手風琴 | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

・・・偶然でしょうか、「玉手箱プロジェクト」の新作として、木箱で「アコーディオン」を作ってみようかと思いつき、参考に(孫のためにと)玩具のアコーディオンを購入したのでした。「蛇腹」を作ろうかと思っているのですが、なかなか手ごわくて。そうこうしている時に、

 

【JAZZ週報】2020.10.29/文:富澤えいち(ジャズ評論家)

手風琴の底力を示す還暦を迎えたcobaソロ公演

2020年10月19日「coba solo tour 2020 The Accordion」@ 日本橋三井ホール

3月に予定されていたツアー東京公演が、満を持して実施されました。★アコーディオンという、古風で武骨な楽器を逆手に取り、ポピュラー音楽の最前線に踊り出て、新風を巻き起こし続けるcobaの、43作目となる『The Accordion』。“無駄を一切省いた”というこのアルバム、確かにどこを取ってもcobaのアコーディオンしか聴こえてこないという、アコーディオン1台で臨んだ意欲作。そのリリース直後からスタートするはずだった発売記念ツアーが、新型コロナウイルス感染症対策を考慮して延期となり、ようやく実施の運びとなった次第です。もちろん、会場人員定数の50%制限、入場時の検温、手指の消毒、場内でのマスク着用といった、ガイドラインを遵守する可能な限りの対応をとっての開催で、不安なく開演を待つことができました。2部にわたって繰り広げられたステージは、文字どおり“独演会”。もっとも、バンドがいてもトークを含めた進行をすべて本人が仕切るステージングをしてきたcobaだけに、違和感も物足りなさもさほど感じない、というのが正直なところなのですが、唯一の違いはアコーディオンのサウンドのセッティング。セカンド・セットで彼がミュゼット・アコーディオンを持ち込んで、それまで使っていたアコーディオンとの違いを説明して「そうだったのか!」と気づいたのですが、全般にドライと呼ばれるリードのチューニングで当夜の演奏を構成しようとしたのは、ミュゼットのトレモロ・チューニングだとソロではトゥ・マッチだと判断したからではないか、と。大型で重いミュゼット・アコーディオンは、アコースティックな線の細さを解消して独自のcobaサウンドを創るうえで欠かせない“相棒”だったはずですが、バンドの大音量に負けない発音に気遣う必要のないソロであれば、乾いた音質のほうが表現を広げることができる──。エモさと佗びを臨機応変に切り替えて曲の世界観を築いている、というのがボクのcobaに対する印象だったのですが、それが曲の旋律や構成を軸にして展開されていると思っていたこれまでに対して、彼の胸に抱かれているアコーディオンからダイレクトに発していると気付かされたのは、ソロという無伴奏であるがゆえだったわけです。もちろんそれが、通算43作品というキャリアのなかで磨かれてきたテクニックとセンスによるものであることも忘れてはならないのですが(特に左手で紡ぎ出すベースラインのすばらしさに魅せられたのはソロならではでしょう)、逆にこれほど“裸のcoba”を出せてしまったことに、次のステージを見据えた“布石”があったのではないかと思っています。アンコールの★「上を向いて歩こう」変奏曲も圧巻の、新たなステージへの一歩を印象付けるステージでした。

 

・・・知らなかっただけに、飛びつきました。早速CDを2枚購入し、聴き始めたところです。

 

・・・いやあ、結構はまります。アコーディオン1台でも、あきさせない。超絶テクニックというか、やっぱりハートが伝わってくるんです。いいなあと思ったら、音楽ならとにかく聴いてみる。アートなら観に行く。作品なら描いてみる。ということですよね、躊躇せずに。

 

・・・失礼ながら、ちょっとかわいいお顔なんですが、撮り方によってはむっちゃカッコイイ。

 

・・・このCD聴きながら、素敵な玉手箱(ジャバラの作品)を制作したいと、意気込みだけはスゴイです。ははは