日本の和と心 | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・今回の主題派大作展のテーマ(主題)が「和」ということで、「Fuji」をモチーフ(動機)に制作を続けているわけですが、「和」ということについて気になるニュースがありましたので、

 

《NEWS》2020.7.25毎日新聞より

8メートルの巨大ウサギ、野を駆ける★あさご芸術の森に新顔、アルミ製/兵庫

個性的な野外彫刻が点在する兵庫県朝来市多々良木のあさご芸術の森のポケットパークに新顔がお目見えした。2019年の「第8回あさごアートコンペティション」(朝来市主催、毎日新聞豊岡支局など後援)で大賞に選ばれた彫刻家★大西治さん(57)、雅子さん(59)夫妻=京都府京丹波町=の「USAGI sunshade―SAKURA」。野を駆けるウサギをアルミニウムで表現した作品で、全長8メートル、高さ3・5メートル、奥行き2・5メートル。表面には桜模様を施し、★日本の和の心と季節をイメージしている。全国から応募のあった44点の中から大賞に選ばれた。

 

 

《あさご芸術の森美術館・あさご芸術の森》

679-3423兵庫県朝来市多々良木739-3/079-670-4111

http://www.city.asago.hyogo.jp/0000002314.html

同コンペティションは12年に創設され、野外彫刻と屋内作品を交互に募っている。19年は野外彫刻の番だった。実物の十数分の一のマケット(模型)で応募し、大賞作品のみ実物大で制作される。USAGIは、複数あるポケットパークのうちの宮ノ下公園に設置された。あさご芸術の森美術館の赤曽部美鶴館長は「異空間の作品だが、周囲の自然にも溶け込んでいる。ぜひ間近で見てほしい」と話している。

http://www.city.asago.hyogo.jp/category/2-7-1-0-0.html

あさご芸術の森美術館は、広大な野外彫刻公園と屋内の美術館によって構成される、新しい芸術空間です。美術館は、雄大なロックフィルダム(関西電力多々良木ダム)の直下に位置し、展示室とアトリエ室、芸術等の情報を提供する情報コーナーがあり、朝来市出身の文化勲章受章者★淀井敏夫氏の生涯作品を屋内外に常設展示するほか、あさご芸術の森大賞展や全国こども絵画選抜展等の展覧会、チャイルドアートキャンプ等のワークショップによる教育普及活動を展開します。春、夏、秋、冬、四季それぞれにさまざまな表情を見せる自然や芸術との対話を、このあさご芸術の森で、お楽しみください。

 

 

【大西治】1962大阪府生まれ。1985京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。1987京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。

【大西雅子】1960大阪府生まれ。1984京都市立芸術大学美術学部構想設計科卒業。1986京都市立芸術大学学院絵画専攻修了。2012京都市立芸術大学大学院博士課程。

【大西野々】1992京都府生まれ。2011東京藝術大学先端芸術表現科入学。2015東京藝術大学先端芸術表現科卒業。

《主な展覧会・賞歴》

【大西治・雅子】

2007大西治・雅子の連名で作品発表を始める。京大桂キャンパス作品設置

2009★越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭出展、第3回高瀬川彫刻展(京都)出展

2010あいちトリエンナーレ2010 長者町企画コンペ展

2011「青い鹿」個展 ギャラリー恵風(京都)★神戸ビエンナーレ2011しつらいアート国際展 奨励賞

2012越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭出展 水と土の芸術祭(新潟市)出展

2014丹波篠山まちなみアートフェスティバル2014出展

【大西野々】

2013神戸ビエンナーレ2013しつらいアート国際展神戸ビエンナーレ大賞

 

・・・実は、神戸ビエンナーレで作品を観てるんですよねえ。

 

 

《越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」》

https://www.echigo-tsumari.jp/about/

世界最大級の国際芸術祭であり、日本中で開催されている地域芸術祭のパイオニア。アートを道しるべに里山を巡る新しい旅は、アートによる地域づくりの先進事例として、国内外から注目を集めています。過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地、新潟県の越後妻有地域(=大地の芸術祭の里)が舞台。農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、1年を通して自然の中に作品を展示します。トリエンナーレは2000年から3年に1度開催されており、★2021年に8回目を予定。前回2018年は約54万人の来場者数を記録し、経済効果や雇用・交流人口の拡大をもたらしています。1年を通して、約200点の作品を楽しめるだけでなく、季節ごとに企画展やイベント、ツアーを開催しており、アート作品や旧小学校でのお食事やご宿泊もできます。地域に内在するさまざまな価値をアートを媒介として掘り起こし、その魅力を高め、世界に発信し、地域再生の道筋を築くことをめざしています。

【北川フラム】

1946年新潟県高田市(現上越市)生まれ。東京芸術大学卒業。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」★「瀬戸内国際芸術祭」「北アルプス国際芸術祭」「奥能登国際芸術祭」の★総合ディレクター。 地域づくりの実践として、「ファーレ立川アート計画」(1994/日本都市計画学会計画設計賞他受賞)や「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(第7回オーライ!ニッポン大賞グランプリ〔内閣総理大臣賞〕他受賞)ほか、 長年の文化活動により、2003年フランス共和国政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。2006年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)、2007年度国際交流奨励賞・文化芸術交流賞受賞。2010年香川県文化功労賞受賞。 2012年オーストラリア名誉勲章・オフィサー受賞。2016年紫綬褒章受章。2017年朝日賞受賞。2018年文化功労者に選出。

 

・・・本当にスゴイ人です。「瀬戸芸」も満喫させていただいたので、次は「越後妻有」に行きた~い。「ゲロンパ」に会いた~い。

 

 

★「ゲロンパ大合唱」作:大西治・大西雅子

カエル型の謎めいたオブジェ、★堆肥製造のための機械です。上部には口があり、刈り終えた草を入れると、堆肥を作り出します。移動可能(ゲロンバ大行進)で、脚の部分にタイヤが付いています。

 

・・・かえる友の会として、カエルこそアートだと言いたい。

 

《まつだい「農舞台」》

https://www.echigo-tsumari.jp/travelinformation/nohbutai/

「都市と農村の交換」というテーマのもと、地域の資源を発掘し発信する総合文化施設です。食、イベント、体験などのプログラムを通して、松代の雪国農耕文化を体感できます。土地の大半を山が占め、世界でも有数の降雪量を誇る十日町市松代。1000年を越える松代の農耕文化は、厳しい自然との知恵比べでした。山間に田んぼを切り開き(棚田)、川の流れを変えて田んぼを耕し(瀬替田)、地滑りの跡地に植林をする。そんな自然と一体となった暮らしの積み重ねが、世界に誇れる里山、農村へとつながっています。まつだい「農舞台」は、このような暮らしを発掘し発信する、雪国農耕文化とアートのフィールドミュージアムです。オランダの建築家グループ★MVRDVが設計した建物は、建物や部屋それ自体が、複数の作家がデザインしたアート作品になっています。ギャラリー、食堂を併設しているので、アート巡りの情報収集や、松代の旬の食材を使ったお食事にぜひお立ち寄りください。周辺に広がる里山には、草間彌生「花咲ける妻有」をはじめ、世界的なアーティストの作品が点在しています。里山の大地に映える色彩豊かな造形、現代アートの魅力を里山の四季と共に堪能できます。1~2時間で歩けます。車での見学も可能。建物内には、床も天井もすべて黒板になっている部屋や、星が瞬く里山の夜空のような円形の囲炉裏の部屋など、おもしろい仕掛けが隠れています。★イリヤ&エミリア・カバコフの作品「棚田」を一望する展望台もあり。建物の下の壮観な空間では、イベントを開催します。

 

《越後妻有里山現代美術館[キナーレ]》

948-0003新潟県十日町市本町六の一丁目71-2/025-761-7767

http://smcak.jp/

京都駅ビルや梅田スカイビルの設計などで知られた、日本を代表する建築家のひとりである★原広司。この建物は、原広司の設計により「越後妻有交流館キナーレ」として2003年に竣工されました。回廊部の中央には、池が配置されています。原広司は、施設自体が空間的魅力をもつこと、そして自らが集客力を生み出すという建築的特性をもつことを目指し、建築自体が自然を包括したものとして存在するよりほかにないと考え、自然のひとつとして「池」を選びました。純粋幾何学形態である「正方形」は他の形態よりも圧倒的に美しく、この敷地において雑然とした街並みの中で景観の調整子としての役割を果たす。また、表現としてコンクリート打放し仕上げとガラスを多用し、「静かなたたずまい」を呈した様相は、外界から切り離された別世界を実現し、内部空間に配置された幾つかの室は、「建物の中の建物」となり、★「入れ子」の構造になっている。これは★日本の伝統として寺や神社の聖なる場所に見いだされる建築の造り方でもある。

【原広司】

1936神奈川生まれ。建築家、東京大学名誉教授。日本を代表する建築家のひとりである原広司。原広司+アトリエ・ファイ建築研究所として、主な設計活動に札幌ドーム、JR京都駅、梅田スカイビル等。★梅田スカイビルは、かつて英タイムズ誌によりパルテノン神殿やタージマハル、サクラダファミリアに並んで「世界の建築物トップ20」に選出されています。設計活動への評価が世界的に高いこともさることながら、1970年代の世界の集落調査をはじめ、建築および空間理論の構築では、現代の建築を見わたす重要な業績を残しています。また、東京大学・原広司研究室およびアトリエ・ファイ建築研究所からは現在活躍する数々の建築家が生まれています。

 

 

《参考》ふなばしアンデルセン公園

274-0054千葉県船橋市金堀町525番/047-457-6627

https://www.park-funabashi.or.jp/and/kodomo/exhibition.php?period=2019052520190721

企画展「コトバノクニ」大西治、大西雅子、大西野々

2019年5月25日(土)~7月21日(日)

お父さん(治)は彫刻屋さん。お母さん(雅子)は考えることが大好きなデザイナー。娘(野々)は物語を書いたり、イラストを描いたり。3人で作る作品はやっぱり、物語や文字を使って★空間全体をデザインする作品になってしまいます。今回はアンデルセンのお話「イーダちゃんの花」を現代版にしたお話を娘が書き、お母さんが企画やデザインを練り、お父さんが鉄で大きなものを作り、文字をちりばめた空間を作りました。お話を読み進めながら文字と空間を楽しんでくださいね。

 

・・・ファミリーで生み出されるアートの数々、生活や地域と密接につながっているからあたたかい、素晴らしい。それが、日本の「和と心」であり続けたい。