・・・この時期、年末年始も「不要不急」の外出はもちろん、旅行なんてとんでもないわけですが、だったらいっそ「ネット(ブログ)」旅行でも企画してやろうかと考えたわけです。いつ行けるかわからない、ひょっとしたら一生行けないかもしれないミュージアムを、「栞(しおり))づくりを楽しみながら、夢膨らませられたら幸いです。まず今回は「新潟」に行ってみます。
《砂丘館》【売店よりお知らせ】没後30年記念
951-8104新潟市中央区西大畑町5218-1/025-222-2676
https://www.sakyukan.jp/2018/09/6030
冊子『洲之内徹と新潟』を再販します。「砂丘館」で★2007年に開催された「越後を愛した美術評論家 没後20年『洲之内徹と新潟』展」にあわせ発行された冊子を10年ぶりに再発刊。佐藤哲三、佐藤清三郎、田畑あきら子、峰村リツ子、木下晋、栗田宏・・・・新潟の画家たちを愛した洲之内徹と新潟との関わりをひもとく一冊。あらたに別冊付録つき。
●『洲之内徹と新潟』 A5b版16頁
●執筆:関川夏央、大倉宏 ●デザイン:上田浩子
●編集・発行:砂丘館(初版2007年10月25日)
●別冊:大倉宏『洲之内徹の最後の時間』付
●販売価格 600円
※お申込み(E-mail):sakyukan@bz03.plala.or.jp
・・・もちろん尊敬する洲之内徹さんの貴重な資料ですから、迷わず注文しました。「ぜひ新潟へ」と書かれた手紙が添えられた冊子が届き、きっといつかはと誓った?のでした。
★支店長役宅から芸術・文化施設へ
日本銀行新潟支店は大正3(1914)年の開設(全国10番目)。支店長役宅は当初西堀前6番町にありましたが、柾谷小路の拡幅にかかり現在地に移転しました。敷地面積約523坪、延べ床面積役152坪。新築に要した経費39,752円(現在の3〜4億円)。8代から37代まで30人の支店長が居住しました(平成11年10月まで)。平成11年保有資産見直しを図った日本銀行が役宅を売却することとなったため、新潟市が取得し、平成12年6月から一般公開されてきました。平成17年指定管理者の公募がおこなわれ、7月から芸術・文化施設として新潟絵屋・新潟ビルサービス特定共同企業体による管理運営がスタートしました。自の視角による「自主企画展」を柱に、音楽、舞踊、芸能などの「芸術文化の催し」、季節のしつらいや日本の伝統に親しむ「生活文化の催し」などの自主事業をおこなうほか、伝統ある空間を一般にも開放(貸出し)しています。自主事業は新潟市内にある画廊★「NPO法人新潟絵屋」が企画運営しています。
951-8068新潟市中央区上大川前通10番町1864/025-222-6888
・・・アクセスを見ますと「新潟駅」万代口からタクシーで約15分(約3km)となっています。「大阪」から「東京」そして「新潟」で約5時間少々かかります。「大阪」から「金沢」そして「新潟」で行くとなんと7時間少々。金額の問題もありますが、やっぱり「新幹線」を利用して「東京」経由が妥当でしょう。しかし飛行機なら2時間弱、日帰りも可能だけど無理せず一泊。
《参考》「北陸新幹線」
2015年(平成27)3月14日時点で、高崎駅 - 金沢駅間が開業している。また、高崎駅以東については、全定期列車が上越新幹線(高崎駅 - 大宮駅)および東北新幹線(大宮駅以南)の一部区間を経由して東京駅まで乗り入れている。金沢駅 - 敦賀駅間は2012年(平成24年)に着工され、2022年(令和4年)度末に開業する予定である。しかし、2020年(令和2年)11月になって国土交通省は工事の遅れから1年半程度の開業延期が必要と「与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(与党PT)」の会合で報告しており、工期短縮とコスト縮減について改めて検討されている。なお、未着工区間である敦賀駅 - 新大阪駅間については、2019年(令和元年)5月に環境アセスメントのための概略ルートが公表されている。
《参考》「洲之内徹と現代画廊~昭和を生きた目と精神」
2014年4月12日~6月8日/於★新潟市美術館
洲之内徹『気まぐれ美術館』。その書き出しは、新潟の「横雲橋の上の雲」から始まった―。
文学者、画廊主、美術収集家として知られる洲之内徹(1913-1987)は、1961年より小説家・田村泰次郎から引き継いだ現代画廊で、個性あふれる数多くの作家を紹介しました。また、雑誌『芸術新潮』に14年間(1974-1987)165回にわたって、美術エッセイ「気まぐれ美術館」を連載し、その独特の語り口は多くの熱心な読者を獲得し好評を博します。洲之内は「五十代の終わり頃から六十代にかけての十年余り、私の身の上に起ったことのすべての背景には新潟がある」と振り返っていますが、特に1969年以降、新潟との縁が深まり、阿賀野市・出湯温泉の石水亭を定宿に度々新潟を訪れて、佐藤哲三や田畑あきら子、峰村リツ子、木下晋など、多くの新潟ゆかりの作家たちも現代画廊の展覧会や「気まぐれ美術館」で取り上げました。洲之内の没後、手許に遺された作品群は、現在「洲之内コレクション」として★宮城県美術館に収蔵されています。本展覧会は、このうちの半数をこえる作品のほか、彼の著作の中で語られた作品や、現代画廊の初期にかかわる作品、洲之内が画廊経営を引き継いだ後の作家の作品など、56作家約190点と関係資料により展示構成いたします。洲之内徹という昭和を生きた一人の人間の目と精神を通して、戦後の新しい近代美術史像が生成されていく過程のひとこまを垣間見ると同時に、なぜ人はかくも美術に愛着をもつのか、という問いにあらためて思いをはせる機会ともなるでしょう。
《新潟市美術館》
951-8556新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9/025-223-1622
・・・「砂丘館」から歩いてすぐのところにありますので、ぜひ立ち寄りたいですね。
《宮城県美術館》
980-0861仙台市青葉区川内元支倉34-1/022-221-2111
https://www.pref.miyagi.jp/site/mmoa/
★令和2年度第3期コレクション展示
2020年9月16日(水)~2021年1月12日(火)
特集:長谷川潾二郎
https://www.pref.miyagi.jp/site/mmoa/exhibition-20200916-p01-01.html
★洲之内コレクションの中でも伝説的な逸話を持つ人気作品《猫》の作者として、テレビや雑誌に取り上げられるなど、近年ふたたび注目を集めている長谷川潾二郎(1904~1988)。父・清がジャーナリスト、兄・海太郎が小説「丹下左膳」の作者・林不忘、弟の濬と四郎も作家という文学一家で知られ、当初は自身も探偵小説を手がけました。その作品は江戸川乱歩にも認められますが、やがて潾二郎は絵画に専念。平明な写実表現でありながら、静謐でどこか幻想的な美しさの漂う独自の画境を極め、愛好家や一部の識者から高い評価を受けました。遅筆で寡作、画壇からも距離を置き、孤高とも言える脱俗の制作態度を貫いた長谷川潾二郎の知られざる画業を、当館では、2010年の大回顧展で紹介しました。今回の特集では、その回顧展以来、久しぶりに当館所蔵の潾二郎作品全てを出品。昨年度新収蔵作品を加えた計7点を展示し、その魅力をご紹介します。
・・・「新潟」も遠いけれど「宮城」も遠い、当分はネット旅行でガマンするしかないなあ。