art_forest/index.html
主園路から分岐して、古くからこの場所にあった「弘法の井戸」へと人々を導き入れるための並木と波形の遊歩道。この遊歩道の幅は、主園路部分では広く井戸に近づくにつれて狭くなっていくが、井戸の方から振り返ると並木の線が平行に見える。これは遠近法による目の錯覚であり、旧室生村出身の彫刻家 故井上武吉氏がたびたび彼の作品に用いた表現である。そのため、作家は意図的にこの表現をつかい、井上氏に捧げるオマージュとしたいと考えている。不思議な身体的体験ができる場所である。両脇に植えられている木は★ベニカナメモチ(レッドロビン)。"
《ベニカナメモチ》
漢字表記:紅要黐(べにかなめもち)
別名:ベニカナメ/アカメモチ
学名:Photinia glabra/Beni kaname
英名:Japanese photinia
・新芽の紅色が美しく、他の植物の緑色と鮮やかなコントラストを作ることができることや、他の庭木とは風情が異なり洋風住宅にも馴染むとして、かつては垣根に利用されることが多かった。
・カナメモチの変種で、カナメモチ自体も新芽は赤いため混乱しやすいが、カナメモチのうち特に新芽の紅が強いものをベニカナメとして区別している。さらに、同じような葉を持つレッドロビン(セイヨウカナメモチ)という品種もあり、素人では見分けをつけにくい。
・初夏に小さな白い花を咲かせ、冬には赤い実を付けるが、一般家庭では多くの場合、刈り込んで育てられるためこれらを見ることは少ない。
★レッドロビン:病害虫に強いとしてより多く垣根に利用される品種。ベニカナメモチよりも葉が大きく、新芽の紅色が濃いが、枝ぶりはやや荒い。
・オオカナメモチ:中国や台湾に分布する品種で、ベニカナメモチあるいはレッドロビンよりも、はるかに葉が大きい。日本では庭木としての利用はあまりなく、植物園で見掛ける程度。葉が古くなると紅葉して落ちるのも特徴。
《らせんの竹林》
"直径約17m・深さ4m らせん状の竹林を壁伝いにぐるぐる回りながら地下へともぐってゆくと、そこからトンネル状の通路が伸びており、徐々に地上へと舞い戻る。開かれた空間から閉じられた空間、地上と地下、明と暗という複雑な空間体験を楽しめる場所。
・・・「らせん」好きです。私は、まず地下にもぐって「らせん」をまわって地上へ。へそ曲がり?いえいえ「北ゲート」から素直に行けば、そうなるんです。