・・・新年初めての、電車での外出です。「緊急事態」スレスレの状況での展覧会開催ですから、心してかからなければなりません。(コロナにはかからないように)せっかくの外出なので、少し寄り道をしました。
《富士フイルムイメージングプラザ大阪》
542-0076大阪市中央区難波2-2-3御堂筋グランドビル2階/050-3385-4500
https://imagingplaza.fujifilm.com/osaka/
★高桑常寿写真展「ジンバブウェの音楽家達」
2021年1月6日(水)~18日(月)
1991年秋、初めてアフリカの大地を踏みしめた。5ヶ月の旅で出会ったアフリカの人々とその風土は、僕に取り憑き、何度も足を向けさせることになってしまいました。アフリカの人々にとって、歌と踊りとリズムは生活そのものであり生きる原点でもあるのだと。これを伝えねばならない。僕に取り憑いた魂は無言で強要します。大荷物になる大型の4×5判カメラを手にしてアフリカに向かへと。4×5インチのフィルムにはアフリカのミュージシャンの魂が写し込まれ、B0大のプリントはその魂を発散してくれる。日本人が失いつつある生きる根源を感じ、一人一人と向きあう。否、僕が失いつつある生きる根源を再生させてくれるのです。アフリカのミュージシャンの魂に浸っている中、沖縄の唄者にも同じ魂を感じてしまった。4×5判カメラを手にして沖縄、八重山、宮古島にも通うことになりました。こうして撮影したアフリカのミュージシャン、沖縄の唄者の写真展は合計16回を数えますが、ジンバブウェへの思いは切れることなく心に巣付いていたのです。2019年12月、27年ぶりのジンバブウェに帰り着きました。ショナ人の音楽と出会い直すことで還暦をすぎた今、新たな魂の根源に出会う旅、幸福な時間を共有する旅でもありました。ショナ人の★ムビラ(親指ピアノ)は祖先と交信する楽器。ムビラを奏でる精霊にまた出会うことができたのです。今回のお供は4×5判以上の解像度を持ちながら年齢に優しい富士フイルムのGFX 50Rになりました。今年2月に帰国後大容量のデータの解像度に驚愕させられながら70人ほどのポートレートを整理しました。被写体となってくれたミュージシャンの演奏動画も記録してあります。ショナ人の魂を共有できる写真展を開催したいと考えています。
《参考》「カリンバ」と「ムビラ」の違い
http://www.mbira.jeez.jp/about-mbira
カリンバは即興的であるのに対し、ムビラは、既に演奏方法が決まっているショナの伝統曲を弾く、という事、また、カリンバは音楽を楽しむための楽器ですが、ムビラは、音楽を楽しむのに加えて、ショナが精霊たちに祈るための楽器であり、信仰と結びついている、という違いがあります。”ムビラ”という名前は、実は、正規名称ではなく、正規式名称はムビラ・ザヴァジムです。ザヴァジム、というのは、”先祖のための”という意味で、”先祖のためのムビラ”それが、よく知られる”ムビラ”の正式名称です。ムビラ、というのは、現地ジンバブエでは、ムビラのような形状を持つ楽器の総称です。カリンバやムビラ、という名前ですが、これは、スワヒリ語やショナ語のimbaという言葉からきている、という説があります。imbaとは、歌う、という意味です。それに、“kal”をつけるとカリンバになる。ムビラの場合は、imbaの活用形で、“imbira“という言葉があります。imbiraとは、〜のために歌う、という意味です。これに”i”を取り除くと、mbiraになります。ムビラの名前は、この言葉からやってきた、という説が、現在、有力です。つまり、mbiraとは、〜のために歌う、ということ。
《参考》御堂筋の側道片側が閉鎖、万博に向け歩行者空間に整備
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kensetsu/0000518775.html
大阪のメインストリート・御堂筋の道頓堀橋北詰交差点から難波交差点までの側道約200mが、工事に向けて12月3日から閉鎖。歩行者空間として整備されることが2020年11月18日の大阪市長定例会見で発表された。大阪市の繁華街、キタの梅田とミナミの難波を結ぶ大きな幹線道路の御堂筋。5車線の車道の両サイドを植裁帯と側道で構成され、車道は合計7車線もある。今回整備される側道は、大阪を代表する観光名所であるグリコネオンサインや「大阪松竹座」などがある区画に面する部分でもあり、現在も多くの人が行き来している。工事では側道の片側(東側)をつぶして、歩行者空間に切り替え。これにより歩行空間が広がり、自転車通行空間も整備され、安全で快適な空間になる計画だ。工事に取り掛かるのは、2021年1月初旬から。5月頃に完成を予定している。また工事に先立ち、すでに整備が完了している千日前通りから難波駅前までの歩行者空間で11月28日から社会実験『御堂筋チャレンジ2020』が実施。周辺の利用者の行動歴などを検証するという。12月12日からは道頓堀川から千日前通りの東側区間も追加される予定で、道路空間にベンチなどを設置し利活用状況や歩行者の通行状況などが検証されるという。大阪の松井一郎市長は、「御堂筋を世界に誇れる空間にし、都市の成長をけん引するストリートとしてポテンシャルが上がる。今回の取り組みは周辺の商店街と連携し、歳末に向けていろいろなイベントとの相乗効果で、御堂筋を起点とした周辺エリアの活性化の契機にしたい」と期待を寄せた。府では、2025年の『大阪・関西万博』を目標に、この道路空間を市役所の手前の淀屋橋交差点まで整備する計画となっている。
・・・今回の開催について、いろいろな意見や状況もあり若干出品者が少なくなりました。
・・・私の作品タイトルは「KOBU(瘤)」です。
・・・これまでの作品も表裏両面にせいさくしてきましたが、今回初めて壁から離して、クルクル回転できるように展示をしましたので、どうぞ自由に回してご高覧ください。1月12日(火)までてす。