《NEWS》2020.3.2ウォーカープラスより
大阪の新施設・児童向け図書館「こども本の森・中之島」が公開/世界的建築家★安藤忠雄さんが設計
大阪・中之島に誕生した児童向け図書館「こども本の森 中之島」が2月29日(土)、報道陣に公開された。同施設は、大阪出身の建築家・安藤忠雄さんからの「本や芸術文化を通じて子どもたちが豊かな創造力を育む施設として活用するため、中之島公園内に『こども本の森・中之島』を整備し、大阪市に寄附するとともに、運営費用については、広く賛同者を募り大阪市への寄附を呼びかけていきたい」という提案から誕生した。建物の設計は安藤さん自らが手掛けた。建物規模は鉄筋コンクリート造3階建てで、延床面積は約800平方メートル。建物内3フロアの壁のほとんどが本棚になり、本に囲まれているような内装と真ん中に大階段があるのが特徴。 同館の蔵書数は17,821冊(市民の寄贈4,735冊含む)。本は「自然とあそぼう」「動物な好きな人へ」「将来について考える」など独自に編まれた12のテーマにわけ並べている。絵本、児童文学を中心に並べているが、図鑑など大人でも読み応えのあるものも揃える。基本的に本の貸し出しは行っていないが、中之島公園に持ち出して読むことはできる。同館ゆかりの人の本を定期的に紹介する「あの人の本棚」という特別スペースもあり、1人目は同館の名誉館長を務める★山中伸弥さんの本を紹介する。同館は公共の図書館には珍しく、ロゴマークにこだわり、★パインアメで知られるパイン(天王寺区)とコラボした「青いリンゴアメ」や、★コクヨ(東成区)の「測量野帳」など、様々なオリジナルグッズも販売。安藤さんが初めて手がけた絵本「いたずらのすきなけんちくか」も扱う。29日の内覧会には、安藤さんや松井一郎大阪市長らが登壇。松井市長は「大勢の子どもたちが本と触れ合い、本の良さをわかり、文章を読むことで知識と教養、発想力、創造力を豊かにしてもらう。次の世代の大阪のリーダーを生み出す拠点になれば」と期待を寄せる。安藤さんは「(新型コロナウイルスの影響で)開館延期は残念。この図書館に期待している子どもたちが期待をどんどん膨らましてほしい。ここは向かいに大阪市中央公会堂があり、その後ろに府立図書館があって大阪の文化の中心。この文化の中心にやって来た子どもたちが次の時代を担っていただけたら。東京、全国でできないことを大阪から発信できれば」と話した。 当初は3月1日(日)に開館予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、当面の間、延期することになった。開館日が決定次第、ホームページなどで知らせるという。
■こども本の森 中之島〈所在地〉大阪市北区中之島1-1-38(中之島公園内) 〈開館日〉新型コロナウイルスの感染拡大措置により開館延期中 〈開館時間〉9時30分~17時 〈休館日〉月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日は休館)、他・年末年始、蔵所整理期間など 〈入場料〉無料
《NEWS》2020.6.19梅田経済新聞より
大阪市は6月18日、建築家・安藤忠雄さんが設計し、同市に寄贈した文化施設「こども本の森・中之島」(大阪市北区中之島1)を、★7月5日に開館すると発表した。当初は3月1日の開館を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で、約4カ月遅れた。感染拡大防止のため、利用には当面の間、オンラインによる事前予約が必要。6月27日より施設ホームページで、先着順で受け付けを開始する。
https://kodomohonnomori.osaka/howtoenter/
開館時間を90分の4枠(9時30分、11時30分、13時30分、15時30分)に分け、各定員50人の入れ替え制にする。1組5人まで参加でき★大人のみでの申し込みは不可。館内では、新型コロナウイルス感染防止対策として、利用された本は、指定の場所に返却後、紫外線と送風による殺菌と消毒を行う。館内の換気、来館者入れ替え時の設備の消毒、スタッフの手洗いや検温、マスク着用などを徹底する。3歳以上の来館者にマスクの着用や、入館時に手指の消毒、館内では密集を避け、大きな声や近距離での会話を控えて利用するよう周知する。「本や芸術文化を通じて子どもたちが豊かな創造力を育む施設」として、絵本や童話、児童文学、図鑑、自然科学書、芸術書など1万8000冊を蔵書する同施設。図書館ではなく文化施設に位置付けるため、本の貸し出しや調査相談は受け付けないが、隣接する中之島公園内に本を持ち出して読むことができる。建物は鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積約800平方メートル。名誉館長には、京都大学iPS細胞研究所所長★山中伸弥さんが就任する。開館時間は9時30分~17時(7月5日のみ13時30分~)。入場無料。月曜休館(祝日の場合は翌日)。
《京阪中之島線「なにわ橋」駅》
http://www.nrr.co.jp/station/naniwabashi.html
駅出入口、建築家・安藤忠雄氏が設計した芸術性を求めたデザイン。★中央公会堂と対峙する出入口には、円狐状に湾曲したガラスブロックの内側にLED照明を設置することで、光の強弱が濃淡のグラデーションを生み出しています。 あたかも「水に浮かぶ島」のように、階段を上り下りすると水中から浮上したり、水中に潜水したりする感覚を覚える印象的な出入口です。
・・・まさしく「本の森」ですね。
《参考》「アーバン・エッグ」
1988年、公会堂の老朽化を知った安藤忠雄がその再生計画として「アーバン・エッグ」を提案したが、★採用されなかった。それが時と場所を変えて新渋谷駅で実現されて話題になった。
・・・「なにわ」ともあれ、オープンおめでとうございます。