ランドセル(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《NEWS》2020.5.26毎日新聞より

家庭に眠る「お宝」捨てないで/「コロナ★断捨離」で愛媛の団体が呼びかけ

「『コロナ断捨離(だんしゃり)』の際、家庭に眠る歴史資料にも心を配って」。新型コロナウイルスの影響で外出を控え、★家の整理整頓を始める人が多い今、歴史資料の救出・保全活動に当たる「愛媛資料ネット」は、古い資料の取り扱いに困った人からの相談を受け付けている。愛媛県内も大きな被害に見舞われた2001年3月の芸予地震直後、愛媛大と伊予史談会が中心となって「芸予地震被災資料救出ネットワーク愛媛」ができた。今治市内で★歴史資料の救出活動を初めて行ったほか、その後も04年の台風による水害、18年の西日本豪雨などの際、県内全域で歴史資料を守る活動を続けてきた。略称だった「愛媛資料ネット」を、現在は正式名称にしている。

http://snet.ll.ehime-u.ac.jp/

代表の胡(えべす)光・愛媛大四国遍路・世界の巡礼研究センター長によると、阪神大震災などの災害を経験した各地の国立大を中心に、現在は26の資料ネットが全国にあり、5月9日に行ったオンライン会議で①外出自粛の際の「断捨離」で資料が散逸することへの対応②「コロナ禍の社会」を記録する資料保存――が大切な課題に挙げられた。★「たくさんの歴史資料が人知れず捨てられている」。こうした危機感から、愛媛資料ネットもSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで相談を呼びかけている。気にとめてほしい歴史資料には、家屋や納屋に残る古文書や古い本、日記、新聞、写真などのほか、機織りや養蚕道具などの農具、古い着物なども含まれる。胡代表は「今回、★ふすまを捨てることもあるでしょう。ただ、その内側に江戸時代の★古文書などが貼られていることは知られていないと思います」と話す。資料の保存活動には学生が活躍しているが、在宅でもできる活動を重視していきたいという。

 

 

《参考》「お宝エイド」

https://otakara-aid.com/

ご家庭に眠る「お宝」を、私達が暮らす社会を良くするために活動しているNPO団体様の活動資金として物品支援を集めることができるサービスです。現在の日本では、金融資産の約6割以上が高年齢者に偏在しているとされていますが、金融資産に含まれない「モノ」資産はもっと偏っていると考えられます。生前整理、遺品整理、実家の片づけなどを行う方も増加しています。また、金銭での寄付に少なからず抵抗があっても、何かした社会に役立ちたい、大切にしてきたモノであれば提供したいという方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。日本全国に眠っている「モノ」資産とその思いを社会貢献活動の原資にし、NPO団体の活動に共感し、私たちのお宝エイドという手法に賛同していただけた方々と一緒に、私たち人々が暮らす社会が良くなることに役立ちたいと私たちは考えています。

 

 

・・・「歴史資料」とは、「なんでも鑑定団」に出品するような(高く売れそうな)物ばかりではなく、どちらかというと「生活の様子(ニオイ)」がリアルに伝わってくるものなんです。現在の生活には不便(役に立たない)、邪魔(置き場所にこまる)なものが多く、だから逆に残っていない、残されていません。日本の歴史を紐解くにあたっても、ほんの100年前ですらよくわからないことが多くあります。図書館や博物館の基本は★「捨てない」ことであり、「箱(倉庫)」がいっぱい必要なのです。まずは後世のために保管・保存すること、きちんと収集したものを整理整頓して、★ラベリングlabelingやアーカイブarchiveすることが重要です。

 

《参考》「アーキビストArchivist」

https://jdaa.jp/about-1.html

http://www.archives.go.jp/naj_news/14/special.html

 

 

・・・どうしても図書や資料、データが中心になるとは思いますが、アートの領域においても今後注目すべきことだと思っています。★千利休が日常雑器や素材に注目し活用したことも、そういうことではなかったかと、勝手に思っています。創造することによって新たな価値を生み出す、新しい価値を生み出すことが創造だということでしょう。ちょっと大袈裟になりましたが、そんな気持ちで「ランドセル」しています。

 

【Angus Young】(1955~)AC/DCのリードギタリスト

ブレザー、半ズボンに★ランドセルranselを背負ったスクールボーイスタイルSchool boy Costumeがトレードマーク。これは、姉からの提案。コンサートの際、仰向けに倒れてクルクルと足を使って時計回りに回転したりするパフォーマンスで有名で、控えめなマルコムに比べてステージでは常に主役になっている。またプレイ中も、両足をガクガク震わせるようにしてリズムを取りつつ、天然パーマの頭を振り回すのも有名である。

 

・・・短パンにランドセル姿で走り回り演奏する様子を観て、衝撃を受けたことを今でもハッキリ覚えています。

 

《Ransel 、Randoseru》Japan’s elementary school backpacks

1982年に戸川純は、自らのライブステージに紺色のプリーツの吊りスカートに赤いランドセルという姿で現われ一世を風靡した。その後1997年ごろに、タレントの篠原ともえが、ランドセルをファッションとして採り入れた。インテリアとして、過去に使っていたランドセルを子どもの頃の思い出として残しておきたいとの需要から「ミニランドセル」として小型に再加工するビジネスも存在する。

https://www.littleisland.jp/index.htm

2014年3月頃、アメリカの女優ズーイー・デシャネルZooey Deschanelが赤いランドセルを背負った写真が出回り、若い人たちの間でもランドセルを身に着けることがブームとなりつつある。近年では、上記の米女優によるブーム拡散に加え、日本のアニメなどを通じてランドセルの存在を知った外国人が、日本旅行時に土産として購入し持ち帰る例が増えており、★空港の免税店など、外国人向けの商店で売られていることもある。

 

 

《NEWS》2014.11.24産経新聞より

「日本製が一番」免税店にあふれる訪日外国人 彼らの最近のお目当ては?

日本製のランドセルが外国人観光客の間でブームになっている。関西国際空港(大阪府泉佐野市)の免税店では中国人が買い求める姿が少なくなく、中にはファッション感覚で自分用に“大人買い”する欧米人も。軽くて丈夫という機能性も評価されている。少子化で国内需要の縮小が見込まれるランドセル業界にとっては渡りに船。新たな消費者の登場に、海外での販路拡大を視野に入れる企業も出始めた。「この赤いランドセルが娘にちょうどいい」関西国際空港の国際線出発エリアにある免税店「萬(よろず)」で、帰国を前に台湾人夫妻が赤いランドセルを手に取り、女性自ら背負ってレジに並んだ。妻の張慧騏さん(32)は娘がまだ1歳にもかかわらず、小学生になるまで大事に保管しておくという。張さんは言う。「メイド・イン・ジャパンはベスト。日本のランドセルは軽くて丈夫、しかも安いので早いけど買った。いい買い物をした」国際線出発エリアでは、萬と系列の「和(なごみ)」の2店でランドセルを扱っている。陳列台に並ぶランドセルは黒や赤、青、茶とカラフルだ。外国人観光客が購入しやすいように定価3万2400円のところを1万2千円と特別価格にして販売している。関空の国際線は中国などアジア路線が多く、2店の外国人客は中国人や台湾人などアジア系が中心だという。2店の販売責任者、大村泰二郎さん(39)によると、ランドセルを店頭販売し始めたのは6月中旬ごろから。インターネット上で、日本のランドセルを背負う外国人の写真を見てひらめいた。中国人に人気が高いのは、同国内で放映された★テレビアニメ「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」などの影響だという。販売を始めると、1店で月約100本も売れるヒット商品になった。「正直ここまで売れるとは全く思っていなかった」と大村さん。中国の建国記念の日にあたる10月1日の「国慶節」から7日までの大型連休中はランドセルを買い求める中国人であふれ、1日だけで10本以上売れた日もあった。日本製品をめぐっては紙おむつなどを大量購入して中国で転売するケースが目立っているが、ランドセルは親や祖父母らが子供用に購入。通学のほか、ピクニックなどでリュックサック代わりに利用しているという。一方、欧米人の場合、20~30代の男女が自分用の土産として買い求めているという。つまり自らのファッショングッズとして購入しているのだ。米CNN(電子版)によると、今年春、ハリウッド女優で歌手★ズーイー・デシャネルさんが赤いランドセルを背負ってニューヨークを歩く姿が米メディアで報じられた。CNNは、「いまやランドセルは日本旅行の土産物として“マスト・バイ”のアイテム」と紹介するほどだ。そうした動きは、日本国内にも波及している。大手ランドセル製造会社「セイバン」(兵庫県たつの市)が5月末にオープンさせた東京・表参道の直営店には、9月末ごろから外国人観光客の来店が増え始めた。

https://www.seiban.co.jp/

デザイン性のほか、カラフルで華やかなところが外国人にとって新鮮に映るらしいが、特に欧米人には、ランドセルの底にカギがあることでスリ対策に効果が高いと思われていることや、ノートパソコンがすっぽりと収まるなど機能性の高さも実用的と評価されているようだ。こうした外国人観光客のランドセルブームを受け、日本企業が海外進出を狙う動きが活況を帯びている。かばん製造卸売会社「池田地球」(大阪市)は、海外での展示会などで日本製ランドセルの売り込みを進める。

https://chikyubag.com/

もちろん、欧米と中国の販売戦略は分けている。同社は2年前、パリの展示会でランドセルを試験販売したところ、想定の約10倍にあたる28本が売れた。半分以上が大人で箱形でバランスがいい点が評価され、「自転車に乗るのにちょうどいい」「画材入れにぴったり」と好評だった。欧米向けにランドセルの大きさや値段の設定のためにも「一定の調査が必要」とし、当面は国内空港の免税店や百貨店を中心に販売を強化する方針だ。一方で、購買意欲に富む中国の富裕層も魅力的な存在に映る。「一人っ子政策」により、富裕層は子供に投資を惜しまない傾向が強い。同社の奥田元信ランドセル事業部長は「赤字覚悟でまず安めの日本製を使ってもらい、将来的により高くていいものを買ってもらえるよう市場開拓を進めたい」と中国進出の構想を語る。

 

 

・・・ズーイー・デシャネルさん、カッコイイ。ランドセルばんざい。