・・・「ゲンゲ」という名前が気になって調べてみますと、
「紫雲英(ゲンゲ)」の由来は、レンゲソウが咲き誇る畑が「紫色の雲」のように見えることが由来です。中国語で“花”を意味する「英」を付けて「紫雲英」になりました。由来は、移入時の★漢名を充てたもの。レンゲソウを漢字で書くと「蓮華草」。★蓮の花に似ている草花との意味で名付けられました。また、英語名の「Chinese milk vetch(直訳:中国のミルクのソラマメ属)」。羊がレンゲソウを食べると★たくさん乳を出すことが名前の由来になっています。レンゲソウの花言葉「私の苦しみを和らげる」「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「あなたは私の苦痛を和らげる」「心が和らぐ」「私の幸福」「感化」。現在のように薬が豊富でなかった時代は、様々な植物が民間薬(薬草・漢方)として使われていました。レンゲソウもまた、そのひとつ。花や茎、根の薬効が人々の役に立っていたようです。レンゲソウによって★痛みや苦しみから解放された人々の気持ち、これが由来となり上記のような花言葉が付けられました。レンゲソウという名前は、花が蓮の花に似ていることが由来となっています。蓮の花といえば、仏教でいう「極楽浄土に咲く花」。苦しみや悲しみから解放される極楽浄土にちなみ、「私の苦しみを和らげる」「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「あなたは私の苦痛を和らげる」「心が和らぐ」「私の幸福」「感化」という花言葉になったそうです。レンゲソウが誕生花に当てられている日にちは、3月1日、★3月3日、3月7日、3月12日、3月20日、3月22日、4月8日、4月13日、4月18日、7月3日、8月22日、8月31日です。
・・・私の「誕生花」だった、嬉しい。さて、応仁天皇陵古墳外濠外堤の「菜の花」を紹介しましたが、
《菜の花(なのはな)》
アブラナ科アブラナ属の花の総称。特に★アブラナまたはセイヨウアブラナの別名としても用いられる。また、★菜花(なばな)は、ナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、ザーサイなどアブラナ科アブラナ属で主として花を食するものをいう。なお、アブラナ属以外のアブラナ科の植物には白や紫の花を咲かせるものがあるが、これをさして「白い菜の花」「ダイコンの菜の花」ということもある。アブラナは★菜種油の原料となる。また、菜の花の菜とは食用の意味であり、菜の花とは食用の花の意味である。食用の菜花には、葉が柔らかく花茎と蕾と葉を利用する在来種と、葉が厚く主に花茎と葉を利用する西洋種がある。コウタイサイなど中国野菜由来の新品種も登場している。野菜としては足が早いほうなので、保存する場合は加熱してから冷蔵する事がある。ビタミンCやミネラルが豊富な緑黄色野菜であり、アク(シュウ酸)はホウレンソウの20分の1以下なので、調理にあたっては茹ですぎないことがポイントとされる。
●菜種油(なたねゆ、なたねあぶら、英: rapeseed oil)
主にセイヨウアブラナから採取した植物油脂の一種。食用及び食品加工用に使われる。かつては灯火の燃料としても利用された。2016年の全世界における植物油の生産量は、パーム油・大豆油・菜種油・ひまわり油の順で★3番目となっている。日本では菜種油が食用油の全生産量の6割を占めている。
●キャノーラ油 (英: canola oil)
菜種油のうち、品種改良によって融点が比較的高いエルカ酸(エルシン酸)とグルコシノレートを含まないキャノーラ品種から採油されたものである。カナダで開発されたためこの名が付けられた。したがって、菜種油とキャノーラ油は厳密には同じものではない。一方、日本の食用向けの国産油は主にエルカ酸を含まない無エルカ酸品種から搾油されているため、菜種油の呼称が一般的である。菜種油は天ぷらに使うと独特の風味があり、日本をはじめ東アジアで古来から食用とされてきた。 一方、アメリカでは食用が禁止され、認可されたのはキャノーラが流通しだした1985年である。アメリカで菜種油を禁止していたのは、従来品種から採取した菜種油には、過剰摂取により心臓障害を誘引するおそれがある融点が33.8℃と高い不飽和脂肪酸であるエルカ酸(またはエルシン酸)残基が40%程度含まれているためである。中でもエルカ酸は全脂肪酸残基の40%以上に達し、油を多用するアメリカ型食生活ではリスクが高かった。
●油粕(あぶらかす、油糟)
アブラナなどの農作物から油を搾り取った残渣である。主に肥料として、一部は家畜の飼料として使われる。日本で流通している油粕は菜種から油を採った菜種粕(なたねかす)が多い。他に綿の種から油を採った綿実粕(めんじつかす)、茶実から油を採った茶実粕(ちゃじつかす)、大豆の実から油を採った大豆粕(豆粕)などがある。かつては、胡麻や荏胡麻の実から採ったものも用いられた。
《NEWS》2017.3.31
堤防の菜の花は、遺伝子組み換え植物かも/文:田中淳夫(森林ジャーナリスト)
春の花と言えば、サクラとともに思い浮かぶのが、菜の花。
とくに、河川敷や堤防などが菜の花に埋めつくされたかのような景色を見かける。黄色い絨毯模様は、ある意味圧巻だ。だが、なぜ河川敷や堤防に菜の花が咲き乱れるのだろう。誰か種子を散布しているのか。また一種類の植物だけが繁茂してよいのだろうか。少し調べてみた。まず菜の花と呼ぶのはアブラナ科アブラナ属の花全体で、アブラナ、カラシナ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー……と広く指す。ちなみに菜花と呼ぶと、主として若芽を食するものをいう。それも野菜として特化した1種類ではなく、幅広い種が栽培されているようだ。ただし河川敷に生える菜の花のほとんどは、セイヨウアブラナ、セイヨウカラシナのようだ。そして河川敷に菜の花が生えだしたのは、そんなに昔ではなく、1960~70年代に広がったらしい。わりと最近の景観なのだった。なぜ、この時代に急に菜の花が河川敷に広がったのだろうか。もともとアブラナは種子を絞って油を、カラシナなどは芥子を採るために栽培されてきた。江戸時代からナタネ栽培は一大農業作物だったのである。ただ明治になると、在来種のアブラナより油の採れるセイヨウアブラナに取って代わった。昭和に入る頃には、ほとんど西洋種に置き換わったようだ。しかし戦後になると、わざわざ栽培して種子を採取し、そこから油を絞ることはほとんどなくなった。最初から種子を輸入した方が安くて簡単だからである。現在では、主にカナダなどからの輸入が多い。食用油の原料として年間200万トン以上を輸入している。ところが栽培されなくなった時期から、各地の河川敷・堤防に菜の花畑が登場してきた。かつて栽培されていた菜の花が放棄される過程で種子が河川に流れ出して流域に拡散したと想像できるだろう。皮肉にも菜の花が栽培されなくなったことが、野生化を進めたのだ。実は、それを助けたのが、堤防などで行なわれる草刈りらしい。主に春秋に2度3度と行なう草刈りによって、菜の花のライバルを取り除くことになり、早春に生長する菜の花が繁茂するきっかけをつくったというのだ。また刈った草を現地に残すと堆肥化して土を肥やす。アブラナ科植物は富栄養化した土地を好むことから適応したとも考えられる。また最近は、自治体などが河川敷や休耕田に菜の花畑の景観を作り出そうと種子を散布して咲かせる地域もあるようだ。さらにまちおこし的に種子を採取して菜種油を絞る試みもある。一方で、野菜としての菜花が人気を呼ぶにつれて、菜の花を栽培するところも出てきた。菜花の収穫量は、日本全国で5000トンを越えるまでになっている。これらも菜の花の野生化のきっかけになるだろう。菜の花が春の景観を作り出し、菜花も収穫できるのなら有り難いじゃないか、と思わぬでもないが、実はやっかいな問題が起きている。まず、自然界で繁茂しているほとんどが外来種であること。加えて雑種化が進んでいることだ。アブラナ科は、自然界でも異種間交配しやすいらしく、たとえばアブラナとセイヨウアブラナ、さらにカラシナの雑種が生れて形態だけで区別がつきづらくなっている。さらに問題なのは、セイヨウアブラナは遺伝子組み換え種子の可能性が高いことだ。カナダなとでは普通に使われている。しかも非組み換え種と交雑して遺伝的な拡散が起きる。ほかの遺伝子組み換え植物(ダイズやトウモロコシなど)と異なって、野生化が容易なだけにやっかいな状況にある。両種は見た目だけでは区別がつかないが、遺伝子汚染は深く静かに進行している可能性がある。また菜の花が生える富栄養化した土にはミミズなどが増え、それがモグラやノネズミを増やす、すると堤防が弱くなる……という指摘もある。そのため菜の花を刈り取って芝に換える動きもある。私は、モグラの穴が本当に堤防の強度に影響を与えるのかちょっと疑問だが……。ともあれ★春の風物詩になっている菜の花畑も、いろいろ問題を抱えているようである。
★超有用な外来植物の野生化が進む…日本の自然に影響はあるか/文:田中淳夫(森林ジャーナリスト)
5月に入ったから、もう菜の花の季節は過ぎているだろうが、多少とも名残を感じることができるかもしれない……。ところが、意外なことに目に入ったのは、菜の花の黄色より、紫である。堤防の岸辺一面が、明るい紫色の花に覆われている。わずかに残った菜の花も、この草花に押しやられていた。近づいて観察すると、葉からマメ科の植物だとわかるが、すぐに種名が思いつかない。こうしたところに生えるマメ科の草と言えば、通常ならカラスノエンドウが候補に上がるだろうが、花穂の形は全然違う。もしかしてヘアリーベッチ?と思いつく。ただ、あまり自信がないので、その場でスマホで検索してみた。ビンゴ!というほどのことではないが、ヘアリーベッチの写真と一致した。ヘアリーベッチ、和名ビロードクサフジである。ただ近縁種スムーズベッチ(★ナヨクサフジ)も含めて総称しているところがあるので、正確な種名はわからないが、いずれにしても外来種だ。ここではひっくるめてヘアリーベッチとしておく。気になって、各地を走りながらチェックしてみた。すると大和川だけでなく、支流の竜田川や富雄川沿いにも、繁茂しているところが多くあった。川沿いが多いが、ときおり公園緑地などでも見かける。ある箇所に捨てられたプランターから繁殖した痕跡があった。どうも人がヘアリーベッチの苗もしくは種子をばらまいたらしい。それが増水などで下流へと広がったか。さらにネットで確認すると、ヘアリーベッチは全国に広がっているようだ。ヘアリーベッチの野生化……ちょっと複雑な気持ちになる。というのも、ヘアリーベッチはなかなか有用な植物だと思っていたからだ。それに私も、食生活でお世話になっている。ヘアリーベッチは西アジアからヨーロッパに自生する、つる性の越年性草本である。秋、もしくは早春に種子を散布すると、2か月程度で繁茂し花を咲かせる。あまり土質を選ばず、耐寒性も強い。茎の長さは2m以上に伸びるが、地面を這うので高さは数十センチ程度だ。だからあまり「草ぼうぼう」の光景にはならない。マメ科ならではの根粒バクテリアを持ち、空中の窒素を固定する能力がある。おかげで土壌を肥沃化する。だから水田の作付け前にヘアリーベッチ栽培が推奨される。花が咲き終わった頃に土にすきこむと分解して施肥効果が高まる。レンゲとよく似た役割だ。海外では牧草としても使われているそうだ。しかしレンゲにはアルファルファタコソウムシという外来の害虫によって花を食われる被害が広がっている。そのため養蜂などでレンゲ蜜を採取できなくなりつつあるが、ヘアリーベッチはその代わりになる。この害虫にやられず、蜜もレンゲ以上に採れるからだ。我が家では奈良産のヘアリーベッチのハチミツを愛用している。レンゲに似たくせのない爽やかな蜜で、お気に入りなのである。このハチミツ、もしかして大和川などに生えたヘアリーベッチからミツバチが集めたのか?ところでこの草が注目されているのは、施肥効果や蜜源だけではなく、雑草を寄せつけない力があるからだ。ほかの植物の生長を抑制する物質を出すアレロパシー効果があるのだ。しかも繁殖が早い。50種の植物を対象に比較した結果、ヘアリーベッチのみが完全に雑草を抑えることができたという。そこで耕作放棄地や遊休地に生やすと、その土地一面を覆い尽くして、ほかの草を寄せつけない。そして夏には枯れるから、後始末しないで済むとされる。耕作を諦めた農地は全国的に増えているが、草刈りをしないと雑草が繁茂してブッシュ化してしまうだろう。そこから害虫が大量発生したり、樹林化してしまったりする。農地にもどそうとしたら大変な労力がかかる。そこでヘアリーベッチを使って、草刈りの手間をなくすことができれば大いに助かる。また果樹園の地表に生やして下草を抑制したり、スイカ、メロン、カボチャなどの野菜畑のビニールマルチ代わりにも利用されるそうだ。除草剤を使わずに雑草を抑え、しかも窒素を固定して肥料にもなるわけだから、有機農法を行うのに非常に有力な武器となる。耕作放棄地だけでなく、遊休地や河川敷など草刈りが大変な場所でも有効かもしれない。そこでヘアリーベッチの利用に、補助金を支給する自治体も増加している。このように、非常に有用な植物であることは間違いない。しかし、だ。外来の、アレロパシーの強い植物が野生化して大丈夫だろうか。ヘアリーベッチが分泌するのはシナアミドという成分だとされる。除草効果や殺菌効果のほか、種子休眠覚醒効果などがあるとされる。ただ放牧していたウシやウマなどが食べて中毒症状を起こした報告もある。なお種子には青酸配糖体(シアン化物と糖が結合した物質)が含まれ、少ないながら死亡例もあるそうだ。日本の場合はウシなどよりも、近年はヤギやヒツジを河川敷に放して草刈りに利用する試みが各地で行われているから、その場合に注意が必要かもしれない。なにより繁殖力が非常に強いだけに、急速に繁茂が広がれば、本来そこに生育していた在来の植物が駆逐される恐れは強い。同じ外来種である菜の花(セイヨウカラシナなど)も駆逐され、河川堤防も春先には紫一色になるかもしれない。実際、農水省の指定する「適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)」に指定されている。これは産業上は有益な種だが、適切な管理を取らないと問題を引き起こすとされる外来種である。ニジマスなどのほか、植物ではキウイフルーツなどもその仲間だ。ヘアリーベッチは、すでに野生化しているのだから「適切な管理」が行われていないのは間違いない。このまま増え続けていいのか?しかし★その有用性も捨てがたいから、何がなんでも排除しろとも言えない。悩ましい外来種が増えている。
・・・ただ「キレイ」だけではすまないのだが、我々素人にはいかんともしがたい。すべての責任を専門家や行政・政治家に押し付けるつもりはないけれど、なんとか考えて方向性をだしていただきたい。
《ナヨクサフジ》
学名:Vicia villosa/科名:マメ科ソラマメ属/分類:一年草/花期:5~6月
春も終わりに近付き、初夏の香り漂い始めた頃に開花します。野原や河原などに繁茂する帰化植物です。群生していることが多く、鮮やかな紫の色の塊が視界に飛び込んできて、その美しさに目を見張ります。在来種のクサフジによく似ていることが、ナヨクサフジという名前の由来です。漢字では「弱草藤」と書きます。
・・・家では、
《デンドロビウム エンジェルベイビー グリーン愛》
科属名:ラン科デンドロビウム(セッコク)属、多年草着生ラン
学名:Dendrobium
原産地:帯アジア、オーストラリア、ニュージーランド原産
別名:デンドロビューム、デンドロ
花言葉:わがままな美人・華やかな魅力・思いやり・謹厳実直
・・・白い花も、美しい。