・・・母が元気なのは嬉しいのだが、出歩いてこけて「骨折」そして「入院」。そのようなことを繰り返し、みるみる身体はもとより認知力も衰えていく。
・・・退院時に、医師より母が埋め込んでいた「ボルト」をいただいた。どうして?とも思ったが、せっかくなので持ち帰り、「写経」だけでなく「ボルト」も作品にとりつけることにした。
・・・自分の入院経験も作品化してみることにした。人間ドックに行けども、ほとんど何も異常は見つからない。興味本位に「MRI検査」を受けてみることにした。
《MRI》磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略です。エックス線は使用せず、強い磁石と電磁波を使って体内の状態を断面像として描写する検査です。特に脳や脊椎、四肢、子宮・卵巣・前立腺といった骨盤内の病変に関して優れた検出能力を持っています。MRIに似た言葉で、MRAあるいはMRCP、これはMRI検査に含まれる検査の種類の略語です。MRAは血管を描写する手法、MRCPは胆のう・胆管・膵管を描写する手法のことをさします。
《未破裂脳動脈瘤》破裂前の脳動脈瘤です。脳動脈瘤とは脳動脈の血管壁が薄くなったりもろくなることで、そこが膨らんで血液が入り込みコブのような形状になります。このコブのことをさします。脳動脈瘤の★原因は残念ながら解明されていませんが、高血圧や喫煙、遺伝などが関連していると考えられています。また、この脳動脈瘤が破裂すると★くも膜下出血となります。くも膜下出血は脳卒中の中でも最も予後が悪いといわれており、約1/3の方は死亡、約1/3の方は後遺症を生じ、残りの約1/3の方しか社会復帰できない恐ろしい疾患です。
・・・予期せず「脳動脈瘤」が発見され、急遽「カテーテル」手術をうけることになった。
《血管内治療:コイル塞栓術》コイル塞栓術は血管内治療のため、足の付け根から細い★カテーテルを入れて、X線透視画像を見ながら、脳の血管にまで到達させ、瘤の中にコイルをくるくると詰めていきます。このコイルにより瘤内の血液が血栓化し、瘤内に血液が流れ込んでくることを防ぎます(=脳動脈瘤の破裂を防ぐ)。また脳動脈瘤頸部(正常血管との境界)が広い場合は、コイルが正常血管に逸脱してしまう可能性があるため、金属の筒状の“ステント”を併用することで、頸部が広い脳動脈瘤でもコイルが逸脱しなくなります。
・・・病院・薬嫌いの私としては、不幸中の幸い? しばらくした頃、突然に叔父が亡くなった。「くも膜下出血」であったと聞かされ、人間ドックなど検査の重要性が身に染みた。その後、年一度の検査は欠かさず行くようにしている。