Ando Gallery | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《NEWS》2019.5.17美術手帖より

安藤忠雄の建築を常設展で紹介/兵庫県立美術館に新展示棟「Ando Gallery」がオープン

阪神・淡路大震災からの「文化の復興」のシンボルとして、2002年に開館した兵庫県立美術館。世界的建築家・安藤忠雄による同館は西日本最大級の規模を誇り、様々な芸術の融合の場としての機能を果たしてきた。そんな同館に5月23日、第2展示棟(Ando Gallery)が新しくオープンする。安藤忠雄建築研究所への依頼を経て実現した「Ando Gallery」では安藤の建築をはじめ、建築文化を広く紹介する展示が開催される。常設展示では、安藤が復興のために行ったプロジェクトや、兵庫県の安藤建築を紹介。震災の記録スケッチから復興活動の記録、同館や「淡路夢舞台」の模型までを展示する。また「安藤忠雄の原点」として、《住吉の長屋》《光の教会》といった代表作や安藤の仕事場も模型で見ることができる。いっぽう企画展示では、最新プロジェクトの数々を紹介。安藤が構想・設計を行い、大阪・中之島に2020年3月開館予定の「こども本の森 中之島」の模型などが展示される。そのほかにも屋外「海のデッキ」には、サムエル・ウルマンの詩「青春」をモチーフに安藤がデザインしたオブジェ《青りんご》が設置される。

 

 

・・・兵庫県立美術館は何度も訪問していますが、「Ando Gallery」ができたというので久しぶりに行くことにしました。「ゴッホ展」も開催中です。まずは「美かえる」の元気な姿が確認できてホッ、そして「青りんご」を観る。

 

《NEWS》2017.5.25

兵庫県立美術館(神戸市中央区)の屋上のシンボルオブジェ「美かえる」がこのほど新調された。青空に、緑や赤、黄などが色鮮やかに映え、来館者を“元気よく”出迎えている。カエルをモチーフにしたテント生地製の風船状立体アートで、幅約10メートル、高さ8メートル、奥行き8・6メートル。オランダ人美術家フロレンティン・ホフマンさんがデザインした。2011年秋、屋上に登場するとたちまち人気となり、公募で愛称が決まった。しかし、屋上で風雨にさらされて退色や汚れ、傷みが目立つようになったことから、全く同じサイズ、デザインで新調されることに。総菜大手「ロック・フィールド」(神戸市東灘区)が同館へ寄贈した。同館の★蓑豊館長は「新しくなった美かえるを、これからもかわいがってほしい」と話した。

 

 

【蓑豊】(1941~)

1941年生まれ。石川県金沢市出身。父は東京・銀座で茶道具を扱う「博山堂」という店を構え、益田鈍翁、藤原銀次郎といった昭和の大茶人にかわいがられた目利きでした。自転車やオモチャは買ってくれないが、本であれば何でも買ってくれた。古本屋になりたいと思うほどの本好きになったそうです。昭和52年米国ハーバード大学文学博士号取得。昭和63年シカゴ美術館東洋部長。平成8年大阪市立美術館館長。平成16年金沢21世紀美術館館長。平成17年金沢市助役。平成19年サザビーズ北米本社副会長。平成19年大阪市立美術館名誉館長。平成19年金沢21世紀美術館特任館長。平成22年兵庫県立美術館館長。★金沢21世紀美術館の初代館長時代に年間150万人の入館者を集める。また現在も従来の美術館の概念を覆す取組みで、地域や経済の活性化に励んでいる。

 

【サムエル・ウルマン (Samuel Ullman)】(1840~1924)

「青春の詩」は、ウルマンが70代で書いたものです。彼は1840年4月13日、ドイツのヘヒンゲンでユダヤ人両親の長男として誕生しました。その後、両親とともにアメリカに移民し、後半生をアラバマ州バーミングハムで過ごしたのです。ウルマンは、教育者として、またユダヤ教のレイラビ(精神指導者)として、実業家として幅広く精力的な活動をしていましたが、晩年になって数編の詩をつくりました。実はこの「青春の詩」は1922年に家族が発行した詩集「80年の歳月の頂から」の巻頭の詩です。ウルマンはこの詩集が発表された2年後の1924年3月21日84歳でこの世を去りました。

 

 

★「Ando Gallery」安藤忠雄ギャラリートーク

2020年2月19日(日)11:30~12:30(受付開始11:00)

https://www.artm.pref.hyogo.jp/event/

https://www.artm.pref.hyogo.jp/access/archtect/ando/

この建物は、美術館のさらなる賑わいづくりを目的として、安藤忠雄建築研究所に依頼し、実現したもので、建築模型やドローイングなどの展示により、安藤忠雄氏の建築はじめ、広く建築文化を紹介するものとなっています。

 

 

《青春/サムエル・ウルマン》訳:宇野収、作山宗久

青春とは人生のある期間ではなく 心の持ち方をいう。

バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく

たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。

青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気

やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。

ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。

年を重ねただけで人は老いない。

理想を失うとき はじめて老いる。

 

 

歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。

苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には

驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探求心

人生への興味の歓喜がある。

君にも我にも見えざる駅逓が心にある。

人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の

霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ

悲嘆の氷にとざされるとき

20歳だろうと人は老いる。

頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり

80歳であろうと人は青春の中にいる。

 

・・・私も今、青春の中にいる。