《キイチゴ属》(学名:Rubus L.)Wikiより
バラ科の属の1つ。キイチゴ(木苺、懸鉤子、Bramble)と総称される。ラズベリー (Raspberry)、ブラックベリー (Blackberry) などの栽培種群に代表される、数十〜数百種(研究者により大きく違う)が属する。ほとんどは小柄ながら木質化した茎を持つ低木で、一部に匍匐性のものや草本がある。茎や葉に棘を持つものも多い。雌蘂は多数の心皮からなり、それぞれが独立した果汁を含んだ粒の形になる。したがって、果実はそのような粒の塊に見える。果実は食べられるものが多く、いわゆる野いちごは大部分がこの属のものである。キイチゴ属は分化が激しく雑種も多いため、種の認定には諸説ある。大きく数十種にわけそれぞれに多数の亜種や変種を認める説や、細かく数百種にわけそれらをいくつかの亜属や節に分類する説などがある。
★「ナガバモミジイチゴ」(長葉紅葉苺 バラ科キイチゴ属)
東日本ではモミジイチゴが見られ、西日本で見られるのは近似種のナガバモミジイチゴである。日当たりの良い林道脇・斜面等でよく見かけ、森林伐採後に集団をなすこともある。棘があるため、藪漕ぎには困るが、枝が一方に向かって広がり、絡み合わないのが救いである。主に西日本に分布し、朝鮮、中国からも知られる。変種のモミジイチゴは東日本に分布する地理変異種である。葉がやや幅広いことで本種と区別されるが、葉の形はやはり変異が多く、確実な区別は難しい。根は地下で横に伸び、あちこちから茎を出す。茎は立ち上がるが先端では次第に横に伸び、枝を出して平面状に広がる。茎には棘が多い。葉は地域・個体によって違い、カエデのように浅く裂けるか、全体に縦長な形になるなど変異が大きい。ただし生育状態等で大きく変わり、裂けない葉を出す場合もある。花は4-5月、白い5弁の花を、単独で枝先につける。花は細い柄で下を向き、葉陰に咲く。初夏に実る果実はいわゆるキイチゴ状で★黄色、または薄いオレンジ色。甘みがある。
《ヒカゲチョウ》(学名 Lethe sicelis)
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されるチョウの一種。日本固有種で、離島を除く本州・四国のほぼ全域(ただし東北地方北部では山地のみ)と、九州の一部に分布する。北限は青森県十和田市周辺、南限は熊本県阿蘇市。阿蘇山周辺の分布域は飛び地状になっている。その分布域の多くはクロヒカゲと重なるが、クロヒカゲは4島に分布し、山地を中心に分布するため低地ではあまり見られず、首都圏・近畿圏の都市部には分布しないのに対し、本種は東北地方北部および九州では分布域が限られるが、関東以西の本州および四国では低地から山地にかけて分布し、ジャノメチョウ亜科の中でも比較的よく見られる。現在は亜種の分類はされていないが、かつては九州産は亜種 L. s. vanelial Fruhstorfer, 1909 とされていた。なお、朝鮮半島でも記録があるがその真偽は定かでない。
《クロヒカゲ》(Lethe diana)
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されるチョウのひとつ。暗い林内をすばやく飛んでいる茶色い“蛾”、と思われるものは本種であることが多い。篠地のある暗い林などで生活し樹液を吸って生活している。あまり翅を開くことは好まないものの、ひなたぼっこをする時などは翅を半分開く姿なども見られる。翅表はこげ茶色一色であるが、裏は茶色の濃淡に蛇の目紋を配置したもので★シックなデザイン。後翅中央に毛が生えているものは雄である。なお、学名の「diana」は★月の神(ディアナ)」という意味をもつ。
《参考》「クロヒカゲモドキ」(黒日陰擬/擬黒日陰 Lethe marginalis)
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されるチョウのひとつ。ヒカゲチョウグループの古形遺存種とされる。同属のクロヒカゲと非常によく似かよっているが、本種は全体的にやや大きく、翅外縁がさらに丸みを帯び、前翅裏の先端部にある眼状紋は3つ(★クロヒカゲ・ヒカゲは2つ)である点で区別可能。タケ科をメインの食草とするクロヒカゲ・ヒカゲと違い、食草はアシボソ・チヂミザサ・サイドガヤススキ・オオアブラススキなどのイネ科植物。卵は葉の裏に1個から数個産みつけられる。越冬態は4~5齢幼虫。
・・・いろいろ調べた結果、美しい~「月の神」だと信じたい?
・・・生き物の宝庫、すべての自然に「イノチ」が輝いている。
・・・その「イノチ」と「アート」が一体になる、素晴らしい、としか言いようがない。