天理へ(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《天理市庁舎》基本設計:営繕部/実施設計:東畑建築設計事務所

https://ssl.muramoto.co.jp/results/contents/00000030

1984(昭和59)年に完成した現在の市庁舎、屋根は銅板でできています。「歳月とともに将来、緑青(ろくしょう)がふいた時、大和青垣の山々の緑の曲線を表わしたい」というデザイン。美しい山並みが連なる大和平野にそびえ立つ市庁舎。尖塔は機能性を真面目にそして合理的に追求した結果の姿であり天理市のランドマークとしての役目も果たしている。

http://www.city.tenri.nara.jp/

市役所の敷地内には姉妹都市であるチリのラ・セレナ市から寄贈されたモアイ像のレプリカがあります。

 

・・・過去において「大学ミュージアム」というブログ展開もしましたが、秋(紅葉)のキャンバスっていいよねえ。

 

《天理高等学校》設計:内田祥三(1885~1972)

632-8585奈良県天理市杣之内町1260/0743-63-7691

https://www.tenri-h.ed.jp/

https://www.tenri-h.ed.jp/2bu/?page_id=179

本校舎正面玄関昭和12年完成。本校舎は東京帝国大学★内田祥三博士(第14代総長)の設計になる。その後、内田博士はおやさとやかた建設の設計顧問をされ、この千鳥破風の屋根がおやさとやかたに引き継がれた。

 

《天理大学(Tenri University)》

632-8510奈良県天理市杣之内町1050/0743-63-9001

https://www.tenri-u.ac.jp/index.html

1949年に設置された。人間学部、文学部、国際学部、大学院の学生が学ぶ杣之内キャンパスは、豊かな緑に囲まれた広々とした敷地に、世界的に名高い天理図書館や天理参考館をはじめ、学生一人ひとりの豊かな人間性と知性を育むにふさわしい先進の施設・設備が整えられています。

 

《天理大学1号棟(旧天理外国語専門学校本館)》

設計:武田五一(1872~1938)、岩崎平太郎(1893~1984)

天理大学の前身である天理外国語学校の校舎として1926(大正15)年竣工。奈良県下初の鉄筋コンクリート造。

【岩崎平太郎】明治26年(1893)に奈良県吉野郡下市町に生まれる。吉野工業学校建築科を明治44年(1911)に卒業し、京都府社寺課に勤務し古社寺修復業務に携わる。大正4年(1915)に京都府時代に出逢った京都府の建築顧問で、京都高等工芸学校教授★武田五一に誘われ、サンフランシスコで開かれた太平洋博覧会の日本館建設のために渡米する。大正10年(1921)に吉野に戻って以来、吉野を拠点に建築活動を開始する。昭和6年(1931)に奈良県土木課営繕係の建築技手となり、昭和12年(1937)に奈良市内にて建築事務所を開設する。そして、昭和59年(1984)に91歳の生涯を終えた。

 

《天理図書館》設計:坂静雄(1896~1989)

https://www.tcl.gr.jp/

蔵書は約146万冊で、国宝、重要文化財、重要美術品を含む和漢洋の貴重書、古典籍も多数収蔵されている。建物は1930年(昭和5)に新築された。東京帝国大学図書館館長の姊崎正治からミネソタ大学図書館の設計プランの提供を受けこれを参考に設計されている。設計は京都帝国大学教授の坂静雄、実施設計は島田良馨、施工は小坂井組である。運搬作業や基礎工事の一部は「ひのきしん」と呼ばれる天理教信者の労働奉仕で賄われた。その後蔵書の増加に伴い1963年(昭和38)に当初と同じ坂静雄の設計、竹中工務店の施工で東館が増築された。建物は当時最新の知見を元に建築され、増築を経ているものの80年以上を経た2014年現在も内外装ともほぼ当初のまま使用されており、歴史的な図書館建築として価値の高いものである。

 

★「開館90周年記念展」/2020年10月19日~11月8日

今秋、天理図書館は昭和5年の開館より90年の星霜を数えます。この期を祝して「天理図書館開館90周年記念展-新収稀覯本を中心に-」展を開催いたします。これは、平成22年に催した「天理図書館開館80周年記念特別展」に次ぐもので、それからの10年間に収蔵した資料に焦点をあてました。館蔵の国宝・重要文化財に指定されている資料の断簡、書簡や原稿などの自筆資料、また絵画や地図など、国内外の様々な分野の資料を展示いたします。これらをご清覧いただくことで、古典への関心を呼び起こし、書物文化の奥深さをより身近に感じていただくとともに、本館の活動にさらなるご理解を賜れば幸いです。