・・・「レジン」制作に必要な「シリコン」容器などを機会あるごとに探しているのですが、既成のシリコンモールドはほとんどアクセサリー用で、作品制作としてはおもしろくないのです。現在もっぱら使用しているのは「シリコンシート(マット)」です。
《NEWS》2020.7.24ねとらぼより
「どう見てもガラスやのにグニャって出来んの面白すぎるw」Twitterで話題の“シリコングラス”が最高に不思議
最近ネットで話題になっている★“シリコン”でできた“グラス”を買ってみた人が「どう見てもガラスやのにグニャって出来んの面白すぎるw」と画像付きでツイートし、14万6000件以上の“いいね”が寄せられるなど注目が集まっています。ツイートしたのは、兵庫県高砂市にあるノンアルコールBAR「ハマーダの酒場」の店主、勇者ハマーダ@冒険者の村づくり@takahamaaadaさん。 「ツイッターで気になったシリコングラスを早速買ってみた!!!!!」とグラスの画像を投稿し、「びっくりするくらいの透明度やし、落としても絶対割れんし、何よりどう見てもガラスやのにグニャって出来んの面白すぎるwwwwwww」とグラスを歪ませた様子を紹介しました。 投稿されていた画像には驚異の透明度を誇るシリコングラスが映し出されており、Twitterでは「シリコンだと思わないくらいに綺麗ですね」「よく考えたら、ガラスもシリコーンもケイ素ですね Siすごい!」といった声、「これ投げて渡すっていうドッキリみんなに仕掛けたい…」といった声が続々と上がっています。勇者ハマーダさんが購入した商品は、★「KINJO JAPAN E1」4950円(税込み)。大手家電メーカーや大手スポーツ用品メーカーなどに向けてゴム部品を製造・販売する錦城護謨が初めて立ち上げたオリジナルブランド“KINJO JAPAN ”の製品です。「落としても割れず、持ちやすいシリコンロックグラス」をテーマに「高い技術を持った職人が金型を手作業で鏡面に仕上げることにより、透明度の高いシリコンロックグラスが成形することができた」と言います。なお現在は「想定外の予約注文が殺到しております」としており、納期は9月以降になるそうです。
・・・思わず検索しました。
《シーラカンス食堂》
675-1375 兵庫県小野市西本町527番地/0794-63-2265
https://shopping.c-syoku.com/index.html
シーラカンス食堂/MUJUNは兵庫県小野市とアムステルダムの二拠点で活動しています。自分たちとご縁のある工芸品に新たな価値観を生み出し、現代のライフスタイルにあったものづくりと販売をしています。先人たちのものづくりは、私たちの日々の生活の中に関連性があり、新しいインスピレーションを与えてくれます。職人技、工芸は日本の文化とアイデンティティの重要な要素であるという信念から日々活動を続けています。
デザインスタジオであるシーラカンス食堂の仕事は、商品やグラフィック、ウェブから空間や地域まで、★あらゆるものをデザインすることだ。弊社の抱える案件は具体的なデザインに至るまで長い時間が必要なケースが多い。地域や会社、ブランドや商品等を確立するためには、★全体的なデザインが必要とされる。たとえ特定のデザインの依頼があっても、本当の問題点を見つけ、大きなビジョンを描けてからでなければできない。最も重要なのは、★問題の根っこを見つけることと、それに対する解決策の★アイデアだ。大きな★ビジョンを持ってこそ、デザインする意味があり、その★ビジョンに近づくための手段にデザインという行為が必要なのだ。また、我々の業務としてはマーケティングやブランディングを意識することで貢献できることがあるが、 クライアントには後継者問題や業界の高齢化、若者不足などが問題の根本ということがある。この場合、 弊社も★主体的に動かないと役割を果たせないという自覚がある。我々が関わる意味として、現在のところ自分たちが★若者の集団であるということを強く感じることがよくある。
■商品番号kinjo-E1/商品名KINJO JAPAN E1/通常価格4,500円(税込4,950円)
ガラスと同等の透明度をもつ高透明シリコーンロックグラス「E1」
実用容量:250ml/重さ:約133g/サイズ:高さ×外径/底面外径:155mm×φ80mm/φ60mm
※想定外の予約注文が殺到しております。納期が9月以降になります。生産を随時行っておりますので、早くご注文いただいたお客様から順に納品させて頂きます。予めご了承頂きますようよろしくお願い致します。
・・・この「シリコングラス」はもちろんですが、会社のスタンス、コンセプトならびに取り組みに感銘を受けました。まずは、商品購入という形で応援していきたいと思います。(商品は9月以降になるそうですが)
《NEWS》2017.7.28MONOistより
200年謎だったガラスとシリコーンの基本構造を世界初解明、高機能化に道筋
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、産業技術総合研究所(AIST)、日本原子力研究開発機構(JAEA)、J-PARCセンター、総合科学研究機構(CROSS)の5者は2017年7月27日、ガラスやシリコーンの基本単位構造であるオルトケイ酸(Si(OH)4)の結晶の作製に成功したと発表した。
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100806.html
ガラスやシリコーンを製造するため、原料のアルコキシシラン(Si(OR)4)や四塩化ケイ素(SiCl4)を加水分解する際にオルトケイ酸が短時間存在することは知られていたが、その分子構造や安定的な合成法は解明されていなかった。オルトケイ酸の安定的合成と基本構造の解明により、基本単位から構造が制御されたシリコーンの合成が可能となり、高機能、高性能ケイ素材料製造への貢献が期待されるという。★無機ケイ素材料であるガラスや、★有機ケイ素材料であるシリコーンは、自動車をはじめさまざまな製品に利用されている材料である。特に有機ケイ素材料については、炭素系のポリマー材料よりも優れた耐熱性や耐寒性、耐光性、電気絶縁性、離型性、撥水性などの物性を有しており、さまざまな製品の長期安定性に貢献している。その一方で、要求される性能水準も年々高まっており、より高機能、高性能な有機ケイ素材料の開発が望まれている。例えば、電子機器の小型化やLED高輝度化に伴う発熱や高強度の光に長期間耐える材料の開発などが挙げられる。そういった高機能、高性能ケイ素材料を製造する上で求められているのが、無機ケイ素材料の基本単位構造であるオルトケイ酸の分子構造の解明、安定的な合成と単離である。しかし、スウェーデンの化学者であるイェンス・ベルセリウスが二酸化ケイ素(SiO2、シリカとも)が水に溶ける現象を発見し、溶解性のシリカであるオルトケイ酸の化学がスタートした19世紀前半から今日まで、オルトケイ酸の分子構造は解明できていなかった。その組成がSiO4H4であると判明し、ケイ素上に4つの水酸基(-OH)を有する構造(Si(OH)4)であることが分かったのは20世紀初頭から中頃にかけて。加水分解によってオルトケイ酸の発生は観測されていたものの、速やかに重縮合し、最終的にはシリカになってしまうため、単離された例は皆無だった。そして現在に至るまで、理論計算による分子構造の推測が行われてきただけだった。今回の研究成果は、ケイ素化学における200年の謎を解明するとともに、ケイ素材料の高機能、高性能化に道筋を付けるものとなる。今回の研究は、2014~2021年度にかけて実施されているNEDOプロジェクト「有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発」で実施されている。研究主体となるAISTは、有機化学的手法を無機化合物のオルトケイ酸の合成に応用することで、不安定なオルトケイ酸を安定的に合成するとともに、その構造解析に成功した。まず、従来法による合成でオルトケイ酸が不安定で単離できない理由は、加水分解行程における水が大きく影響していると予測し、水を用いずにオルトケイ酸を合成する反応の開発を検討。パラジウムカーボン触媒(Pd/C)を用い、アミド溶媒(アミド結合(N-C=O)を有する有機溶媒)中で4つのベンジルオキシ基(-OCH2Ph)を有するケイ素化合物を水素化分解する手法を開発することで、オルトケイ酸を96%という高い収率で合成することができた。当初の予測通り、今回開発した水を用いない反応では、オルトケイ酸が極めて安定的に存在できることが分かった。合成したオルトケイ酸の分子構造を解明するには、粉末ではなく一定以上の大きさの単結晶を得る必要がある。そこで、テトラブチルアンモニウム塩(nBu4NX、X=Cl、Br)を反応溶液に加えることで結晶化を促進させることに成功した。この単結晶について、X線結晶構造解析と中性子結晶構造解析を行うことで、分子構造が明らかになった。オルトケイ酸の構造は正四面体構造であり、Si-Oの平均結合長や、O-Si-Oの平均結合角、O-Hの平均結合長なども測定できた。合成したオルトケイ酸は単量体だが、オルトケイ酸の縮合過程では2量体、3量体といったオリゴマーが生成すると考えられている。そこで、単量体を合成したのと同じ反応工程を利用することにより、2量体、環状3量体、環状4量体の合成にも成功し、X線結晶構造解析で構造も明らかにした。オルトケイ酸とそのオリゴマーを安定的に合成できるようになったことから、これらをビルディングブロックとして用いた高機能、高性能シリコーン材料の開発や革新的なシリカ製造プロセスの開発につなげられるという。また、オルトケイ酸とオリゴマーの大量合成に向けた取り組みを進めるとともに、構造を制御したシロキサン化合物の製造プロセスの開発も検討するとしている。なお、今回の研究成果の詳細は、2017年7月26日(現地時間)に英国の学術誌「Nature Communications」に掲載された。
■「オルトケイ酸」ケイ素に水酸基-OHが4つ結合した化合物。化学式Si(OH)4で表される。弱酸性を示す化学種であり、★ガラス(シリカ)の基本単位である。
■「有機ケイ素材料」分子内にケイ素-炭素結合をもつケイ素化合物の総称。★シリコーンもそのうちの一つ。
■「シリカ」★二酸化ケイ素の通称。石英、クリストバライトなどの結晶性シリカとシリカゲル、ケイソウ土などの非晶質シリカに大別される。いずれもSiO4の四面体が酸素原子を共有して三次元的に連なった構造。シリカゲルは化学的・物理的安定性に優れ、表面積などの細孔特性を広範囲に制御できることから、乾燥剤、吸着剤、触媒担体、医薬品・食品添加など幅広い用途に使用されている。
■「シリコーン」シロキサン結合(-Si-O-Si-)を主骨格とし、ケイ素原子にさらにアルキル基、アリール基などの有機基が結合した高分子化合物の総称。重合度、有機基、高次構造などにより、オイル、グリース、ゴム、樹脂などの形態をとる。耐熱性が高く、撥水性、電気絶縁性、耐薬品性に優れるため、電気・電子、自動車、化粧品・トイレタリー、建築・土木などさまざまな産業分野で使用されている。
・・・どうあがいても理解するのは、やっぱりムリ。ということで、「シーラカンス」について。このブログのタイトルバックを見ていただいてわかるように、そもそも「シーラカンス」が好きなんです。
《「シーラカンス食堂」の名前について》
https://www.c-syoku.com/philosophy.html
シーラカンスとは古代から★進化せずに生き続けている深海魚です。日本では幼少期に教科書で学ぶためとても知名度が高い魚です。シーラカンス(Coelacanth)の名前は、古代ギリシャ語で構成された学術用語で、Coelacanth= 中空の脊髄という意味です。脊髄の中が空洞という大きな特徴を持っており、海底と海面を脊髄の容積調整で行き来できるという大変珍しい構造になっています。省エネで海面まで浮上し、プランクトンを食べ、安全な海底へ降りていける。★数億年生きてこられた本質がここにあるのです。このことが学術的な視点で命名された理由になります。つまり、Coelacanthとは★目に見えない本質が魚の名前になっているということです。デザインの本来の意味は見た目や色などではなく、本質的なことを捉えそれを表現したり問題解決したりすることですので、この名前に共感したことが由来になります。食堂とつけたのは、シーラカンスを日本人は食べないという面白さもありますが、我々が田舎に根ざした活動をする上で、奇をてらったようなことがしたいのではなく、本質的にクリエイティブな場を考えた時に食堂が頭に浮かんだからです。小さなお店の台所から多くの料理のバリエーションを生み出し、★素材本来の良さを生かした★体に良い料理を提供し、さらにとても★リーズナブルな価格。これこそ真のクリエイティブだと思うので、その憧れから食堂としました。また、★関西人として、自己紹介で突っ込まれることで相手様に自己紹介のきっかけを作れるという狙いもあります。
・・・説得力のあるネーミングです。私は単純にカッコイイから好きなんです。
《レプリカではない。本物のシーラカンスがここにいる。》沼津港深海水族館より
410-0845静岡県沼津市千本港町83/055-954-0606
http://www.numazu-deepsea.com/coelacanth
日本一深い駿河湾の深海と、3億5千万年前から深海で生き続けていた深海の★生きた化石シーラカンスを目玉とした水族館。水深200mを超える海域を深海と呼ぶが、静岡には最深部 2,500m の駿河湾があり、深海生物の宝庫で、また沼津港を地元が自慢できる港にしたいとの思いから、地元の水産会社が約6億円をかけ、2011年に沼津港に創設した。またシーラカンス5体を数億円で購入。1階が深海をテーマにした水族館であり、同年12月のオープン時に深海魚50種をはじめとする300種3,000匹で開設された。2階には博物館「シーラカンスミュージアム」とミュージアムショップが設置されている。深海魚を主とする深海生物をテーマにした水族館は★世界初。深海生物は、捕獲や飼育が難しく、その生態も多くが謎に包まれている。駿河湾や世界中の深海生物を中心に、また世界中の変わった生物も展示している。水族館のもう一つの目玉は冷凍2体と剥製3体のシーラカンス。シーラカンスはワシントン条約第I類「絶滅寸前種」に指定され、1991年より輸出入や商業利用が一切禁じられ、生きた個体を見ることは不可能。館のシーラカンスはワシントン条約に規制される前に捕獲された日本で唯一、国際希少野生動植物種登録票の発行された5体である。館によると、★冷凍のシーラカンスを見られる水族館は世界初である。
生きた化石「シーラカンス」は、★1938年、南アフリカで発見されました。それも、3億5000万年前と変わらぬ姿のまま!とうの昔にすべて絶滅したと考えられていたため、学会および世界は騒然となりました。現在ではこれまでにアフリカ(南アフリカ、コモロ諸島、タンザニア)とインドネシアで見つかっています。日本ではまだ見つかっていませんが、深海の海洋環境は世界中で近しい環境にあるため、「日本にはいない」と断定するほうが難しい、とも言われています。もしかしたら、駿河湾の深い海を悠然と泳いでいるかもしれません。学名を「ラティメリア・カルムナエ(Latimeria chalumnae)」といいます。実はこれ、幻の化石魚を発見した人と場所に由来しています。ラティメリアはラティマー女史の名前から、カルムナエは、トロール船の船長グーセンがシーラカンスを捕らえたポイントのカルムナ川から名付けられました。この学名の命名者は、ラティマー女史が手紙でシーラカンスについて相談したスミス博士です。コモロの人々はシーラカンスを「ゴンベッサ」と呼んでいます。ゴンベッサとは「食えない魚」、「使えない魚」という意味だったのですが、シーラカンスを釣り上げると、高く買ってもらえるということから「幸せを呼ぶ魚」という意味で使われるようになりました。シーラカンスの仲間は26に分類されています。このうち、現在も生きた状態で確認されているのは、深海に潜むラティメリアのみ。川などに住んでいたとされる他のシーラカンスはすべて絶滅しており、化石でのみ見つかっています。では、深海にとどまったシーラカンスは、どうして生き残れたのでしょうか。一説によると、3億5千万年の間、ほぼ変わることのなかった「深海の環境」によるものだと考えられています。深海生物に★「生きた化石」と呼ばれる生物が多いのも、同様の理由でしょう。安定した環境下で、特異な進化が必要なかったと思われる「ラティメリア」に注目することで、シーラカンスはもとより、深海生物の謎に迫ってまいります。
・・・水族館に行きた~い。