・・・「氣になる玉手箱展」を盛況のうちに終え、玉手箱プロジェクト2020を気持ちよくスタートすることができました。新元号「令和」2019年5月に始まり、1周年を迎える前に、さらに「持続可能な」コンセプトをかため、より多くの方々に参加出品していただきたいと思います。
・・・基本的には「商店街の活性化に寄与する」ということですが、簡単に「活性化」などと掲げれるほど現実はあまくはありません。社会全体の「少子高齢化」「情報化」が加速する中、誰しも自分のことで精一杯というのが正直なところです。まして、生活と直接かかわりのない「アート」など、一部の物好きがやっているぐらいの認識ではないでしょうか。
・・・日常生活に「アート」を根付かせたい、特別なものではなく楽しく豊かに生きていくためのツールにしてほしい。そのためには限られた期間・場所での「イベント」的な取り組みではなく、★「空気を吸うがごとく」あって当たり前の身近なものでなければならない、と思うわけです。
・・・身近という意味では、個展以来の顔見知りになった老舗「弥助」寿司のご隠居さん(95歳)、お会いするたびに「カラオケ」にお誘いくださり、お元気さに驚きます。ありがたくお言葉だけをいただきご辞退申し上げていますが、そこで考えました。
《参考》そもそもカラオケは1960年代、関西の盛り場から始まったという。歌うという★共通の嗜好を通じて、日本人特有の★「集い」と「もてなし」の文化が形成された。さらに、音響機器の★技術革新も見逃せない。8トラックテープから、ディスク・チェンジャー、通信カラオケ、ボックス…。今では、ケータイカラオケや自動車カラオケなど、★いつでも・どこでも楽しめる「ユビキタスカラオケ」の環境が実現している。また、若者だけでなく、ある老人ホームではカラオケ★健康体操が導入されているという。
・・・上画像は、羽曳野市「古市駅前」に新しくできた2F「カラオケ店」と1F「居酒屋」(銀行跡地)です。なかったのが不思議な「コンビニ」(喫茶店跡地)もでき、さらに「じゃんぼたこ焼き」も。「世界遺産登録」に刺激を受けたからとは思えませんが、私の地元も今になって大きく変貌をとげてきています。堺・山之口商店街も、空店舗や空地に診療所やマンションも建設中です。
《NEWS》2019.7.24日本経済新聞より
NTTコム、カラオケ店でテレワーク
NTTコミュニケーションズは24日、第一興商のカラオケルーム「ビッグエコー」などを使ったテレワークを実施した。官公庁や民間企業が足並みをそろえて混雑対策に取り組む「テレワーク・デイズ」に合わせた。NTTコムでは2017年からビッグエコーを業務スペースとして活用できるようにしている。同日、東京・港のJR新橋駅前のビッグエコーを利用した第四営業本部の吉田誠営業課長は「駅近くに立地している店舗が多く、個室なのでテレワークの場として使い勝手がいい」と話した。吉田さんの部署では社内会議でビッグエコーを利用することも多いという。NTTコムが入居する東京・港のビルでは同日午後、法人営業の部署が入るフロアに出社していた社員が、平日の1割程度となる約30人にとどまった。同社ではグループ社員約1万3千人のうち半数以上の参加を目標に、テレワークの実施を呼びかけた。NTTグループ全体では今月22日から9月上旬にかけ、121社で最大15万人がテレワークや時差出勤などに取り組んでいる。たとえばNTT東日本は約4万人の社員に連続2週間以上の長期休暇の取得や時差出勤を推奨。交通量の2割以上の削減・分散をめざす。
・・・カラオケができる「レンタルスペース」や、カラオケを目的とせず「パーティールーム」として活用するケースも増えてきている。単に「カラオケ好き」が集まる「カラオケ店」ではなく、多様な生活スタイルに対応するべく、★必然的に変容してきている。弥助のご隠居にとっては、「アート」も「カラオケ」も楽しく生きていくための★「ツール」として、同レベルではないかと思うわけです。
《NEWS》2016.10.2exciteニュースより
2016年9月末に、最大80店舗の不採算店を閉店予定のカラオケシダックス。建物の老朽化ということもあるが、消費者側の「飲んだ後にはやっぱりカラオケ」「デートで行く」ということが減ってきており、カラオケ離れが加速しているように思われるかもしれない。だが、じつはカラオケ人口自体は10年前から大幅な減少はしていない。利用目的の★多様化が進み、カラオケ業界が大きく変わってきていることが理由で、旧来型の店舗が減少してきているのだ。現在、消費者はどのように多様化してきており、カラオケはどのように変貌しているのだろうか、その実態を調査した。
(1)ワンコインランチからせんべろまで! 昨今は食事事情が大きく変わってきており、ランチやお酒を呑むためにカラオケに行っている人もいるくらいだ。シダックスでは給食事業を活かして「レストランカラオケ」と言っているほど充実。ホリデーゆったりランチのメニューは、おさつスティックカレーや生しらすと焼かまぼこ丼、ソースカツ丼などドリンクデザート付きで520円(税抜)とリーズナブルだ。平日17時~20時30分までは「ちょい呑み」ができ、ビール2杯と唐揚げ、枝豆でせんべろも楽しめる。食事メニューでカラオケを選ぶという人が増加傾向だ。
(2)カラオケが仕事場に? 意外と集中できるようITの普及や生活の多様化により、会社に出勤せず近隣のワーキングスペースや自宅で仕事をする人も増加してきている。そんな人向けのワーキングスペース★「コワーキング」を利用する人もおり、中でも「パセラのコワーク」は代表的な存在のひとつだ。名前の通り、これはカラオケパセラが運営しているコワーキングスペース。場所は東新宿にあるが、「東新宿以外でも」という要望に応えて、なんとカラオケ用の池袋店がコワーキングになった(2016年7月~10月期間限定)。店内を利用しているため、現状は専門オフィススペースがある訳ではなく、パーティー用の部屋やカラオケルームを利用している。Wi-Fiや電源はもちろんのこと、コピー機あり投影機器あり。ワンコインランチやドリンク飲み放題も魅力的で、これまでのコワーキングスペースより充実している。「カラオケに出勤」という日も近いかもしれない。
(3)レディース専用で心おきなく「女子会カラオケ」元来のカラオケルームは男女兼用。そのため、やむを得ず喫煙ルームだったり、室内が殺風景だったりと「女性が喜ぶ環境」とはほど遠い印象だ。そんな人に朗報! 2016年9月に「カラ館レディース」が新宿歌舞伎町にオープン。アロマの香りと明るく素敵なインテリアで女性向けだ。コスプレやプリクラもあるため、男性の目を気にせず思う存分「女子会カラオケ」を楽しめる。「メニューがさらに充実し、現代の人の心をとらえてきている」「仕事場になっている」「レディース専用で快適」と、多様化するニーズに応える形で変わってきているカラオケ。自分に合ったカラオケ店を探してみると、余暇の充実がはかれるだろう。
《コワーキング》(Coworking)
事務所スペース、会議室、打ち合わせスペースなどを★共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルをさす。一般的なオフィス環境とは異なり、コワーキングを行う人々は同一の団体には雇われていないことが多い。通常、在宅勤務を行う専門職従事者や起業家、フリーランス、出張が多い職に就く者など、比較的孤立した環境で働くことになる人が興味を持つことが多い。コワーキングは独立して働きつつも価値観を共有する参加者同士のグループ内で社交や懇親が図れる働き方であり、コスト削減や利便性といったメリットだけではなく、才能ある他の分野の人たちと刺激し合い、仕事上での相乗効果が期待できるという面も持つ。
・・・カラオケ化宣言?とタイトルしましたが、この「コワーキング」がピッタリかもしれません。「玉手箱プロジェクト」に置き換えてみますと、
★堺・山之口商店街「玉手箱プロジェクト」において「展示BOX」を共有しながら、独立した活動をする「協働アートスタイル」ということになります。今のところ、この表現がピッタリな氣がしています。
さらに「協働アートスタイル」で検索すると、まだまだ参考になる情報が得られましたので紹介しておきます。
●”私”で完結しないアートを生物と協働でつくる 【アーティスト AKI INOMATA】
http://www.plart-story.jp/2018/03/aki_inomata/
・・・「私で完結しない」、いい言葉です。
●アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる「アネモメトリ」風の手帖
https://magazine.air-u.kyoto-art.ac.jp/
このwebマガジン『アネモメトリ』は京都造形芸術大学通信教育課程の教材として制作されています。その内容は、全国各地で芸術を学ぶひとりひとりの参考になるよう、いま芽吹いている新しい芸術活動やそれを担う人々の消息を伝えるものです。
・・・情報を共有しつつそれぞれの地域でアートする、通信教育で学ぶ若者たち。
●新たな移民時代における美術とその可能性を考える/『美術手帖』12月号
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20847
・・・ですよね、「日本美術」そのものを問い直す・見直す時期です。
●NPO法人「芸術資源開発機構 (ARDA)」
私たちは、誰もがもつ芸術(アート)という資源(チカラ)を開発し、その新しい可能性を社会に活かすことで、心豊かな社会をめざしています。
・アートを、いきいきと生きるチカラにすること。
私たちは、同時代に生きる人たちが直面している諸問題を共に考え、その解決に向けて、人間がもつ★芸術という資源を活かす可能性を探っています。
1)芸術文化のつなぎ手であるコーディネーターやファシリテーターを育成し、社会の中にアートコミュニケーションの場を創造する。
2)アーティストと協働することによって、既成の枠を取り払い、個々のクリエイティブな表現を解放する。
3)社会的な文化資源と市民の新たな出会いを生み出すプログラムや展覧会を企画する。
・表現する個が、響きあう社会へ。
芸術は個人が人間らしく生きるために欠くことのできない 社会的な役割を持っています。私たちは、1人ひとりが感性を研ぎ澄ませ、思考し、協働することを通して、誰もが自分らしく存在できるのびやかな社会をめざします。
・・・「芸術という資源」、そのとおりですね。