・・・偶然TVで、
《NEWS》「ダチョウの力.com」より
ダチョウ抗体研究の第一人者、★京都府立大学動物衛生学研究室・塚本康浩教授にダチョウ抗体について伺いました。ダチョウが作り出す抗体は、ウイルスやバクテリア等の病原体等を不活性化する能力が非常に高いのが特徴です。大量生産が可能で熱にも強いことから、これまで困難とされていた「日常品」への抗体の利用が可能となりました。私たちが開発したダチョウ抗体は、インフルエンザだけではなくスギ、ヒノキなどの花粉アレルゲンをも不活性化することを、インドネシアをはじめとする各研究機関での感染実験により実証いたしました。私たちは高病原性のインフルエンザウイルス感染から医療従事者を守る目的で、ダチョウ抗体マスクを開発し、多くの医療機関や行政機関などで利用されております。しかしながら、多くの一般の方々からもダチョウ抗体マスクを使いたいとの要望が強く、毎年インフルエンザの季節になると「ダチョウ抗体マスクはどこで買えるの?」との問い合わせが大学に数多く届いていました。
《京都府立大学動物衛生学研究室》
https://www2.kpu.ac.jp/life_environ/animal_hyg/index.html
《参考》ダチョウ力 愛する鳥を「救世主」に変えた博士の愉快な研究生活/著:塚本康浩/朝日新聞出版2009
新型インフルエンザを無害化するマスクをはじめウイルス退治、免疫力の強化、皮膚炎の治療、ダイエット、美肌づくりまでダチョウはとにかく役に立つ。
【塚本康浩】1968年京都府生まれ。獣医師、獣医学博士、ダチョウ愛好家。大阪府立大学農学部獣医学科卒業後、博士課程を修了し、同大学の助手に就任。家禽のウイルス感染症の研究に着手する。
http://www.vet.osakafu-u.ac.jp/center/
同大学の講師、准教授を経て、2008年4月に京都府立大学大学院生命環境科学研究科の教授に就任。1998年からプライベートでオーストリッチ神戸の牧場でダチョウの主治医に就任。★2008年6月にダチョウの卵から抽出した抗体から新型インフルエンザ予防用の画期的な“ダチョウマスク”を開発した。マスク以外にもダチョウ抗体をもとにガン予防、美容まで様々な研究に取り組んでいる。
《ダチョウ(駝鳥)Struthio camelus》
ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属に分類される鳥。鳥でありながら飛ぶことはできず、平胸類に分類される(飛べない鳥)。亜種として北アフリカダチョウ、マサイダチョウのレッドネック系、ソマリアダチョウ、南アフリカダチョウのブルーネック系、南アフリカで育種されたアフリカンブラックがある。属名 Struthio はギリシア語でダチョウの意。往時、ダチョウはサハラ砂漠以北にも生息し、地中海世界にもある程度馴染みのある鳥であった。この語はまた、英語★ostrichなど、ヨーロッパ各国でダチョウを意味する語の語源でもある。種小名camelusは「ラクダ」の意。
オスの成鳥となると体高230センチメートル、体重135キログラムを超え、現生する★鳥類では最大種である。 頭部は小さく、頸部は長く小さな羽毛に覆われている。ダチョウは翼を持っているが、竜骨突起がなく胸筋は貧弱である。また羽毛は羽軸を中心に左右対称でふわふわとしており、揚力を得て飛行する構造になっていない。肢(あし)は頑丈で発達しており、キック力は100平方センチメートル当たり4.8トンの圧力があるといわれる。趾(あしゆび)は大きな鉤爪がついている中指と外指の2本で、3本指のエミューやレアと異なる。翼と尾の羽根が白く、胴体の羽根はオスが黒色、メスが灰褐色である。繁殖形態は卵生で、オスが地面を掘ってできた窪みにメスが卵を産む。最初に卵を産むメスが群れの中でも優位であり、最初のメスが産む卵の周りに他のメスが産卵して外敵に備える。卵は長径約 11センチメートル の大きさがあり、その卵黄は現在確認されている★世界最大の細胞である。鳥類は元々他の動物に比べて視力が優れているが、その中でも★一番視力が良く、42.5メートル離れたアリが移動する様子も明瞭に視認できる。 食性は雑食性とする説もあるが、腸は他の鳥類に比較して非常に長く、馬やウサギと同様に草の繊維質を腸で発酵させてエネルギー源とすることがわかっており、草食動物と定義することができる。また、飲み込んだ石を胃石とし、筋胃において食べた餌をすり潰すことに利用する。
鳥として食肉、採卵、羽根が利用され、また大型であるため皮革をとることができ、一部では乗用としても利用された。利用価値が高いため繁殖地域では人為的な「飼育」も行われて交易品となった。近世に個人的蒐集から公共的な目的を以て制度化された動物園で人気種として親しまれている。ダチョウは陸上生物の最大の眼球を持つ(脳よりも片方の眼球の方が重いといわれる)とされ、睫毛が長い愛嬌ある顔と人を恐れない性質があり、ダチョウ特有の一日見ても飽きのこない愛らしさ、滑稽さを持つ行動は、人の目を釘付けにし楽しませてくれる。一定の需要があるため、日本国内にも観光用の飼育施設だけでなく、食用の肉や卵を供給するための専門の★「ダチョウ牧場」がある。長らく南アフリカの独占的畜産業であったが、1993年に南アフリカからの種卵・種鳥の輸出が解禁され、後発の家禽として世界中に飼育が広まった。日本においても1990年代後半から飼育数が増加し生産者団体が発足するなど活発化し、2008年に家畜伝染病予防法の対象動物となった。ダチョウの卵は鶏卵の25 倍、重さは 1.5 kg にもなる。卵は可食であり、非常に大きいが★味は薄く決して美味ではない。アフリカの狩猟民族にとっては貴重な蛋白源である。ただし、現地では専ら子供や老人の食べ物とされ、成人が食べるのは恥とする習俗がある。卵は鶏卵の20個分の量となる。古来から普段は動かないように見える卵から生命が孵ることから「復活」のシンボルとされており、大型のダチョウの卵はキリスト教会などでイエスの復活に擬えて人々の前で飾られ、懺悔心を呼び起こすシンボルともされた。卵殻は厚さが2ミリほどもあって頑丈なため、現在は★アートなどにも利用される。★「オーストリッチ」と呼ばれる皮革製品はダチョウの背中の部分の皮膚を利用したものである。軽くて丈夫なことを特色とし、バッグ、財布、靴などに幅広く利用されている。外見にも特徴があり、「クィル(quill)」「シボ」などと呼ばれる羽毛痕が多数散らばり、全体として水玉のような模様を見せる。
《参考》「帯広畜産大学ダチョウサークル」クラウドファンディング
ダチョウが自由に走り回れるように、飼育施設を拡張させたい!
https://readyfor.jp/projects/dachou
ダチョウには畜産としてまだまだ知られていない魅力がたくさんあります。私たちは、日本で唯一のダチョウ専門のサークルといわれており、現在は飼育している2頭のダチョウの世話をしたり、地域のイベントに参加しダチョウの魅力・可能性を発信しています。6年ほど前までは、サークル内で家畜としての繁殖〜屠殺、研究、情報発信を行っていましたが、ダチョウ研究をしていた教授のご退官と共にサークル規模は年々縮小。全盛期には20頭以上もいたダチョウが、現在は2頭まで減り、彼らが過ごせるスペースも半分以下に狭くなってしまいました。今は研究を行える環境もなく、飼育頭数が少ないため家畜として利用することもできなければ、研究対象にすることもできません。
《おまけ》「駝鳥 (Children & YA Books)」著:筒井康隆/絵★福井江太郎/六耀社2015
ダチョウが初めて口を開いて言ったことは…?旅行者が沙漠にふみまよった。旅行者は一羽のダチョウをつれていた。ダチョウはよく彼になれていた。どこまでもどこまでもついていった。旅行者は食べものをダチョウと分けあって食べた。眠くなるとダチョウの羽毛にくるまって眠った。旅行者とダチョウは何日も歩き続けた。食料がだんだん残り少なくなってきた。旅行者は食べものをダチョウに与えるのをやめた。ダチョウは自分からねだることはなかった。町はまだまだ見えない。ふたりの旅は果てしなく続いていく…
【福井江太郎】
http://www.kotaro-f.com/index.html
1969年東京に生まれる。94年多摩美術大学大学院修了。2003年文化庁買上優秀美術作品に駝鳥の大作「阿・1」選出される。13年紺綬褒章受章。日本画壇で国際的評価を受ける若手画家の第一人者。1992年卒業制作で駝鳥を描いて以来20数年、駝鳥を根幹のテーマとする。東京とニューヨークにアトリエを置き、各種の企画展、全国巡回の個展を展開するなど活躍中。画集に『クロトリノハオト』、『花』、『ダチョウ 福井江太郎作品集』などがある。
★「岡田美術館」
250-0406神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1/0460-87-3931
岡田和生さんが、2013年10月箱根に「岡田美術館」(館長:小林忠)という巨大美術館を作りました。横山大観や上村松園の作品など、岡田和生さんのコレクションを収蔵し、展示しています!
・・・ダチョウさんに感謝です。それにくらべ、デマをとばしたり文句ばっかり言ったり、人間は何やってんだか。




