・・・コロナウイルス感染拡大防止「緊急事態宣言」下において、子どもたちの自由な活動が制限されています。仕方のないことではありますが、そろそろ「息切れ」「タネ切れ」になってきたように思います。「玉手箱プロジェクト」では、そのような子どもたちやご家族にむけて、「工作応援団」として身近な素材を使っての工作を提案してきました。
・・・もちろん、絵や工作が★苦手な子どもたちも多いことでしょう。だからこそ、その苦手を克服した時には「感動」が待っているのです。それを実現するためには当然、大人たちのサポートが必要です。最大のサポートは★「いっしょにやる」こと、寄り添うとは★共に悩み考え、苦労と感動を共有することです。そういう意味では、絵や工作の★苦手な大人の存在が重要で、その姿(背中)こそが子どもたちに勇気と自信を与えます。どうぞ、苦手な大人たちに、★今こそ立ち上がっていただきたい。きっと「アート」は、身も心も解放してくれるアイテムになると思います。
《NEWS》2021.2.9エネルギーフロントラインより
やめようマスク「ポイ捨て」環境汚染も
https://ene-fro.com/article/ef187_a1/
新型コロナウイルス感染症の拡大が始まってから1年ほどたった今、マスクを着用することがあたり前の世の中になった。しかし、そんなマスクの需要の増加に伴い、思わぬ弊害が発生している。廃棄されたマスクが環境汚染を拡大したり、野生動物に死をもたらす脅威になったりしているのだ。環境保護団体「OceansAsia」は、新型コロナウイルスが流行した2020年に、★15億枚以上の使い捨てマスクが世界中の海に破棄されたと発表した。その報告書によると、昨年の世界マスク生産量合計520億枚のうち、少なくとも約3%のマスクが海に流出しているということだ。重さにすると4680~6240トンにも及ぶ。一般的に、使い捨ての不織布マスクの多くは、プラスチックの1種である★ポリプロピレンが原材料として使われている。海洋プラスチックごみのリサイクル団体であるWFO(Wast free oceans) によると、プラスチックである使い捨てマスクは自然分解するまでに約450年はかかるとされている。世界最大規模の自然環境保護団体であるWWF(World Wide Fund for Nature)によると、毎年100万以上の海鳥と、10万匹にのぼる海洋哺乳動物やウミガメが、破棄されたプラスチックを誤飲、誤食した事が原因で死亡している。また、世界経済フォーラム(WEF)は報告書、「The New Plastics Economy」で、現状のペースでプラスチックごみが増え続ければ、2050年までに★海中のプラスチックごみは魚の量を上回るという試算を発表した。海に破棄された使い捨てマスクは、紫外線や波の影響を受けて徐々に小さなプラスチックの粒子となる。5mm以下になったプラスチックは、「マイクロプラスチック」と呼ばれ、海の生態系を崩す原因になっている。マイクロプラスチックは非常に小さいため、海洋生物は餌であるプランクトンと勘違いして食べてしまう。その結果、消化器官の内部がプラスチックで傷つけられたり、栄養失調になったりして死亡してしまうのだ。さらに、海洋生物はプラスチックの粒子を食べることで、有害な化学物質を摂取している。環境省の「平成28年度海洋ごみ調査の結果」では、マイクロプラスチックは、残留性有機汚染物質(POPs)と呼ばれる海中の有害化学物質を吸収しやすいことを発表している。そのような有害な化学物質の中には、魚の肝臓障害を引き起こすものやホルモン失調を引き起こし、生殖を妨げるものがあると明らかになっている。(参考:WWFジャパン「海洋プラスチック問題について」)。また、海の小さな生物がマイクロプラスチックを取り込み、食物連鎖で魚や海鳥に取り込まれていくことから、有害化学物質が多くの生き物の体内に蓄積する可能性も懸念されている。
・・・レジ袋の有料化そしてマスク着用の奨励、脱炭素社会をめざしつつ放射性廃棄物海洋投棄。いったい私たちは何をしているのだろう?何をめざしているのだろう?小さな「ムシ」になって考えてみよう?
《蝶の切り紙》
・・・まず「手」で★「ちぎる」という方法から始めてください。
・・・★「ハサミ」で「切る」と、シャープで美しい蝶を作ることができます。様々な色、素材で試してください。★「リサイクルはさみ」を使用すれば、ペットボトルやアルミ缶など硬い素材も切れますが、くれぐれも★ケガをしないように注意が必要です。
《参考》「プラスチック」/日精樹脂工業株式会社HPより
https://www.nisseijushi.co.jp/plastics/plastics1.php
めざましい科学と技術の進歩は、私たちにさまざまな夢と、大きな可能性をあたえてくれます。プラスチックも、そうした現代の科学と技術の力が生み出した、最も魅力にあふれた素材のひとつです。プラスチックとは、熱や圧力を加えることにより成形加工のできる、高分子物質のことです。この高分子物質には、天然樹脂と合成樹脂がありますが、ふつうプラスチックというときには、★石油から生まれた合成樹脂のことをさします。私たちの貴重な資源である石油が、科学の力によって次々と姿を変え、ペレットと呼ばれる米粒状のプラスチック原材料になります。そして、このペレットを成形加工することによって、プラスチック製品が生まれます。さまざまな成形方法の中で、プラスチックを精密に合理的に成形する最も優れた方法が、射出成形機による成形方法で、今ではプラスチック製品全体の2/3以上が、射出成形機によって生み出されています。液体から米粒状の種に、そして小さな種から無限の「かたち」へ。まるで進化するように、自由自在に姿を変えていく不思議な素材・プラスチック。NISSEIの射出成形機と高度な成形技術が、あらゆるプラスチックの形をつくりだしています。鉄や木、ガラスといった従来の天然素材にかわり、私たちの生活の中の、さまざまな場面で活躍しているプラスチック。プラスチックとは、どのような素材で、どんな特徴を持っているのでしょうか。
《参考》物質の名称で用いる場合の「プラスチック」 (英: plastic) という表現は、元来「可塑性物質」 (英: plasticisers) という意味を持ち、主に金属結晶の分野で用いられた概念を基盤としており、「合成樹脂」同様、日本語ではいささか曖昧となっている。合成樹脂と同義である場合や、合成樹脂が「プラスチック」と「エラストマー」という2つに分類される場合、また、原料である合成樹脂が成形され硬化した完成品を「プラスチック」と呼ぶ場合、多様な意味に用いられている。よって、英語の学術文献を書く場合、「plastic」は厳密性を欠いた全く通用しない用語であることを認識すべきで、★「resin」(樹脂、合成樹脂)などと明確に表現するのが一般的である。1835年に塩化ビニルとポリ塩化ビニル粉末を発見したのが最初といわれる。初めて商業ベースに乗ったのは、1869年にアメリカで開発された★セルロイドである。これはニトロセルロースと樟脳を混ぜて作る熱可塑性樹脂だが、植物のセルロースを原料としているので半合成プラスチックと呼ばれることがある。セルロイドはもともと、アフリカゾウの乱獲による象牙の不足を受けたビリヤード・ボール会社の公募によって商品化されたものであり、ビリヤードボールをはじめフィルムやおもちゃなどに大量に使用されたが、非常に燃えやすく、また劣化しやすい性質があるため次第に使用されなくなった。本格的な合成樹脂第一号は、1909年にアメリカのレオ・ベークランドが工業化に成功した★ベークライト(商品名)といわれている。フェノールとホルムアルデヒドを原料とした熱硬化性樹脂で、一般にはフェノール樹脂と呼ばれている。その後、パルプ等のセルロースを原料として★レーヨンが、石炭と石灰石からできるカーバイドを原料にポリ塩化ビニルなどが工業化された。戦後、石油化学の発達により、主に石油を原料として多様な合成樹脂が作られるようになる。日本では、1960年代以降、日用品に多く採用されるようになる。1970年代には工業用部品として使用可能なエンジニアリングプラスチックが開発され、1980年代には更に高度なスーパーエンジニアリングプラスチックが使用されるようになった。これらの合成樹脂は金属に代わる新たな素材として注目されている。
《PETボトル》PETボトルリサイクル推進協議会HPより
https://www.petbottle-rec.gr.jp/more/characteristic.html
原料はポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethyleneterephthalate)という、石油からつくられるテレフタル酸とエチレングリコールを原料にして、高温・高真空下で化学反応させてつくられる樹脂のひとつです。PETは1941年にイギリスのJ.R.Whinfieldらによってその製法が見出され、1948年に★ポリエステルとして市場に登場しました。以来、合成繊維やテープ素材など幅広い用途に用いられています。
・・・さて、次回より本格的に「虫々プロジェクト」を開始します。多くの方々の参考になれば幸いです。